書店をたずねて三千里

最新の記事5件

このコーナー内を検索

月別一覧

9月12に開催された「日本出版者協議会プレゼンツ トークイベント 『出版営業というお仕事──私はこうして本を売り込む』」の映像がインターネット配信されました!!

2013 年 10 月 28 日 月曜日

9/12に開催された「日本出版者協議会プレゼンツ トークイベント『出版営業というお仕事──私はこうして本を売り込む』」の映像がアップ!!

以下の動画サイトにてご覧になれます。

・YouTube http://youtu.be/8bOL_nksjCc
・Podcast http://junkudo.seesaa.net/article/377748152.html
・ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/watch/1381975665

僭越ながら、わたくし春日もパネラーとして出演させていただきました。
わたしの弱点の籠り声を乗り越えてのトークライブ!?
お暇な時にでもご覧ください。

 

●パネラー紹介

日本出版者協議会プレゼンツ トークイベント
『出版営業というお仕事──私はこうして本を売り込む』

9月12日(木)
ジュンク堂書店/池袋本店 4F喫茶

◎パネラー
春日俊一(彩流社)、今岡青衣(アスク出版)、糸日谷智(羽鳥書店)
司会:須藤岳(現代書館)

◎パネラー プロフィール
▼春日俊一(彩流社)…人文から文芸・趣味・芸術関連まで多種多彩なジャンルの本
を発行。年間約130点、総出版点数約1800点。
丸善、文教堂書店を経て、2000年、彩流社に入社。主に営業、WEB販売、海外版権
取引(たまに編集も)を担当。小版元ながら年間130点という中堅版元並の発行点数で、

多種多彩なジャンルで様々な読者のニーズに応える品揃えを特色とする版元。書店
営業の他にも図書館営業、楽天市場直営店出店、中国・台湾・韓国等アジアを中心
とした海外版権取引、電子書籍販売等、多角的な営業を展開中。
◆自社のいちおし本:『【図説】軍服の歴史5000年』(辻元よしふみ・著 辻元玲子・イラスト)
◆営業担当者にオススメの本:『やっぱり変だよ日本の営業』(宋 文洲・著/日本経済新聞出版社刊)

▼今岡青衣(アスク出版)…語学書専門版元。新刊年間約25点、総出版点数約900点
刊行。
芳林堂書店池袋店に新卒入社、情報センター出版局勤務を経て、2010年アスク出版
営業部に入社。全国約900店の書店と直取引が中心。 返品率約10%程度。 対面に
よる新刊受注と提案型営業が強み。2011年に発売したTOEIC教材が入門者向けテキ
ストで現在全国1位!
◆自社のいちおし本:『はじめての新TOEICテスト全パート総合対策』(塚田幸光・著)

◆営業担当者にオススメの本:『ビジネスマンのための行動観察入門』(松波晴人・著/講談社刊)

▼糸日谷智(羽鳥書店)…法律・美術・人文書を中心に幅広く出版。総出版点数は
2013年6月時点で42点。
東京大学消費生活協同組合を経て、2009年4月羽鳥書店創業と同時に入社。営業担当。

ツイッター上では羽鳥書店の営業の人(@hp_eigyo)として情報を発信中。創業時より
受注配本制を採用。著者のトークイベントや事務所を開放した一日限定ギャラリーの
開催などのイベントを積極的に行っている。
◆自社のいちおし本:『女川一中生の句 あの日から』(小野智美・編)
◆営業担当者にオススメの本:『名古屋とちくさ正文館』(古田一晴・著/論創社刊)

書店の現場で思うこと

2013 年 10 月 25 日 金曜日

最近は、書店に営業に出たくても、年々社内業務が増えつつあるのと、新しく入ってきた営業部の人間達に重要な書店の担当はどんどん譲ってきたこともあって、正直言いますと、それほど書店営業に行けていないのが実情です。

ただ、それを声高に言い続けると、どんどん言い訳に近づいていくという危惧もあったので、今月は時間を作って久しぶりに普段行っていない書店にも営業に出かけました。

で、これもずっと前から思っていたことなんですが、特に小社のようなニッチな内容の本が多いと、大型書店でワゴン販売というようなこともあまりできないので、単純に坪数が大きい有名大型書店だったら売れるとかいうことも絶対的になく(ただジュンク堂書店さんのように坪数が大きくて、人文書とかも長く返品せずに陳列していただけると当然長いスパンでみると小さい書店より総売行き冊数は多いですが)、新刊時に取次から自動的に日本中広く本が書店に配本されることもないので、あまり書店の坪数や売れ行き結果のPOPSデータだけ見ていると、その売れ方の本当の中身・内容を意外と見落としていることがあったりします。

先日、ちょっと東京から離れた地域を営業してきたら、やはりそう思うことがありました。
その地域では一番坪数が大きい有名書店が、一番小社が売りたい本をあまりに多くの本があるのでしょうがないのですが、ちゃんと陳列していただいてなくて、棚に埋もれて売れていなかったり、駅前の一番粒数の小さい書店が、目立つ場所に置いてくれていて、ちゃんと売ってくれていたりしました。さらに小さい書店なので売る点数が少ない分、小社のその本の印象も残っていて、私が売れ行きを確認したらPOSデータを検索しなくても、即答してもらえました。

ということで…書店営業はデータ主義に陥ると危険だなと、あらためて思ったわけです。

書店の売上POSデータは、あくまで結果しか示していないので、その書店で「0冊売れ」の原因は実は様々で、「配本が無かったから」と、「配本があったけど即返品したから」と、「1冊だけ入ったけど棚ざしでずっと売れていない」というように、いくつも理由があるので、売れなかった原因は、現場の書店に確認しないと本当は分かりません。

また逆に「5冊売れ」だとしても、その理由が「5冊入って完売」と、「15冊入ったけど5冊しか売れなかったから10冊返品した」と、「1冊しか入らなかったけど、売れそうだと思って5冊追加して5冊売れて1冊残っている」のとでは、データ上は同じ「5冊売れ」なんだけど、中身の売れ方の意味はまったく違ってきます。

だから、やはり書店営業は重要なことなんですね。ただ分かってはいるんですが、問題はコストなんです。営業に一日出かけて、数冊の注文しか取れなかった場合や、訪問したけどあまり相手にしてもらえなかった場合、その人的コストはやはり問題になってしまいます。

そういう手間がかかるわりに費用対効果が目に見えては少ない書店営業は、小零細版元にとっては非常に難しい。
あと精神的にも、たとえ書店に営業のため頻繁に訪問しても、あまりヒット作がそもそも少なく実績が貧しいと、書店から常に歓迎されることも当然なく、営業マンのモチベーションを保ちにくいという根本的な問題もあります。
「それでも根性で訪問しろ!!」などと言ったところで、経営・ビジネスとしては…根本的な解決にはなりません。

でも、それでも、やはり地道に営業して、少しでも書店に小社の本を覚えてもらうことは、これからも続けたいと思うことは変わらないし、続けなくてはなりません。

加えて、やはり版元営業にとって一番嬉しいのは、顔の見える書店員から「あの本売れましたよ!」と言ってもらえた時です。
それは圧倒的にそうなんです。アマゾンで売れても担当者の顔はまったく見えないので…。

書店のみなさま、もし彩流社の営業マン&ガールが来たら、3分でも良いので話を聞いていただけたら幸いです。

そうでないと、ますます小零細営業は、書店に訪問しにくくなりますし、配本も少なくなりますので…切にお願いしたいです。

文責:春日俊一

 

宝塚本専門取次の村山書店さんを久しぶりに訪問

2013 年 10 月 3 日 木曜日

宝塚歌劇場の売店などに販路を持つ、宝塚本専門取次の村山書店さんを久しぶりに訪問する。
最初に神保町にあるときに営業して口座を開いてもらってから早5年が経っていました。
神保町から西高島平に引っ越されてからは初訪問だったが、高島平は団地と倉庫会社の街で、東京ドーム何個分!みたいな倉庫がズラリ。
住所もわかりづらくて30分以上倉庫内を彷徨い歩く…電話で聞いた道順を聞き間違えて、さらに迷う。

無事辿りついて商談開始。今度11月頃刊行する予定の『宝塚 百年の恋(仮)』を営業。
注文は宝塚の劇場の大所を押さえれば100冊から200冊以上は出せるでしょうとのことで、まあ苦労して辿りついた甲斐があったようです。ホッ。

ちょい疲れたけど結果オーライということで今日の営業活動は終了!!

131002____________.jpg
村山書店さんの物流部門の事務所前にて。
今は西高島平の協和出版さんと物流部門は一緒にされているそうで、巨大な倉庫内を探し回りました。

日本出版者協議会プレゼンツ『出版営業というお仕事ー私はこうして本を売り込むー』 at ジュンク堂書店池袋店

2013 年 9 月 13 日 金曜日

開催までは、正直いって私のような業界紙にも載ったことがない無名の一出版営業がパネラーをするようなトークライブに、はたしてどれぐらいのお客さんが集まるのか…
かなり不安でしたが、開けてビックリ!なんと超満員約70人の入場者で、キャンセル待ちの列ができるほどの大盛況でした。

私以外のパネラーのお二人、アスク出版の今岡さんと羽鳥書店の糸日谷さん、出版協の若手メンバーの集客努力も実ったと思いますが、
トークライブ終了後の懇親会で話した版元営業の方は、なんと当日ジュンク堂書店でこのトークライブを知って飛び込みキャンセル待ちで入場したらしく、、
意外に、出版社では編集者よりも黒子、黒子の黒子の出版営業の仕事の中身に関心がある方が多いのだなあ、と感じました。

出版営業は、編集者の場合は本の奥付に名前を入れる人もいますし、名前を入れなくても著者の「あとがき」などに、編集者の名前を出して感謝の言葉が綴ってあったりしますが、
基本的に営業の人間の名前が出ることは、めったにありません(だからと言って私は名前を出せ、と言ってるわけではなく、営業はあくまで黒子に徹するべき、と考えていますが)。

でも出版という仕事には、営業は欠かせない存在であることは間違いなく、その仕事の中身を少しでも世の中に知ってもらえるのは営業マンとしても嬉しいことです。
ただ、あまりこういう講演会的なことに慣れていないということもあって、なかなかトークがうまくいかず、伝えたいことの半分も伝えられなかった歯がゆさはありましたが…
いつかまたこういう機会があったらリベンジしたいですね。

お越しいただいたお客様、出演していただいたパネラーのみなさん、主催をしてくれた出版協のメンバーに深く感謝申し上げます。

130912____________________________________________________________02.jpg
パネラーには、アスク出版の今岡さん(写真奥から二人目)、羽鳥書店の糸日谷さん(奥)、わたし春日(手前から二人目)、司会をやってくれた現代書館の須藤さん(手前)が出演

 

130912____________________________________________________________01.jpg
満員御礼!!

 

 

図書館という存在

2013 年 9 月 6 日 金曜日

最近、毎週のように図書館に通っている。
私はもともと図書館通いを頻繁にするようなタイプの本好きではなかったし、本は基本的に新刊書店か古書店に行って、とにかく買いたいものがあれば買う、という感じだったが、さすがに子供が生まれた後は経済的にもそんなに頻繁に本を買うことも許されなくなったので、図書館に行くようになったのと、4歳になった息子がだいぶ言葉を覚え始めて、図書館で本を借りて夜寝る前に息子に読み聞かせをするようになったこともある(まあといっても平日は息子が寝る前に帰宅することもほとんどないので、土日限定ですけど)。

ということで図書館の存在が急に自分にとって大きくなり、経済的にも親子関係においても、とても助かる存在になった。

私が通っている図書館は小さな町の図書館なので、あまり期待していなかったが、これが驚くほどに意外と多種多彩な本があって、児童書も充実している。絵本にもいろいろあるが、この図書館には絵本の他に紙芝居も置いてあったりして、検索端末もかなり高そうな端末が置いてある。それで彩流社の本の在庫の検索をしてみたら、なんとか2冊ほど在庫してありました。まあこの規模の図書館ならそんなものでしょうか…。

図書館といえば、全国の図書館に卸している図書館流通センター(TRC)という会社があるのですが、最近毎月商品説明のために茗荷谷の本社に出かけている。今度そのTRCさんの社屋が引っ越すということで、その新社屋が今の社屋の近くなので、ちょっと建設現場を見に行ったら…

ビックリ!もうビル自体は完成していました。

 

大きなビルディングが建っていました。今度はここで毎月商品説明会をすることになるようですね。

TRCさん新社屋完成おめでとうございます!

TRC.jpg
図書館流通センター(TRC)新社屋

いよいよ北京国際ブックフェア2013開催! 彩流社も出展します!!

2013 年 8 月 24 日 土曜日

いよいよ来週8/28から、北京国際ブックフェア2013が開催されますが、弊社も昨年に引き続き、エージェントのクリーク・アンド・リバー社のブース内にて、出展することとなりました。

昨年もブースに特製の看板を掲げましたが、今年もちょっと色味を変え、看板を作成しました。以下その看板画像です。

______________________________2013________________________.jpg

8/27のブックフェア前夜には中国の出版社との版権交流パーティーにも出席する予定で、会期中もすでに8社との商談が決定!!
休憩する暇も無いぐらいの商談ラッシュを突破し、さらに世界に羽ばたくため、このBIBF2013を橋頭堡に、さらにアジア進出への歩を進めたいと思います。

そういえばBIBFとは別の動きで、先週は韓国から版権購入のリクエストが、なんと2件も入りました。
近隣国とは、政治的には今年はまさに真冬の時代ですが、あきらかに文化面ではさらに交流が深まっていく予感もします。

小零細版元でも世界をまたに仕事ができることを証明してみたいという野望(?)を胸に北京に行ってきます。
当日の報告は弊社のフェイスブックファンページでも随時報告しますので、そちらもぜひご覧になってください。

よろしくお願いいたします。

文責:春日俊一

 

『東武東上線 街と駅の1世紀』がブックファースト・ルミネ川越店にて第1位!! 紀伊國屋書店川越店にて第4位のベストセラー!!

2013 年 7 月 12 日 金曜日

978-4-7791-1722-0_2.jpg

なんと!!

『東武東上線 街と駅の1世紀』がブックファースト・ルミネ川越店にて第1位(大泉洋を抜いた)!!

紀伊國屋書店川越店にて第4位のベストセラー!!

 

DSC_0091.JPG

ブックファーストルミネ川越店

DSC_0092_1.JPG

紀伊國屋書店川越店

 

ブックファースト様、紀伊國屋書店様、そして購入いただいた読者のみなさま、本当にありがとうございます。

東武東上線の懐かしの写真満載の本書!!

2014年5月に「東上鉄道」開業100周年を迎える、東武東上線沿線の今昔散歩。池袋と板橋区内、和光市から川越・坂戸・川越・坂戸・小川町等の沿線風 景。沿線全駅を紹介。半世紀近く前の、懐かしい写真がよみがえります。蒸気機関車をはじめ、東武東上線を走った懐かしい鉄道車両の数々も掲載。

よろしくお願いいたします。

 

「東京国際ブックフェア2013」に行ってきました。

2013 年 7 月 11 日 木曜日

今年も年一回の本の祭典!? 「東京国際ブックフェア2013」に行ってきました。

まず開催第1日目に角川グループ会長の角川歴彦氏の基調講演があり、VIP特典で無料で観れるとのことだったので、事前に申し込んで会場に向かいました。到着が講演開始五分後と、少し遅れてしまったのですが、なんと平日朝10:00からの講演という時間帯にもかかわらず、かなり巨大な会場に溢れんばかりの聴講者!イスも足らないようで後ろで立ち見状態でした(途中から臨時の折り畳み椅子を出してもらって座って聴きましたが)。

歴彦氏、我が彩流社社長の竹内と同い年の69歳という高齢にもかかわらず、出版のクラウド化、グローバル化と、いつも先進的なことを考えているのは、さすが、と思いました。ただ…もういい加減に次の世代に、もっと影響力を引き継いでいった方がいいんじゃないか?と一人思いました。講談社は先代が亡くなられたということもありますが、野間社長もかなり積極的に動いているように見えますし、他の業界でも40代、50代(グリーとかmixi、IT業界いたっては20代、30代の企業家が活躍しています)が中心に動います。アメリカや中国もいまは40代前後のリーダーがかなり影響力を持っている時代、ここらで代替わりを本格的にやっていかないと、ますます日本の出版業界は経年疲労していくしかなさそうですし、新しい世代で出版業界の再生のために頑張りたいですね。

TIBF01.jpg
超満員の角川歴彦氏の基調講演

今年のテーマ国は韓国ということで、弊社の編集者Dを連れ、リードさんの案内でいくつかの韓国版元のブースを訪問して、話を聞いてきました。なかなかすぐに版権購入に繋がるような感じにはなりませんでしたが、みなさん本が好きで仕事をしているということは感じましたし、さっこんの冷え込んだ日韓関係を乗り越えるためにも、出版を足掛かりに、さらなる韓国と日本の文化交流を推し進めることができたらと思いを新たにしました。

韓国ブースを訪問したあと、マレーシアのブースも訪問、私は10年前ぐらいにマレーシアのマラッカとペナン島に行ったことがあったので、その時の話などをしてマレーシアの版元の人とちょっと盛り上がったりして、ここもすぐにビジネスには繋がりそうにもなかったが、同じ出版人として海を越えた交流がどんどんできたら楽しそうだな、という気持ちにさせられました。

 

国際ブックフェアと同時開催の「電子出版EXPO」の方も大盛況のようで、弊社の本の印刷もやってくれている倉敷印刷さんが作った電子書籍関連を扱う会社インペリアル株式会社のブースで、彩流社の電子書籍ストアのデモが紹介されていました。これだけみると弊社も先進的な会社に見えますねえ(笑)。近日中にアップルストア等でも販売できるようです。

TIBF02.jpg

インペリアル株式会社さんの展示ブース

文責:春日俊一

小社も参加する「平和の棚の会」の全点リストがアップロードされました!!

2013 年 7 月 5 日 金曜日

小社ほか全17社の有志で平和学を基本にした棚づくり、ブックフェアの提案をおこなっている「平和の棚の会」の2013年度の全点リストがネット上にアップされました。

ぜひご覧になっていただき、気になった本がありましたら、ぜひ各版元、書店等でお買い求めていだければ幸いです。

heiwa_list_all.gif

ドブ板営業していたあの頃…

2013 年 6 月 26 日 水曜日

タイトルがちょっと懐古調になってしまったが…やはり歳をとったせいでしょうか…。

今日社長が「『神奈川の古墳散歩』が品切れ(正確に言うと在庫僅少で少しだけ残っていますが、あまり綺麗な本もない状態)になってるんだね」と言うのを聞いて、「ああ…あの夏は暑(熱)かったなあ…」などと、まだ20代だった、この本が刊行された2000年当時に想いを馳せている彩流社・営業マン、春日です。ご無沙汰しております。

この『神奈川の古墳散歩』が刊行された2000年に、私は彩流社に入社し、営業マンとして人生の再スタートを切った。
彩流社の前はIT企業を転々とし、その前は文教堂書店で書店員を4年ほどやっていましたが、「営業マン」という職種は初めてであり、しかも子供のころからシャイな性格の私にとって「営業マン」は、絶対になりたくない、なるはずのない職種でした。
そんな私が、気が付けば彩流社で、かれこれ13年も営業マンとして働いているのが不思議でなりません。

入社当時は、まだいまのように自分の業務も多岐にわたっていなくて、基本的に書店営業か、社内で書店からの受注データの入力ばかりやっている日々でした。
多い時は、週5日、毎日のように書店営業に出ていた時期もありましたが、この『神奈川の古墳散歩』が刊行された時は、まさに神奈川のご当地本だろうということで、とにかく「神奈川にある全ての書店をまわってやる!」という意気込みで、駅前の書店の位置が一目でわかる駅前情報の地図ガイド『全駅前便利ガイド』(昭文社)なるものを購入し、神奈川県内のかなりの数の駅を降りて、駅周辺の書店を虱潰しに営業してまわりました。
この本が刊行されたのは、8月10日頃で、まさに真夏の炎天下のなか、ひたすら『全駅前便利ガイド』を手に、書店をたずねて歩きました。今もその地図ガイドは会社に置いてあるのですが、開くと汗の臭いがします(笑)。
冗談ではなく(汗の臭いという香りではないのかもしれませんが)、とにかく開くと異様に臭いです。あんまり根性論は好きではないのですが、ついこの汗臭い地図ガイドの話をして、ついつい若かりし日の苦労自慢をしてしまう、面倒臭いオヤジになってしまいました…。

まあでもその営業努力の成果もかなりあって(あったと思う…。版元営業は、本が売れても「本の内容が面白かったから売れた」ともいえなくもないので、なかなか営業が頑張ったから売れたとははっきり言えない哀しさがある)、古代史関連書としては異例の初版3000部が、見事にほぼ売り切れた(まあ、13年かかったが…)。

40歳を過ぎ、書店営業以外の仕事が膨大に増え、なかなか毎日のように書店をまわることができなくなった今も、あの2000年の真夏に、汗をかきかき書店をたずねてまわった自分が今に繋がっている実感がある。
なにもかも半人前で、シャイな性格を打ち破って忙しそうな書店員に話しかけて営業をし続け、そうして営業した本が売れていったことは、確かな自信となっていまも自分自身の心のなかで生き続けている。

先日、もう長い付き合いの書店員に久しぶりに営業をして言われた。
「春日さん、すっかりお腹もでちゃって。もっと書店に来てくださいよ。そうしないともっとお腹でちゃいますよ(笑)」
すっかり中年オヤジになってしまった自分にあたらめて気付かされ、まだまだ41歳なんだから、サッカーのカズよりも若いんだし、お腹引っ込めるために運動でも再開すっか…
などと、思う今日この頃。

文責 春日俊一