書店をたずねて三千里

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小倉のナガリ書店

2014 年 2 月 11 日 火曜日

かれこれ13年も前の、私の版元営業マンとしては、まだ駆け出しの頃の書店営業の想い出話になりますが、しばしお付き合いください。

今はもう残念ながら廃業してしまった書店の話ですが、ナガリ書店という書店が、かつて北九州市の小倉駅前の魚町商店街の中にありました。私は当時、版元営業になってやっと2年目で、まだまだ地方出張にも慣れていない若造でしたが、確かこの13年前の2001年が、初めて九州の書店に出張営業をかけた年だったと思います。 (続きを読む…)

近所に本屋がない…

2014 年 2 月 5 日 水曜日

本屋さんが無くなれば、確実に買う本の数は減る…。

アマゾン他、ネット書店で本に偶然出会えることが無いことは無いが、でもそれは過去の売上データに基づく、言うなれば多数決のデータをアマゾン得意の戦略に、それに釣られて買っているようなものでもあり、やはり本屋さんで本に出会うのとは違って、「偶然」という感じがあまりしない。 (続きを読む…)

『阪急京都線・千里線』が、ブックファーストデュー阪急山田店さんにてベスト1位になりました!!

2014 年 1 月 31 日 金曜日

阪急京都線・千里線』が、ブックファーストデュー阪急山田店さんにてベスト1位!!

パネルも一緒に「新刊・話題書 RANKING」コーナーにて掲示していただいてます。

ブックファーストデュー阪急山田店さん、本当にありがとうございます。

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【ブックフェア】秋葉原の書泉ブックタワーさんにて開催中の『千葉の鉄道』のパネル展と一緒に『相模鉄道』もドーン平積み展開中!!

2014 年 1 月 30 日 木曜日
前回『千葉の鉄道』刊行の際、パネル展を開催していただいた秋葉原にある鉄道本の聖地!書泉ブックタワーさんにて『相模鉄道 街と駅の1世紀』が平積みでドーンと陳列していただいております。 (続きを読む…)

大書店でなくても人文書が充実した書店

2014 年 1 月 17 日 金曜日

弊社も参加している平和の棚の会のフェアや、毎月弊社の新刊案内も細目にチェックしていただいている人文担当の鈴木さんが働く西国分寺のBOOKS隆文堂さんを久しぶりに訪問しました。

この書店の人文書の棚は本当にすごいです!!

(続きを読む…)

書泉グランデさんにて、『法隆寺の正体』刊行にあわせて「彩流社古代史関連本ブックフェア」を開催中です!!

2013 年 12 月 16 日 月曜日

神保町の書泉グランデさん4Fにて、『法隆寺の正体』の刊行にあわせ、「彩流社古代史関連本ブックフェア」を開催中です!!

ご担当の渋谷様、本当にありがとうございます。

まさに、

「従来の古代観、常識にとらわれない彩流社の古代史本」

がご覧になれます。

ぜひご興味のある方は、書泉グランデ・4FへGO!

 

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秋葉原の書泉ブックタワーさんで『千葉の鉄道』のパネル展開催中!!

2013 年 12 月 12 日 木曜日

秋葉原にある鉄道本の聖地!!書泉ブックタワーさんにて『千葉の鉄道』のパネル展を開催させていただいております。

本に掲載されている千葉の鉄道写真をA4に引き伸ばしたパネルを多数展示!!
担当の金子様、本当にありがとうございます!!
どうぞよろしくお願いいたします。

鉄道を愛するみなさん、書泉ブックタワーへGO!!
(まあでも鉄道マニアの方はよく通ってる書店だと思いますが(笑))

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バカ売れ中です!!

 

開催書店

書泉ブックタワー

 

〒101-0025
東京都千代田区神田佐久間町1-11-1

http://www.shosen.co.jp/tenpo/tower.html

TEL : 03-5296-0051
FAX : 03-5296-0059

営業時間
平  日 : 10:00~21:00
日・祭日 : 10:00~21:00

 

三省堂書店カルチャーステーション千葉店さんの「千葉の鉄道」は大盛況にて終了!!

2013 年 11 月 25 日 月曜日

三省堂書店カルチャーステーション千葉店さんにて11/23に開催されました『千葉の鉄道』出版記念イベントですが、満員御礼大盛況にて終了いたしました。

お越しいただいたお客様、三省堂書店の理事様、店長様、本当にお世話になり、ありがとうございました。
また次回何かある時はぜひよろしくお願いいたします。

当日の会場の様子をお届けします。

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好評発売中!!

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北京国際ブックフェア2013(BIBF)に出展しました!!

2013 年 11 月 15 日 金曜日

小社は昨年の2012年に引き続き、今年も北京国際ブックフェア(BIBF)に出展しました!!

会期は8月28日から9月1日。会場は昨年と同じChina International Exhibition Centerで開催されました。
この会場、かなりデカイです。東京国際ブックフェアの会場の倍以上、もしかしたら3倍ぐらいあるかもしれません。
昨年は約200,000人が来場し、出展者数は2,000社を超えたそうです。

今回の出展の主な目的は、昨年の北京国際ブックフェア2012出展の経験を活かして、さらに多くの中国版元と商談をし、人文書等の一般書以外でも版権購入を検討してもらえそうな専門書系版元の調査をし、より多くの彩流社のタイトルの版権を売ることに繋げることと、この1年半で知り合った中国人の人脈のさらなる強化と、そして将来的には版権取引以外のビジネスにも広げることができるかどうかの可能性も探りつつ、そのための橋頭堡を築くことにありました。

あと、売ってばかりでは、当然ビジネスですからギブアンドテイクは欠かせません。中国の版元や作家、出版界の人脈を広げるためにも版権の輸入も検討しようと思いました。
とはいってもあまりリスクは取れないので、大きなリスクの出ない範囲で、良い企画があれば検討してみようと思いました。

そして、もっともっと先の未来に、必ず中国・台湾・韓国、そして東南アジアへとビジネスは広がっていくと私は確信しております。その大きな夢に牽引されていきたいとも思います。

2013年8月27日・火曜日(BIBF2013・北京出張第1日目)

今年も来ました北京首都国際空港!

外は晴れているはずなのだが……なぜか陰鬱な曇り空…PM2.5なんでしょうか…。
私は喘息もちなんで、ちょっと気になっていましたがマスクも持たずに北京入りしてしまいました…。

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北京首都国際空港。遠くの景色は霞んで見えない…PM2.5だろうか…

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不愛想なタクシー運転手

今回滞在したホテルは、昨年と違ってかなり安いホテルな上に、駅からもかなり離れていてタクシーでないと移動できない距離にありました。
約1年間日本で週1で中国語を習った成果が果たして出るか? 空港のタクシー乗り場にはたくさんタクシーが列をなしていたが、綺麗なタクシー、高そうな車、安そうな車、ガラ悪そうな運転手、普通な感じの運転手といろいろいる…。そして順番を待っていると空港の職員のような人が、次々とタクシー待ちの人をそれぞれのタクシーを指さして「あっちだ!」「お前はそっち!」という風に振り分けている。
どんなタクシーに当たるのかドキドキしていたが…私が当たったタクシーは、かなりの巨漢で金正男のような風貌のガラの悪そうな男でした…。

なんとか中国語で「ホテルに行きたい」「このホテル」と地図とホテルの名前と、住所を教える。運転手はブツクサ言いながらスマホをカーナビ代わりに前に立てかけて、走り出しました。
本当に着くのか…不安。

なんとか間違っていないようで、通り過ぎる会社の名や、通りの標識を見ると、無事ホテルがあるらしき街に向っているようでした。
そして15分ぐらいで、意外にあっさりと目的のホテルに到着しました。

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来たなあ!中国!という感じのデカイ漢字の看板が立ち並ぶショッピングセンター?

ホテルに着いて軽く驚く。
やはり昨年宿泊したホテルが5つ星でかなり豪華なホテルだったから余計にその落差を感じるが…でも『地球の歩き方』には「準4つ星」って書いてあったはずなのに…。
部屋は微妙に壁が穢かったり、トイレに戸が無かったり、怪しいマッサージか何かのチラシが挟まっている、とても「準4つ星」とは思えないホテルでした…。

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床も、手入れが微妙に手抜きな感じ

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壁も修繕してないなあ…トイレには戸が無い。

そうこうするうちに、昨年に続き今回もお世話になるエージェントのクリークアンドリバー社の北京支店のGさんがホテルに迎えに来てくれました。
夕方から北京の大手版元、北京磨鉄図書有限公司が経営する書店で、版元主催の出版披露パーティが開かれるとのことでぜひ出席してくださいと誘われ、行くことになりました。

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昨年も土日に中国版元に案内してくれたりして、とてもお世話になったGさんがホテルに迎えにきてくれた

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Gさんが持っていた携帯…!!! アップルのマークが付いているガラ携?みたいですが…完全にパクリ…ですね。
着信があると、このアップルマークが光って結構カッコいいです。笑いました。

 

結構ホテルから遠かったが、なんとか北京磨鉄図書有限公司が経営する書店に到着。
青山ブックセンターのような洒落た綺麗な書店でした。奥でトークライブも始まっています。

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カフェも併設したオシャレな書店でした

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トークライブが始まりましたが、中国語に英語の翻訳が入るという構成。英語か中国語ができないと仕事にならない…

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渡辺淳一の小説が積まれていました

北京磨鉄図書有限公司は基本的に一般書を多く発行している版元で、ベストセラー狙いのような感じだったので、小社とはあまり具体的な商談等には発展せず。トークライブと書店を見学して終了。
日本で有名なエージェントのタトル・モリ・エージェンシーさんもこの会に参加していたのでしばし挨拶と歓談。
今後はライバルであるクリークアンドアリバーとも協力関係になるのでしょうか?

 

夜は、クリークアンドリバー本社と上海支社のメンバーの方々と合流し懇親会。再会を祝いました。

夜の北京の繁華街をみんなで歩いていると犬の鳴き声がする…ふとみると夜に路上で犬を売っていました。
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露店で犬を売っている。いったいいくら(何元)するんだろうか…

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繁華街にライトアップされた書店を発見!

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とても綺麗な内装で、あまり座り読みしている人もいませんでした。300坪ぐらいはありそうな書店です

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中国でも東野圭吾は大人気だそうです。たくさん平積みされています

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佐藤可士和の超整理術も売ってますね

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モニターにはケロロ軍曹が放映中…ていうか全然反日の空気無いし北京の書店

 

明日からいよいよ本番なので、あまり飲み過ぎないうちに解散。

クリークアンドリバー社のみなさんは北京の中心部の豪華ホテルに泊まるそうで、わたしだけ一人地下鉄に乗って場末の北京郊外のホテルに帰ることになりました。
さすがに北京も3度目なので、だんだん慣れてきて、地下鉄に乗ってあまり迷わず、ホテルの最寄りの駅に向かうことができました。

 

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北京には東京のように地下鉄が東西南北に走っているので、かなり便利。しかも安い。どこまで乗っても一律2元(約32円)

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地下鉄の車内は日本人以上にスマホやタブレットを持つ人が多い。日本との違いは音を消さない人が多いところ…
ゲームもガンガン音鳴らしてやっている人がよくいます

 

 

2013年8月28日・水曜日(BIBF2013・北京出張第2日目)

10:00より北京国際ブックフェア2013がいよいよ開場です!!

 

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BIBFの入場パス

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BIBFの会場はモーターショーをやったりもする巨大な国際展示場です

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今年もやってきましたねえ

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入場します!!

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やっぱり通路が広い! 今年も軍服着た警備員がいるのが気になるが…

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小社が出展しているクリークアンドリバー社のブースを発見!間借りして出展しております。小社の看板が見えます

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彩流社の展示ブース

 

ブースに着いてすぐに、さっそく1社目の商談開始です。

初日の今日は、2社の中国版元との商談が入っていましたが、まず最初に商談させていただいたのは、昨年も商談させていただいた新経典文化有限公司さんです。

訪れた3名の編集者やライツ担当者の方は全員女性。中国の出版社は90%は女性で構成されていると聞いたことがありますが、本当にお会いする社員の方は女性が多いです。

この新経典文化有限公司さんは村上春樹の『1Q84』を刊行して有名になった版元で、昨年商談させていただいた時は、なかなかベストセラーのない小社との商談はあまり進展しなかったのだが、なぜか今年もまた向こうから商談の申し込みがありました。
ちょっと不思議に感じつつも商談をしていくと、どうやら日本語が分かる担当者が増え、より積極的に日本の書籍の版権購入を進めたいという会社の意向があるらしいことが分かりました。
が…求めているジャンルは育児書や日本の伝統文化を分かりやすく紹介した本、日本文学と日本文化の関連を紹介した本等のようで、やはり今回もなかなか小社のタイトルの中で新経典文化有限公司さんが求めている本がないようでしたが、最後に『写真家と名機たち』の見本書を見て「ちょっと売れそうですね」との反応あって、この本についてだけ版権の購入の検討してしてもらうことになりました。

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新経典文化有限公司さんの女性達と商談。みなさんとても知的で人当たりの柔らかい感じの人達でした

 

この日、次に商談させていただいたのは香港中華書局さんいう香港の出版社で、実はつい最近、小社の『「華中特務工作」秘蔵写真帖』の版権を購入してもらい、すぐに7月に刊行してくれた版元だったので、「これは期待できそう」と思いつつ商談に臨みました。

先程も書きましたが、中国の版元の編集者やライツ担当者は90%女性。でも香港はちょっと違うらしく香港中華書局さんの商談した2人はどちらも男性でした。

最近刊行された同じ著者の広中一成著の第2作『日中和平工作の記録』もぜひ香港中華書局さんでやってみたいとのことで、この日最初に契約の可能性が高い本が出てきました。
この本は日本軍と、中国では「売国奴」と言われている傀儡政権の汪兆銘のことを扱っているので、本の内容についてすべて検閲が入る中国の大陸の方だと出版は厳しそうな内容の本でしたが、香港はいまだに大陸と違っていて検閲が無いとのことで、この手の本も問題なく出せるとのことでした。
今後も日中関係の歴史の本があったらやってみたいとのことで商談は和やかに終了。

というわけで第1日目は、これでセッティングしていただいた商談はすべて終わり。あっという間でした。

時間があまったので会場をちょっと見て回りました。

なんといってもTIBFとの大きな違いは、その商談数の多さにあるのではないかと思います。本当にあちこちで熱い商談が交わされている。これが本当の国際ブックフェアなのではないか…と今回も思ってしまいました。

各中国版元の展示ブースはデザインも凝っていて、日本やアメリカのブースよりもずっと派手でした。
派手好きの中国人、やっぱり違いますね。

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上海世紀出版のブース

 

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内蒙古出版のブース。民族色が出ています。多民族国家中国ですね

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湖北出版のブース。中国は各省にそれぞれ各ジャンルの国営の出版社が数多く存在する

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看板等、なんでもとにかくデカイ

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電子書籍のブースもありますね

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ここはなんのブースでしょうか・・・

 

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中国の色ですねえ。なんのブースだかよくわかりませんが…

そうこうしているうちにあっという間に午後5時で、会場が閉まる時間。中国人は飛ぶようにみんな帰ってしまって、あっという間に会場は閑散としてきました。

夜は、クリークアンドリバー社の上海支店の方で昨年もとてもお世話になった、まだ二十代でも日本語もペラペラですごく仕事ができるWさんと晩飯。
クリークアンドリバー社で一緒に仕事をさせていただいた中国の女性達はみなさん仕事もできるし、面白いし、すごく頼りがいのあるスタッフばかりで毎回驚かされます。

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ちょっと多過ぎやね…さすがに95キロの巨漢の私も全部食べれませんでした…

そんなこんなで出張第2日目はあっという間に終了しました。

2013年8月29日・木曜日(BIBF2013・北京出張第3日目)

気が付けば今日は出張第3日目。

今日もあちこちで熱い商談が交わされています。

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商談スペースが3つとも常に満席の小社が間借りして出展しているクリークアンドリバー社のブース

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他の国のブースも商談ラッシュです

まず本日第1社目の人民郵電出版社さんと商談。ミリタリー書籍をたくさん出版している版元みたいで、小社の『スーツ=軍服!?』のイラストを描いている辻元玲子さんにイラストの指南もしたことがあるミリタリー画家の大家の上田信さんの本を3冊も出している版元でした。これなら小社の軍事・ミリタリー書籍の版権を買ってくれそう!と期待しましたが、基本的に歴史読み物的な軍事・ミリタリー書籍は求めておらず、イラストや画像の多いビジュアル本系の、まさにマニア向けのミリタリー本を求めているとのことで、思ったほど小社の本に興味を示してもらえませんでした。
そんな中で唯一、『戦国武将「旗指物」大鑑』には興味を示してくれました。日本の戦国ものは中国でもゲームがヒットしたり、山岡荘八の『徳川家康』が大ベストセラーになったりした関係で人気があるみたいで、いけるかもしれないとのことでした(この本は台湾の版元には売れて台湾では刊行が予定されています)。
日本の戦国武将が中国で人気があるなんて…面白いですね。

次に商談させていただいた出版社は安徽教育出版社という版元で、ここも女性のライツ部の方がお見えになりました。
この版元はクリークアンドリバー社さんにマッチングしていただいた版元ではなく、BIBFの開催前にメールで小社に直接商談を申し込んできた版元でした。
日本文学や最近の日本映画関連の本があったら欲しいとのことでした。北京で日本映画はあまり劇場公開されていませんが、インターネットで見ている人が結構多く、意外に人気があるとのこと。
ということで、弊社から最近、映画関連書の『ギャツビーがグレートな理由』が出たので、これから中国で映画が公開されるらしいということもあるので薦めたところ「ぜひ検討したい」とのこと、あと小社の村上春樹の評論の『村上春樹とアメリカ』と『村上春樹とイギリス』にも興味をしめしていただいたのでお勧めをしました。
いずれも版権購入を検討したいとのことで、ちょっと期待できそうな予感です。

ということで今日は時間があるわりには2社しか商談が決まっていなかったので、かなり時間があまるなあ、と思っていたところ、たまたま別件でブースを訪れた青島の出版社の青島出版集団の方が、ブースに展示してある小社の本を食い入るように読んでいて、ちょっと小社と話がしたいとのこと。担当のYさんは佐世保に留学経験があるとのことで日本語も結構できる方だったので、小一時間ぐらい小社の本を見てもらい、急遽予定外の商談が始まりました。
この青島出版集団は青島ではかなり大きな出版社で書店も経営しているとのこと。
このYさんという方が中国で初めて日本語書籍の部署「人文・社科・日本文化編集部」を起ち上げたとのことでした。
ブースに展示した小社の本のほとんどを見ていったYさん。最後は『村上春樹とアメリカ』と『村上春樹とイギリス』、そして『切手が伝える化学の世界』の3点を版権購入を検討してただくことになりました。

最後に「夜にクリークアンドリバー社さんと青島出版集団で懇親会をやるけど君も来るか?」と急遽懇親会に誘われ、「ぜひ!」ということで、参加することになりました。

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青島出版集団のYさんとブース前で記念撮影!

夜は、先ほどのYさんの版元、青島出版集団の方々と懇親会。

今度会社に来てくれれば青島ビールを浴びるほど飲ませてくれるとのことですが…以前行ったことがある人に聞いたら、そうとう吐くほど飲まされるのでキツイらしいです(笑)。

 

2013年8月30日・金曜日(BIBF2013・北京出張第4日目)

あっという間に出張第4日目。今日は休憩の暇もないぐらいの商談ラッシュです。

まず本日1社目は、昨年も商談させていただいた栄寶斎さん。昨年は商談した後、後日の土曜日に本社にも招待してくれた書や骨董関係の版元です。
『地球の歩き方』にも掲載されるぐらい有名で400年の歴史があるとのこと。

昨年もそうでしたが、今年も栄寶斎さんのブースにて商談とのことで、いそいそと岳さんに先導されてブースに向いました。

ブースには高級そうなお茶のセットと昨年お会いした編集者のWさんが、なんと今年は綺麗なチャイナドレスを着てブースで待っているではありませんか!
あまりに綺麗なのでしばし仕事も忘れて見とれてしまいまいた…。
ちょっとこれは反則だなあ…と思いつつ、商談に入るとWさんはとても知的で品のある落ち着いた語り口で栄寶斎の朱鷺や猫の描き方の書画の本を見せてくれました。

ということで、とりあえずリスクの少ない45ページぐらいのネコの書画の描き方の本の版権購入が可能かどうか日本に持ち帰って検討してみることにしました。
中国政府から翻訳の補助金が出ますとのこと。このページ数と文字量なら小社でも対応できそうですし、ネコの絵は日本でも人気があります。

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とても美味しい上品なお茶をご馳走になる

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栄寶斎のWさんと記念撮影!この日は疲労がたまってきていて眠そうな春日でしたがチャイナドレスで目が覚めました…

 

次に商談させていただいたのは北京新華先鋒文化傳媒有限公司さんという版元で、ここは昨年、小社の『村上春樹とネコの話』の版権を購入してくれた版元です。

いよいよ10月頃にその『村上春樹とネコの話』の中国語(簡体字版)が刊行されるとのこと、楽しみにです。刊行前の予約もとても反応が良いそうでこれはもしかしたら売れそうな予感です。
ライツ部の女性は若くて日本人のような顔立ちをしていて日本に1年留学経験があり、少し日本語が喋れる方でしたが、小社の他の春樹論を勧めるも、ちょっと内容が難しそうなので厳しいとヤンワリ断られました。
『村上春樹とネコの話』は「ネコ」だったので中国でも人気があるしカワイイからよかったようです。そういうもんなんですね、ちょっとよく分かりません…。

あと他に探しているとすると、「日本人の目線から中国を語った紀行エッセイは面白いと思う」、とのことだったので、小社の『変わる中国変わらぬ中国』と『徐福紀行』を勧めてみました。とりあえずこの2点を検討してみますとのことで商談終了。

次に商談させていただいた版元は華中科技大学出版社さん。こちらも訪れた担当者は30代ぐらいの女性でした。この版元は昨年弊社の『村上春樹1Q84の性表出』の版権購入をしていただいた版元で、今回さらに他のタイトルの契約も期待していた版元でしたが、なんと!!驚きの事実が判明! 版権を購入していただいた小社の『村上春樹1Q84の性表出』が中国政府の検閲に引っかかって発禁になってしまったそうです。どうやらこの本の内容の性描写や同性愛についての記述が検閲にひっかかってしまったようです・・・やはり中国ですね。日本とは違って性描写については特に厳しいようです。
先方の担当者も発禁になってしまって、とても申し訳ないと思っているらしく、代わりに他の本のオファーを出したいとのことでした。

あと、この版元は図書館にも数千冊卸す販路があるとのことで、単純に売れることだけを考えて本を出していないそうなので、そのへんも彩流社と相性が良いように思われました。
なので売れ筋だけでなく研究書も検討できるとのことです。今回ブースに展示していた弊社の『中国「蒸機」撮影紀行』が目に留まったらしく、この本の著者は中国の旅行雑誌とかにも寄稿していたはずなので、この担当者もどこかで名前を見たことがあるのか、かなり良い反応がありました。

次に商談をさせていただいたのは上海世紀出版・訳文出版社さん。担当の方はまた女性でした。この版元は中国で最初に村上春樹の本の版権を獲得して有名になった版元とのことで当時『ノルウェイの森』を翻訳刊行して話題になったようです。担当の女性は日本語を勉強しているとのことで、ほんの少し日本語で話もできました。この版元は村上春樹のような版権も購入する傍ら、中国で無名な著者であっても切り口が面白ければ購入を検討したいとのことでした。
日本映画関連が興味あるとのことだったので、弊社の『日本映画オルタナティブ』を薦めたところ、ぜひ検討したいと言っていただきました。あとは内容が面白そうとのことで『建築はいかに社会と回路をつなぐのか』と『徐福紀行』、『ひたすら歩いた沖縄みちばた紀行』も版権の購入を検討していただくことになりました。

次に商談をさせていただいたいのは上海世紀出版・学林出版さん、こちらの担当者はめずらしく50代ぐらいの男性で、小社が展示していた見本書を1冊1冊かなり吟味して見ていましたが、ちょっと提示する版権の購入条件が厳しかったのですが、それはそれでかなり現実的に購入を検討しているようにもみえました。
最終的に趣味関連は興味があるとのことで、『写真家と名機たち』と『中国「蒸機」撮影紀行』の版権購入を検討していただくこととなりました。

この日の夜は、クリークアンドリバー社の上海スタッフのWさんと会食。中国の情報をいろいろ聞く。
上海の若者は本音では反日的な思想の者は少なく、日本文化に憧れや興味をもっている人が多いとのこと。王さんも日本のコミック等に詳しく、日本に対して好意的な印象を持っているようでした。
こういうことが続いたので私は日本のマスメディアの偏った報道にはやはり問題があると強く感じました(中国にも同じことが言えますが・・・)。
中国人にもいろんな人がいて、日本人も中国人もお互い直接交流し合う事で、少なくとも民間レベルでは変な誤解や思い込みは減っていくようになると、私は心から思いました。

 

2013年8月31日・土曜日(BIBF2013・北京出張第5日目)

今日と明日は、BIBFも商談がほとんんどなくなって一般公開の日になっているようですが、もうブースを片付けている版元が多く見受けられて、ちょっと閑散した会場になっていました。

各国のブースを一通りみて回っていたら、アマゾンのブースを発見。東京国際ブックフェア(TIBF)でもアマゾンが直接ブースを出していることはめったにないのでこういうことは珍しいらしいです。
中国の出版人から話を聞くなかで中国の電子書籍市場についてわかったことは、中国ではすでに電子書籍端末の「漢王」が220万台を超えて売れていてアマゾンのキンドルが入ってくるまえにすでに大きな電子書籍市場ができていたということ。ただ、とはいっても中国では日本以上にネットは「無料」が当たり前の状況になっていて、なかなか電子書籍も無料か、かなり安くしないと売れないらしいです。
やはりこのへんの問題がクリアできないとビジネスとしては電子書籍はまだまだ厳しいのはアジアにおいても同じようですね。

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アマゾンのブースを発見。キンドルも展示してありました。スタッフは見たところ中国人ばかりでした

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日本国のブース。わりとシンプルですね

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韓国のブース。北京にはかなりの韓国企業が進出していて日本を凌駕している印象をうけました。出版もそうなっていくのでしょうか・・・

 

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イタリアのブース

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アメリカのブース

今日は昨年、本社を訪問したこともある、インターネットを使って国際的な版権取引をしているエージェント「inbooker.com(版客)」さんのブースを訪問。担当のG氏さんと一年半ぶりに再会しました。
この会社のサイトでは彩流社の本も紹介していただいていて、ネット上で中国やその他世界中の版元に宣伝してくれています。
なので、とてもお世話になっている会社です。

以前、この会社から版権購入を進められた中国の本について詳しい情報を聞きました。
この会社で中国全土の版元とネットを使って宣伝を拡大することを今度も進め、版権の輸入についてもリスクの少ない範囲で今後検討したいと思いました。
そうすることで、さらに中国の出版会のことも深く知ることができるはずです。

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inbooker.com(版客)のブース。

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昼は会場内にあるマクドナルドで昼食。すごい行列です。

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トイレに貼ってあった「向前一小歩 文明一大歩」というステッカー。
「一歩前へ進むことが、文明の大いなる一歩となる」という意味みたいです

 

夜は、中国へ行くすべてのきっかけを作ってくれた中国の元某大手版元の敏腕編集者のK氏と会合。中国の出版だけでなく、その他の中国ビジネスの状況などいろいろと話を聞きました。

 

2013年9月1日・日曜日(BIBF2013・北京出張第6日目)

G氏の紹介で、中国全土にスヌーピーやポパイ、日本のリラックマ、ピーターラビット等の商標使用権を持っている大会社を経営している会社の社長や、中国人でロシアとの貿易をしている社長らを紹介してもらい、懇親会に参加しました。

いますぐにビジネスに繋がるようなことはまだないようですが、いろいろと中国ビジネスについて、力のある経営者の話を聞けただけでも収穫あり。今後の参考になりました。

 

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日本の会社じゃないと、こういう複雑な型の缶は作れないと語る社長

 

午後時間があまったので、中国人民革命軍事博物館を見に行ったら改装中で中は見学できず残念。
ただ外に戦車や大砲が展示してあって小規模ながら臨時の展示をやっていたのでちょっと覗いてみることにしました。

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改装中の中国人民革命軍事博物館

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改装後はさらに巨大になるそうです

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ソ連の名戦車T-34。第二次大戦後は中国でも大量に購入されて国共内戦を戦った。

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博物館の売店の中で店員(軍服みたいな服装だったので人民解放軍?)の女性がヘリのラジコンを売店内で飛ばしてデモ販売をしていました(遊んでいるようにもみえた…)

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なんと!旧日本陸軍の97式中戦車も展示してあります。戦後、中国国民党軍に接収され、そのまま国共内戦を中国国民党軍の戦車として戦った戦車でしょうか

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最後は北京の大繁華街の王府井にてお土産等を買って帰る

2013年9月2日・月曜日(BIBF2013・北京出張第7日目)

ついに第二回目の北京国際ブックフェアのための出張の全日程が終わりました。
この日は早朝に北京首都国際空港に行き日本に帰るだけです。

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朝焼けの北京。日本と同じ朝日が昇ります

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北京首都国際空港。いよいよ帰国

 

BIBF2013に出展してみて、発見と今後の課題等

今回は2度目の出展ということもあって、いろいろと前回よりさらに詳しく中国の出版事情を知ることができ、またも多くの中国の知り合いや仕事を通じての民脈を広げることができました。

ということで、今後の課題を以下にまとめました。

1、やはり日本でもヒットしたコンテンツがあれば、当たり前だがより積極的に版権営業をかけられる可能性はあるので、ヒット作を出すための努力、一般書、実用書や育児教育関連、趣味関連のジャンルの開拓は必要である。

2、中国は広く、まだ出会っていない人文系版元も数多くあり、一般書以外もまだまだ版権ビジネスの可能性を多く秘めている。諦めずに人文書系の中国版元も探す。

3、面白い事例としては、クリークアンドリバー社が版権を中国版元に売った本の中で、ヒット作も無く、まったく無名の日本の著者の本で、漫画の描き方の本が中国で20万部以上のベストセラーになったことがあったそうで、著者にもたくさんの印税が入ったということがあったらしい。内容が面白くて中国でウケることができれば、日本で売れなかった本でも中国でベストセラーに化けることだって可能性としてはあるということは大発見。著者が無名でも内容が面白い企画を探し続けることは、日本だけでなく中国においても意味がある。

4、今後中国で出版を基軸とした様々なビジネスを拡大できる可能性も将来的には考えられるが、となると大きな課題は中国語と英語のレベルアップか、信頼できる中国人の人脈構築は必須。

5、いままでの彩流社の多彩な企画でなんでもありのやり方を若干修正することになるかもしれないが、中国であっても、やはり得意とするジャンルがいくつか必要。それが無いと商談相手の版元から、いったいどういう版元なのか顔が分かりにくく、よって覚えられにくい。かつては「連合赤軍の彩流社」とか「マーク・トウェインの彩流社」「超古代史の彩流社」とかいう覚えられ方をした時代もあったが、今はそれも薄い。版権購入がひとつ決まった後にも、得意ジャンル・関連書があれば次の契約に繋がりやすくなる。より具体的に得意ジャンルは意識すべき。「落語・古典芸能」「紀行エッセイ」「ミリタリー」「鉄道」など、比較的に売れているジャンルをさらに強化していき、世間に知られるレベルまで持っていくということもあり。

 

以上、北京国際ブックフェア2013の報告を終わります。

また行きたい、中国!!

 

【文責:春日俊一】

紀伊國屋書店川西店さんにて『阪急宝塚線・能勢電鉄』のパネルを展示中!!

2013 年 11 月 12 日 火曜日

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紀伊國屋書店川西店さんにて『阪急宝塚線・能勢電鉄』のパネルを展示中!!

小社営業部で手作りしたパネルを、綺麗に一番良い場所に展示していただいております。

紀伊國屋書店川西店さん、本当にありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

紀伊國屋書店 川西店
住所: 〒666-0033 兵庫県川西市栄町11−1 モザイクボックス4f
電話:072-740-2622
営業時間:10時00分~20時00分