書店をたずねて三千里

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本と出合う場所は様々…

2/20~2/26までアイデムフォトギャラリー「シリウス」にて開催された、池田伸哉写真展「CCCP 1986 ソビエト社会主義共和国連邦の冬」が無事、大盛況にて終了いたしました。ご来場いただいた多くの方々に深く御礼申し上げます。

新宿御苑近くのギャラリーさんでしたが、流石に平日昼間などは、いっぺんにたくさんの人が来場するということはなかったのですが、通りがかりの人がぶらっと入ってきたり、どこかで宣伝を見て来られた方、写真に興味がある若者、写真を趣味にしている老人などなど、5分おきぐらいに一人ずつ入場してくる状態で、思った以上にこの写真展は人目を惹くものがあったのではと思いました(しかも写真を見終わったあと、受付の私にほぼ90%の人が「ありがとうございました」と言って出て行かれました。そんなにありがたい、徳のある写真なんでしょうか…礼儀正しい人ばかりが見に来られていたのか…不思議でした)。

毎日オープンからクローズまで受け付けにいたいところでしたが、なかなか仕事のスケジュールが調整できず、3日ほど、各数時間受付にいて、本も少し売ったりしました。

写真家の池田伸哉氏としては初の個展で、しかも掲示する写真が全て、あの1986年の冬、チェルノブイリ原発事故のあった年に撮られた28年も前の写真ということも、本当に珍しい写真展だったように思います。

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今はなきソビエト社会主義共和国連邦、もう二度と撮れない超大国ソ連の、最後の政権下での人々の暮らしを撮った写真の数々…曇天のハバロフツク空港から始まり、レニングラード、キエフ、バクー、サマルカンド、イルクーツク、モスクワを旅した写真が壁にずらっと並びました。

写真集に掲載された小さな写真だと伝わらなかったような空気も、大きく引き伸ばされた写真からは強く感じ取ることができて、やはり写真は大きく見ると迫力が違います。

来場された初老のある男性は、ちょうどこの時代にソ連に仕事で行ったことがあったという人で、「う~ん…懐かしいなあ…」と呟きながら写真に見入っていました。受付の私にも話しかけてきて、いろいろとソ連時代の話を聞かせていただき、最後は写真中『ソビエト社会主義共和国連邦の冬』もお買い上げいただきました。

写真展に感動したあとで、今ではもうあまり書店に並んでいない写真集があったら、やはり買いたくなるものなのではないでしょうか。

人にも本にも、出会い方によって、変わる何かがある…

書店がたくさんあってこそ、出会い方も様々で、ある書店で出会った本が、別の書店では出会えなかったり、坪数の大小、立地の良し悪し、東京と地方、たとえそれが違っていたとしても、本との出会い方は様々に変化するはず。

そういうことで…書店がこれからも日本全国津々浦々に末永く生き続けていってほしいと、心から、強く思った次第です。

 

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【文責 春日俊一】