書店をたずねて三千里

最新の記事5件

このコーナー内を検索

月別一覧

台湾

小社から今年の1月刊行された『台湾 乳なる祖国』が、9月に台湾からも翻訳刊行されることが決まりました。なんと台湾では刊行にあわせて新刊発表のパーティが開催されるそうです。著者の鈴木れいこさんも台湾へ赴き、その会に参加する予定です。

翻訳刊行していただく台湾の版元さんは蔚藍文化さんという、最近できたばかりの新しい版元ですが、社長さんは台湾の有名な文学賞を取るような著名作家ということもあって、ただ売れればいいというだけでなく、本の内容も大事にした本作りを心がけておられる版元さんのようです。

本書は刊行前に、すでに蔚藍文化さんから版権購入のリクエストをいただいておりましたが、それは私が昨年の2月に参加した台湾国際ブックフェアで知りあったエージェントの太陽文化さんのYさんのご紹介とご尽力あってのことでした。

そのYさんが、今年も東京国際ブックフェアで来日されて、今回も連絡をくださって、弊社に台湾の版元さんを何社か紹介していただきました。いつもその時驚くのは、弊社の他にYさんが引き合わせいる日本の版元さんは新潮社などの大手版元とかだったりして、弊社のような小零細の版元を気にかけていただけることに、いつも感動するほど嬉しかったりします。

まあとはいえ、せっかく台湾の版元さんを紹介していただいても、なかなか新潮社みたいに何十万部のベストセラーなんてないわけですから、そう簡単には台湾の版元さんも興味を示してくれないことが多いのですが、それでも中には、内容の興味深さで気に入ってくれて、あとで版権購入のリクエストをしてくださることも、ここ一年で数件ですが出てきて、ちょっとずつ台湾への進出作戦も前進しつつあります。

最終的な夢は、台湾、中国、韓国で彩流社の本をたくさん刊行して、さらに台湾、中国、韓国の本も翻訳刊行して、相互交流を深めていって、大手版元だけでなく、お互い国の小さな版元同士のビジネスが盛んになって、交流も深まり、出版人同士のアジアの結束を高めて、欧米にも対抗できるはずの出版文化をアジアで共同で作り上げることができたらなあ、などと今は夢想中です。

そして、本が好きなら、中国人も台湾人も韓国人も、話は盛り上がるし、とても近くに感じることができるし、平和への架け橋を本が担うこともできると、今はそう思っております。

今日はちょっと大き過ぎる話をしてしまいましたが、まあ今は夢ですが、実現に向けて何か突破口を模索する日々です。

978_4_7791_1979_8.jpg

 

【文責 春日俊一]