書店をたずねて三千里

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伝わる「ことば」が

お堀の桜並木、満開の花は一面に咲き競い、花見の人々を包み隠している。春の花冷えを軽く浮かれて歩いていると、ある先生が「本にまとめるって、畢竟、生まれるべきして生まれる論文でないと、ダメなのよ」と吐露したのを思い出した。先生の最近の研究成果をまとめましょうよ、との誘いに、「ようは、そのタイミングで本を出したい」だった。本のことばが読み手に「伝わる」ものでなければ、出す意味はない。学生にマンガを通しての講義、音楽や映像を駆使したりの授業、を超えた「ことば」の伝達が難しくなっているのだった。伝わる「ことば」での本造り、あたりまえのことだが、心してかからなければ、とほろ散る桜花を手に受けながら、思い巡らした。(力丸@)