書店をたずねて三千里

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かつて郷土書が売れた!

懐古的な話になる。「日本列島改造論」が大きな力を持って、政治・経済が動いていた時期があった。その70年代は中央集権的な体制が主流ながら、地方の活性化が取沙汰され、金や人やモノがそれなりに輝いていた。その頃以降になるのだが、郷土意識が顕在化し地誌、郡誌、市町村市が復刻されたり新版が編まれたりしていた。競い合うように出されるこれら「郷土史」は、山川出版の「県史シリーズ」、角川書店、平凡社の県別「地名事典」、市別の「ふるさとの思い出写真集」などに引き継がれ、大挙して郷土史ブームを形成した。その時期に出版に関わったものからすると、いまは、郷土の本が力をなくしている。そう思える。郷土史を担う若手の人材が、少ない。郷土に根ざした書店が壊滅状態だ。ふるさとに思いを寄せることが少なくなった。これで、仕舞になってしまうのか。だが、何か腑に落ちない、「おかしい」と思うことがある。それを、ひとつ一つ解いて行きたいと思う。

まだまだ、出版への淡いロマンの火が消えないうちに、だ。(力丸@)