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『赤毛のアン』の思い出

NHKの朝の連ドラで『赤毛のアン』を翻訳した村岡花子の生涯を描いた『花子とアン』が放送されていますが、この連ドラに合わせ、小社から『快読『赤毛のアン』』という、原作の面白さを、児童文学専門の著者が、章ごとにポイントとウンチクを徹底解説する新刊を発売しました!!
ぜひ興味のある方は今大手書店に設けられた『赤毛のアン』フェアコーナーとかで平積みになっているのでチェックしてみたください。

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三省堂神保町本店の『赤毛のアン』フェア台

『赤毛のアン』といえば、昭和46年生まれの私が思い出すのは、やはり「世界名作劇場」で昭和54年に放送されていたアニメの『赤毛のアン』です。特に今でも印象に残っているシーンは、アンの赤毛をクラスメイトのギルバートから揶揄われて「にんじん」と言われたことに激怒し、石板をギルバートの頭に振り下ろして割るシーンですね。後にアンはこのギルバートと結婚するんですけど、第一印象が悪くても、こういうことってありますね。私も親友と呼べる人間は意外と第一印象が悪かった人がいたりします。なので第一印象で人間を判断するのは、なるべく避けたいと思ってきました(まあ私の生き方の話などどうでもいいことですが)。

「世界名作劇場」は、『赤毛のアン』のあとマーク・トウェインの『トム・ソーヤの冒険』を放送しましたが、これもよく観ていたので、いまでもよく覚えていますが、最近知ったのですが、村岡花子が初めて翻訳した本は、マーク・トウェインの『王子と乞食』だったんですね。なんとこの小説は小社からも翻訳本が出ています(村岡花子の訳ではありません。念のため)。

あと『赤毛のアン』で思い出すのは、村岡花子が翻訳した『赤毛のアン』の文庫本が、私の二歳上の姉の書棚に並んでいたこと。そういえばアニメの『赤毛のアン』も姉が好きで観ていたのを、弟の私も一緒に観て好きになったような気がします。他に思い出すのは、私は当時小学校一年か二年ぐらいでしたが、よく姉の本棚から、姉の本や少女マンガを借りて読んでいました。少女マンガといっても当時姉が持っていたのはフランス革命を舞台にした『ベルサイユのばら』とか日本の大正時代を舞台にした『はいからさんが通る』や、ムー大陸から邪馬台国、ナチス・ドイツへと舞台が移って行く『海のオーロラ』とかで、どの本もちゃんと歴史を扱っていたので、結構歴史の勉強にもなったりしましたし、歴史に興味を持つきっかけになったような気もしますね。
当時のマンガ本って、そういう意味でも子供にとって大きな存在だったんですね。歴史や文学への興味のきっかけになっていた時代が確かにありました。これからもそういうマンガがどんどん出てきてほしいですね。そういう意味では、ローマの温泉を描いた『テルマエロマエ』は本当に面白かったと思います。

【文責 春日俊一】