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【書評】『ケベック詩選集』――「週刊読書人」(2019年11月22日)にて

色とりどりの輝きを放つケベック詩
北米大陸の風土や気候が詩人の精神世界と照応しあう

評者は谷昌親氏(早稲田大学教授)

詩選集の読書は独特の喜びをもたらす。地域や時代、あるいはテーマや流派などを基準に選ばれた複数の詩のあいだにその共通因子をたどっていくおもしろさに、それでも一篇一篇の詩、ひとりひとりの詩人に見えてくる個性を見いだす愉しさが重なってくるからだ。
(……)
今回刊行された『ケベック詩選集 北アメリカのフランス語詩』は、こまでまったくと言っていいほど知られていなかったケベック詩を多数紹介しているという点ですでに画期的であるだけでなく、ケベック詩の専門家であるピエール・ヌヴ―の序文、そして訳者のひとりである立花英裕のあとがきも添えられていることで、すでに述べたようなケベック詩独特の複雑な歴史的・政治的背景を見据えつつ読み進められるアンソロジーとなっている。
(……)
まさに頁をめくるごとに新しい世界が立ち現われてくるという、詩選集ならではの贅沢さを満喫できる1冊である。

 

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