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『カート・ヴォネガット』刊行記念トークショーに行ってきました!

去る11月23日(祝)に、ジュンク堂池袋本店で行なわれたトークショーに行ってきました!

監修者の巽孝之(慶大教授)、編著者でイラストレーターのYOUCHANこと伊藤優子、そして、翻訳家の増田まもる各氏による、弊社刊の「現代作家ガイド カート・ヴォネガット」の刊行を記念してのトークショーは、三連休の初日の夜(19時30分)スタートで天候は雨、という最悪なコンディションなので、非常に心配されましたが、フタをあけてみれば、4Fのカフェは満員御礼! ヴォネガットそして、編著者各氏を愛する面々が集まったのでありました。

そもそもこの企画は、YOUCHAN氏が長年温めていたものを巽先生の働きもあって日の目を見た、構想4年、執筆2年(確かそういっていたような)かけて出来上がった超力作です。これまで日本にはなかったヴォネガットを体系的に紹介する実に画期的なものです。弊社編集担当の若田も伊藤典夫氏より原稿を頂くなど、大車輪の活躍をしたのであります。
ショーはお三方の軽快なトークでほんとうに楽しませてもらいました。前半はガイドの読みどころの紹介。各3頁も費やしている作品の解説、YOUCHANのイラストによる世界で一番詳しい相関図、そしてヴォネガット名言集などなど。さらには、収録されている大江健三郎とヴォネガットの対談と、ガイド未収録の会場にもいらっしゃていた森下一仁氏によるインタヴュー(SFマガジン所収)を比較してみると実に立体的にいろいろな発見があるといったことまで(インタヴューのコピーもしていただいていて、これまた実にきめこまかい!)。さらに、未訳の紹介もあり、とくに伝記には遺族公認のものと内容があまりにも赤裸々なため、遺族から総スカンされたものがあるそうですが、翻訳の計画も着々と進んでいるようで、いずれ読める(?)はずです。今から楽しみですね。

後半は編著者たちが今年ヴォネガットの郷里を訊ねた折のスライドショーで楽しませてもらいました。実際にヴォネガットが使用していたタイプライターが開館したてのライブラリーには展示されていて、触ることもできるんだとか。とくにYOUCHANのヴォネガット愛が非常に伝わって参りました(幸せのあまり、背中に羽が生えていたみたいだったんだとか)。あ、極めつけは、ヴォネガットの書斎を再現しているコーナーで、巽先生、椅子を壊してしまい(?)大慌ての写真。きちんと修復したので問題はありません(念のため)。しかし、このライブラリーには、日本の翻訳がまったく置いていなく、彩流社の本を置いてきたとのこと。日本で一番最初にライブラリーで展示される書籍となるそうです!
およそ90分のトークショーでしたが、あっという間に感じました。ヴォネガット本、もっと広がるといいなあと思いました。
YOUCHANたちのヴォネガット愛の詰まったガイドは、彩流社より、絶賛発売中です! どーぞ、よろしくお願いいたします!!

トークショーご担当のジュンク堂の小海さん、お疲れ様でした!

(高梨治)