アメリカのフェミニズム運動史
女性参政権から平等憲法修正条項へ
¥3,080(税込)
著者 |
栗原 涼子
著 |
---|---|
ジャンル |
現代社会を考える
歴史から学ぶ > アメリカ合衆国史 |
出版年月日 | 2018/04/04 |
ISBN | 9784779124716 |
判型・ページ数 | 4-6 ・ 264ページ |
定価 | 3,080円(税込) |
在庫 | 在庫僅少 |
内容紹介
1920年に女性参政権を獲得した後、米国の「フェミニズム運動」は、どのように展開されたのか。さらに、「第一波」の思想と実践の成果は「第二波」にどう継承されたのか、NYラディカル・フェミニズムの組織を通して考察。
目次
序章
1 研究史
(1)女性参政権運動研究史
(2)全米女性参政権協会(NAWSA)と全国女性党(NWP)に関する研究
(3)1920年代のフェミニズム研究
(4)第二波フェミニズム運動に関する研究動向──多文化主義からのまなざし
2 本書の構成・概要と意義
第1章 女性参政権運動
──全国女性党(NWP)の全米女性参政権協会(NAWSA)からの分離 1913─1916年
はじめに
1 1913年のワシントン・パレードの歴史的意義──人種をめぐるポリティクス
2 議会同盟(CU)のNAWSAからの独立──州権論をめぐる確執
3 CUのNAWSAからの決別──NWP設立を中心に
(1)CUとNAWSAとの対立
(2)CUの戦術──連邦レベルの女性参政権へ
(3)NWP結成
(4)NAWSAの戦略──第一次世界大戦参戦に向けて
4 海外膨張政策と帝国をめぐる論争
おわりに
第2章 第一次世界大戦期から女性参政権成立までの運動
──1917─1919年
はじめに
1 第一次世界大戦参戦と女性参政権運動
(1)全米女性参政権協会(NAWSA)内部における戦争協力の論理形成過程
(2)NAWSAの1917年大会決議
(3)全国女性党(NWP)の反戦平和策と闘争の急進化
2 連邦議会における女性参政権に関する論議
(1)1918年の連邦議会公聴会
(2)1918年の連邦議会での論議
3 NAWSA、全国女性有権者同盟(NLWV)、NWPの戦術
──執行委員会・大会決議から 1918─1919年
(1)NAWSAの活動 1918年
(2)NAWSA大会──参加の論理形成 1919年
(3)NLWV全国委員会 1919年
(4)NWPP執行委員会 1918─1919年
おわりに
第3章 女性参政権成立とフェミニズム運動
──平等憲法修正条項(ERA)成立過程を中心に 1920─1923年
はじめに
1 全米女性参政権協会(NAWSA)ならびに全国女性有権者同盟(NLWV)の戦術
──執行委員会・大会決議から 1920─1923年
(1)NAWSA・NLWV大会 1920年
(2)NLWV──母性保護への尽力 1921年
2 全国女性党(NWP)の再出発 1920─1923年
(1)NWP執行委員会ならびに評議会
──女性参政権獲得後の組織の方針をめぐって 1920─1921年
(2)NWP大会ならびに執行委員会 1921年
(3)NWPの政策──ERA成立過程における母性保護をめぐる葛藤 1921─1922年
(4)ERA成立までの過程 1922─1923年
おわりに
第4章 1920年代のアメリカのフェミニズム運動
──平等憲法修正条項(ERA)、社会福祉法制をめぐる論争を中心に 1919─1925年 はじめに
1 ケーブル法をめぐる論争
(1)ケーブル法成立の経緯
(2)ケーブル法成立と移民の「アメリカ化」
2 シェパード・タウナー法をめぐる論争
(1)全国女性有権者同盟(NLWV)とシェパード・タウナー法案 1920─1921年
(2)シェパード・タウナー法と移民政策
(3)保守派による母性主義フェミニズム批判
3 ERAをめぐる論争
(1)保護か平等かをめぐる論争再考
(2)全国女性党(NWP)とERA 1923年
(3)NLWVのERA批判 1921─1925年
おわりに
第5章 ニューヨークの女性解放運動とラディカル・フェミニズムの理論形成
──1963─1972年
はじめに
1 女性解放運動の原点としてのニューヨーク・ラディカル・ウイメン
(1)ラディカル・フェミニズムの起源
(2)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンの結成
(3)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンとヴェトナム反戦運動
(4)フロリダペーパーとミス・アメリカ・コンテスト反対
(5)プロウーマンラインの誕生とニューレフトからの決別
2 レッドストッキングズとフェミニズム理論構築
(1)レッドストッキングズ設立と中絶に関する公聴会
(2)レッドストッキングズ宣言とフェミニズム理論構築
3 ザ・フェミニスツ
(1)ザ・フェミニスツの結成
(2)ザ・フェミニスツの理論
(3)ザ・フェミニスツの分裂と終焉
4 ニューヨーク・ラディカル・フェミニスツ
5 ラディカル・フェミニズムの越境
──家事労働有償化論争とレズビアン・フェミニズムに見る国境、人種の越境
(1)家事労働有償化論争をめぐる越境
(2)セクシュアリティをめぐる越境
──シスターフッドから「女性と同一視する女性」へ
おわりに
最後に──女性平和運動への視座
1 研究史
(1)女性参政権運動研究史
(2)全米女性参政権協会(NAWSA)と全国女性党(NWP)に関する研究
(3)1920年代のフェミニズム研究
(4)第二波フェミニズム運動に関する研究動向──多文化主義からのまなざし
2 本書の構成・概要と意義
第1章 女性参政権運動
──全国女性党(NWP)の全米女性参政権協会(NAWSA)からの分離 1913─1916年
はじめに
1 1913年のワシントン・パレードの歴史的意義──人種をめぐるポリティクス
2 議会同盟(CU)のNAWSAからの独立──州権論をめぐる確執
3 CUのNAWSAからの決別──NWP設立を中心に
(1)CUとNAWSAとの対立
(2)CUの戦術──連邦レベルの女性参政権へ
(3)NWP結成
(4)NAWSAの戦略──第一次世界大戦参戦に向けて
4 海外膨張政策と帝国をめぐる論争
おわりに
第2章 第一次世界大戦期から女性参政権成立までの運動
──1917─1919年
はじめに
1 第一次世界大戦参戦と女性参政権運動
(1)全米女性参政権協会(NAWSA)内部における戦争協力の論理形成過程
(2)NAWSAの1917年大会決議
(3)全国女性党(NWP)の反戦平和策と闘争の急進化
2 連邦議会における女性参政権に関する論議
(1)1918年の連邦議会公聴会
(2)1918年の連邦議会での論議
3 NAWSA、全国女性有権者同盟(NLWV)、NWPの戦術
──執行委員会・大会決議から 1918─1919年
(1)NAWSAの活動 1918年
(2)NAWSA大会──参加の論理形成 1919年
(3)NLWV全国委員会 1919年
(4)NWPP執行委員会 1918─1919年
おわりに
第3章 女性参政権成立とフェミニズム運動
──平等憲法修正条項(ERA)成立過程を中心に 1920─1923年
はじめに
1 全米女性参政権協会(NAWSA)ならびに全国女性有権者同盟(NLWV)の戦術
──執行委員会・大会決議から 1920─1923年
(1)NAWSA・NLWV大会 1920年
(2)NLWV──母性保護への尽力 1921年
2 全国女性党(NWP)の再出発 1920─1923年
(1)NWP執行委員会ならびに評議会
──女性参政権獲得後の組織の方針をめぐって 1920─1921年
(2)NWP大会ならびに執行委員会 1921年
(3)NWPの政策──ERA成立過程における母性保護をめぐる葛藤 1921─1922年
(4)ERA成立までの過程 1922─1923年
おわりに
第4章 1920年代のアメリカのフェミニズム運動
──平等憲法修正条項(ERA)、社会福祉法制をめぐる論争を中心に 1919─1925年 はじめに
1 ケーブル法をめぐる論争
(1)ケーブル法成立の経緯
(2)ケーブル法成立と移民の「アメリカ化」
2 シェパード・タウナー法をめぐる論争
(1)全国女性有権者同盟(NLWV)とシェパード・タウナー法案 1920─1921年
(2)シェパード・タウナー法と移民政策
(3)保守派による母性主義フェミニズム批判
3 ERAをめぐる論争
(1)保護か平等かをめぐる論争再考
(2)全国女性党(NWP)とERA 1923年
(3)NLWVのERA批判 1921─1925年
おわりに
第5章 ニューヨークの女性解放運動とラディカル・フェミニズムの理論形成
──1963─1972年
はじめに
1 女性解放運動の原点としてのニューヨーク・ラディカル・ウイメン
(1)ラディカル・フェミニズムの起源
(2)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンの結成
(3)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンとヴェトナム反戦運動
(4)フロリダペーパーとミス・アメリカ・コンテスト反対
(5)プロウーマンラインの誕生とニューレフトからの決別
2 レッドストッキングズとフェミニズム理論構築
(1)レッドストッキングズ設立と中絶に関する公聴会
(2)レッドストッキングズ宣言とフェミニズム理論構築
3 ザ・フェミニスツ
(1)ザ・フェミニスツの結成
(2)ザ・フェミニスツの理論
(3)ザ・フェミニスツの分裂と終焉
4 ニューヨーク・ラディカル・フェミニスツ
5 ラディカル・フェミニズムの越境
──家事労働有償化論争とレズビアン・フェミニズムに見る国境、人種の越境
(1)家事労働有償化論争をめぐる越境
(2)セクシュアリティをめぐる越境
──シスターフッドから「女性と同一視する女性」へ
おわりに
最後に──女性平和運動への視座