アフリカ系アメリカ人という困難
奴隷解放後の黒人知識人と「人種」
¥2,750(税込)
著者 |
大森 一輝
著 |
---|---|
ジャンル |
歴史から学ぶ
|
出版年月日 | 2014/03/13 |
ISBN | 9784779119910 |
判型・ページ数 | 4-6 ・ 230ページ |
定価 | 2,750円(税込) |
在庫 | 在庫僅少 |
内容紹介
アメリカ黒人にとって人種は圧倒的な「枷」であり、断ち切れない「絆」でもあった。「黒人であること」の屈辱と誇り、苦悩と喜び、絶望と祈りが、「アメリカ黒人」を新たな民族に鍛え上げた。その諸相を八人の知識人の生き方で読み解く。
目次
目 次
序 章 人種という枷、人種という絆
一 人種差別はなくなったのか?
二 差別が禁止された社会における差別という背理
第一章 黒人法律家が夢見た「メルティング・ポット」と「メリトクラシー」
――ジョージ・L・ラフィン(一八三四―八六)、
アーチボールド・H・グリムケ(一八四九―一九三〇)
はじめに
一 統合から融合へ――ラフィンの人種混合論
二 属性から業績へ――グリムケの自己責任論
おわりに 49
第二章 黒人は「愛国者」たり得るのか?
――ジェームズ・H・ウルフ(一八四七―一九一三)
はじめに
一 GARと黒人復員兵
二 ジェームズ・H・ウルフとは何者か
三 「我々は何のために戦ったのか」
おわりに
第三章 アフリカに真の「アメリカ」を作る
――アレクサンダー・クランメル(一八一九―九八)
はじめに
一 黒人にとっての「アメリカ」
二 真の「アメリカ人」としてのアレクサンダー・クランメル
おわりに
【コラム1】 ブッカー・T・ワシントン――南部黒人を守る「ボス」
第四章 「無色」中立のデータで「黒人」の資質を証明する
――モンロー・N・ワーク(一八六六―一九四五)
はじめに
一 モンロー・ワークとは誰か?
二 ワークはNYBで何を記録/主張しようとしたのか?
三 ワークとNYBが残したもの
おわりに
【コラム2】 W・E・B・デュボイス――黒人解放運動の怜悧な「頭脳」
第五章 「人種」を否定する「黒人」活動家
――ウィリアム・モンロー・トロッター(一八七二―一九三四)
はじめに
一 ドン・キホーテ?
二 近代的、あまりに近代的な
三 忘れられたヒーローの発掘
おわりに
【コラム3】 マーカス・ガーヴィ――夢を売る「山師」
第六章 黒人「保守」派は何を守ろうとしたのか?
――シェルビー・スティール(一九四六―)、グレン・ラウリー(一九四八―)
はじめに
一 カラー・ブラインド論の系譜
二 公民権運動の記憶
三 黒人「保守派」の出現――勝利と「敗北」と再生の道
おわりに
終 章 「人種」という虚構、「人種」という希望
人種と向き合う
記憶と希望を取り戻す
あとがき
序 章 人種という枷、人種という絆
一 人種差別はなくなったのか?
二 差別が禁止された社会における差別という背理
第一章 黒人法律家が夢見た「メルティング・ポット」と「メリトクラシー」
――ジョージ・L・ラフィン(一八三四―八六)、
アーチボールド・H・グリムケ(一八四九―一九三〇)
はじめに
一 統合から融合へ――ラフィンの人種混合論
二 属性から業績へ――グリムケの自己責任論
おわりに 49
第二章 黒人は「愛国者」たり得るのか?
――ジェームズ・H・ウルフ(一八四七―一九一三)
はじめに
一 GARと黒人復員兵
二 ジェームズ・H・ウルフとは何者か
三 「我々は何のために戦ったのか」
おわりに
第三章 アフリカに真の「アメリカ」を作る
――アレクサンダー・クランメル(一八一九―九八)
はじめに
一 黒人にとっての「アメリカ」
二 真の「アメリカ人」としてのアレクサンダー・クランメル
おわりに
【コラム1】 ブッカー・T・ワシントン――南部黒人を守る「ボス」
第四章 「無色」中立のデータで「黒人」の資質を証明する
――モンロー・N・ワーク(一八六六―一九四五)
はじめに
一 モンロー・ワークとは誰か?
二 ワークはNYBで何を記録/主張しようとしたのか?
三 ワークとNYBが残したもの
おわりに
【コラム2】 W・E・B・デュボイス――黒人解放運動の怜悧な「頭脳」
第五章 「人種」を否定する「黒人」活動家
――ウィリアム・モンロー・トロッター(一八七二―一九三四)
はじめに
一 ドン・キホーテ?
二 近代的、あまりに近代的な
三 忘れられたヒーローの発掘
おわりに
【コラム3】 マーカス・ガーヴィ――夢を売る「山師」
第六章 黒人「保守」派は何を守ろうとしたのか?
――シェルビー・スティール(一九四六―)、グレン・ラウリー(一九四八―)
はじめに
一 カラー・ブラインド論の系譜
二 公民権運動の記憶
三 黒人「保守派」の出現――勝利と「敗北」と再生の道
おわりに
終 章 「人種」という虚構、「人種」という希望
人種と向き合う
記憶と希望を取り戻す
あとがき