鷹と少年ケス

ケス 鷹と少年 A Kestrel for a Knave

バリー・ハインズ 著, 高橋 鍾 訳
四六判 / 253ページ / 上製
定価:2,000円 + 税
ISBN978-4-88202-524-5(4-88202-524-8) C0097
奥付の初版発行年月:1998年03月 / 書店発売日:1998年03月16日
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内容紹介

弱虫で勉強ぎらい、将来の希望なんてなく、流されて日々を送る孤独な少年ビリー。彼の唯一の友達は〈ケス〉と名づけた鷹だった。──名匠ケン・ローチ監督の傑作映画『ケス』の原作。

版元から一言

喧嘩じゃ勝てない、
得意な科目なんてない、
将来やりたいことも、別にない・・・・・・
どうしようもなく流されて生きる
やせっぽっちの少年、ビリー。
彼のまなざしは
〈ケス〉と名づけた鷹とともに空高く―


この小説を特徴づける要素として、ヨークシャー方言を挙げることができる。英文学史を繙いてみても、このようにヨークシャー方言を持ち込んだ文学作品は、そう多くあるわけではない。・・・冒頭、ビリーとジュドの会話を一読して、読者は違和感を覚えたかも知れない。だが、・・・ビリーたちの喋る言葉を、翻訳でよく見掛けるような擬似東北弁的方言などで済ますわけにはいかない。・・・ひとつの試みとして、最初に訳者の生まれ育った地方の方言で訳し、そこに何人もの異なった地方出身の人の目を通してもらい、何度も練り直し、最終的になんとか誰にも理解できる形を目指してみた。・・・できあがった文章を読み直してみると、予想したこととはいえ、無国籍的方言になってしまった。しかし、これが翻訳の限界である。・・・(「訳者あとがき」より)

著者プロフィール

バリー・ハインズ(ハインズ,バリー)

Barry Hines(1939-) ヨークシャー地方の炭坑町、バーンズレイの労働者階級の家に生まれる。21歳の時、オーウェルの『動物農場』にめぐり逢って文学に開眼、1966年、The Blinder でデビューした。1968年出版の本作、A Kestrel for a Knave は、ケン・ローチ監督が映画化、各国の映画人から「イギリス映画の最高峰』と絶賛され、カルロヴィ・ヴァリ映画祭でグランプリに輝いたことも相まって、ベストセラーになった。ケン・ローチとは、原作・脚本でたびたびコンビを組み、The Gamekeeper(1979)、Looks and Smiles(1981)は、共にカンヌ映画祭で批評家連盟賞、現代映画賞を受賞した。最近作は The Heart of It(1994)。アラン・シリトーら現代英国北部作家の伝統に連なる書き手として、現在もっとも注目される一人である。邦訳に『鷹と少年 ハヤカワ・ノヴェルズ』(バリー・ハインズ 著、乾 信一郎 訳、早川書房、1973年)などがある。

高橋 鍾(タカハシ アツム)

1943年、島根県生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻、イギリス文学。現在、宮崎大学助教授。訳書に『気の向くままに―同時代批評1943‐1947』(ジョージ オーウェル著、小野 協一 監訳・オーウェル会 訳、彩流社、1997年)などがある。

関連書

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