【第2部/無について】 (1)無の開示と無そのもの (2)存在の反転可能性
【第3部/時間について】 (1)現象する時間 (2)実在する時間
【結論】 存在の無時間的停止性 (社)日本図書館協会 選定図書 なぜ〈無〉ではなく、世界が〈存在〉するのか!?
大学までの「数学」への想いを脱し、フランス文学へ転向した著者。東大・仏文では徹底的にモーリス・ブランショの「レシ(物語)」を読んだ。〈無為〉の作家といわれたブランショから〈存在〉の哲学者ハイデガーへ。そして約30年、〈存在〉をめぐるノートを書きつづけることになった。在野の哲学者として、「常識」「一般了解」「予断」をカッコに入れ、考察を継続する。ハイデガーを軸に、〈存在〉〈時間〉を考えた思想家たち(カント、デカルト、ベルクソン、サルトル、レヴィナス、ヴィトゲンシュタイン、マクタガード)の論文を徹底的に読み込み、〈存在〉そのものへ深く鋭利なメスを入れ、切り込んだ瞠目の論攷。
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