二番草

二番草 Regain

ジャン・ジオノ 著, 山本 省 訳
四六判 / 240ページ / 並製
定価:3,000円 + 税
ISBN978-4-7791-2680-2 C0097
奥付の初版発行年月:2020年04月 / 書店発売日:2020年04月28日
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内容紹介

再生の物語

男と女の再生、農業の復活、廃墟同然だった村の復興の物語……

小川の流れとひとりの女の魔術と力強い犂(すき)が
この再生の物語を支えている。
本作は、「牧神三部作」構成となっていた
第1作『丘』、第2作『ボミューニュの男』に続く、
第3作目の作品である。
再生の鍵を握っていたのは鍛冶屋ゴーベールが作った犂であった。
農業をはじめるには犂が必要不可欠だからである。
また、パンチュルルが農業に目覚めるにはアルスュールとの
出会いと彼女の助言が必要だった。
パンチュルルが滝に流れ落ちることによってはじめて
パンチュルルはアルスュールとじかに知り合うことができた。
水もまた重要な役割を担っているということが了解される。
滝から流れ落ちたパンチュルルは、
今では頑丈な樹木と形容するに足るだけの男に変身している。
パンチュルルの方にアルスュールが誘導されていったのは、
マメッシュが演じた「樹木」のおかげである。
水と樹木と犂とひとりの女の魔術によって
この再生の物語は完成することができたのである。

著者プロフィール

ジャン・ジオノ(ジャン ジオノ)

Jean Giono.1895~1970. 
作家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。
16歳で銀行員として働き始める。
1914年、第一次世界大戦に出征。
1929年、長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。
第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。
1939年、逮捕される。
1953年の『木を植えた男』はジオノ没後、
20数か国語に翻訳された。
邦訳書に
『丘 岩波文庫』
(山本省訳、2012年)、
『ボミューニュの男』
(山本省 訳、彩流社、2019年)、
『世界の歌』
(山本省訳、河出書房新社、2005年)、
『気晴らしのない王様』
(酒井由紀代訳、河出書房新社、1995年)、
『いかさまトランプ師の冒険』
(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、
『木を植えた男』
(山本省訳、彩流社、2006年、他多数翻訳あり)、
『屋根の上の軽騎兵』
(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、
『喜びは永遠に残る』
(山本省訳、河出書房新社、2001年)、
『憐憫の孤独』
(山本省 訳、彩流社、2016年)などがある。

山本 省(ヤマモト サトル)

Satoru Yamamoto.ヤマモト・サトル
1946年、兵庫県生まれ。
フランス文学者、信州大学名誉教授。
1969年、京都大学文学部卒業。
1977年、同大学院博士課程中退。
1978年、信州大学教養部講師、のち農学部助教授、教授。
2012年、定年。ジャン・ジオノを研究・翻訳。
著訳書に
『ジオノ作品の舞台を訪ねて』
(山本 省 著、彩流社、2017年)、
『憐憫の孤独  フィギュール彩』
(ジャン ジオノ 著、山本 省 訳、彩流社、2016年)、
『天性の小説家 ジャン・ジオノ  フィギュール彩』
(山本 省 著、彩流社、2014年)、
『丘  岩波文庫』
(ジャン・ジオノ 著、山本 省 訳、岩波書店、2012年)、
『ボミューニュの男』
(山本省 訳、彩流社、2019年)、
『南仏プロヴァンスと信州の文学と自然』
(山本 省 著、ほおずき書籍、2009年)、
『弦楽四重奏  文庫クセジュ』
(シルヴェット・ミリヨ 著、山本 省 訳、白水社、2008年)、
『オーケストラ  文庫クセジュ』
(アラン・ルヴィエ 著、山本 省、小松 敬明 訳、白水社、2008年)、
『日本のオート=プロヴァンス―信州松本の四季折々』
(山本 省 著、ほおずき書籍、2008年)、
『ジャン・ジオノ紀行  南仏オート=プロヴァンスの人と自然』
(山本 省 著、彩流社、2006年)、
『木を植えた男』
(ジャン・ジオノ 著、山本 省 訳、彩流社、2006年)、
『世界の歌』
(ジャン・ジオノ 著、山本 省 訳、河出書房新社、2005年)、
『南仏オート=プロヴァンスの光と風  ジャン・ジオノの故郷を旅する』
(山本 省 著、彩流社、2004年)、
『喜びは永遠に残る』
(ジャン ジオノ 著、山本 省 訳、河出書房新社、2001年)、
『近似値 フランス近代作家論集』
(シャルル・デュ・ボス 著、山本 省 編訳、彩流社、1993年)、
『ヴァイオリン族の楽器  文庫クセジュ』
(マルク・パンシェルル 著、小松 敬明 との共訳、白水社、1983年)
などがある。

関連書

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