戦争体験を風化させる学界の風潮日本古代史の「病理」

日本古代史の「病理」 戦争体験を風化させる学界の風潮

相原 精次 著
A5判 / 300ページ / 並製
定価:2,800円 + 税
ISBN978-4-7791-2618-5 C0021
奥付の初版発行年月:2020年02月 / 書店発売日:2020年02月19日
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内容紹介

皇国史観からの脱却が言われた戦後、
新しい史観によって見直されたはずの古代史が、
いつの間にか〝大和史観〟とも言える目に見えない幕で
覆われてしまっている。

本書は、疑問に向き合わせない学界の実態を鋭く衝き、
現代社会における古代史認識の病理を見極めようとし、
前向きな内省を「自虐」と捉え自国の歴史への直視を避け続ける
〝無関心さ〟に対し警鐘を鳴らすものである。

著者プロフィール

相原 精次(アイハラ セイジ)

アイハラセイジ
歴史作家・日本ペンクラブ会員。
1942(昭和17)年横浜生まれ。
1965(昭和40)年國學院大学文学部卒業。
同年4月より奈良市にある私立中・高等学校に
国語教師として赴任。5年間勤務後、横浜に戻る。
2003(平成15)年4月、神奈川県立高等学校を定年退職。
執筆活動に専念。
主要著作
『文覚上人一代記』(青蛙房)
『かながわの滝』(神奈川新聞社)
『みちのく伝承』(彩流社)
『文覚上人の軌跡』(彩流社)
『かながわの酒』(彩流社)
『鎌倉史の謎』(彩流社)
『神奈川の古墳散歩』(彩流社)
『天平の母 天平の子』(彩流社)
『増補改訂版 関東古墳散歩 エリア別徹底ガイド』(彩流社)
『東北古墳探訪』(彩流社)
『平城京への道 天平文化をつくった人々』(彩流社)
『古墳が語る古代史の「虚」  呪縛された歴史学』(彩流社)
『千曲川古墳散歩』(彩流社)
『解析 『日本書紀』  図版と口語訳による『書紀』への招待』
(彩流社)。

目次

序 「古代史」の現状 ──戦後七十年の忘れ物とその中身
第Ⅰ章 「古代史の病理」
 一 「病理」の本質──発展していかない日本古代史
 二 「文献学」という名の権威
 三 古代史での「わが国」と「倭「」大倭・日本「」大和」のこと
 四 古代史での「わが国」のこと
第Ⅱ章 古文献を正しく読むために
 一 誤った資料読解、二件――『魏志倭人伝』・『日本書紀』
   ・『魏志倭人伝』という本はない ほか
   ・書名にある「日本」の概念 ほか
 二 ありのままに読もう、先入観なしの『日本書紀』
   ・「大化改新」と「明治維新」は双子の兄弟である ほか
第Ⅲ章 戦前と「古代史」
 一 「 明治維新」と「東亜」への視線
 二 「大和朝廷」概念の造作と展開
 三 現行「日本古代史」は近代史の問題である
第Ⅳ章 監視され、「遅延」した歴史学
 一 戦前における歴史学七〇年の停滞
 二 「先史時代」の実際
 三 古墳時代
 四 一瞬で消えた千年以上の文化
第Ⅴ章 「日本古代史」と「戦後七十年」
    ――混乱と再生の中での展開とその問題点
 一 研究と発言の自由……は?
 二 戦後七十年の忘れ物とその中身
 三 戦後の二大発見
    ──「高松塚壁画古墳」と「稲荷山鉄剣象嵌文字」
 四 「稲荷山鉄剣象嵌文字」のその後
    ――戦前回帰への二大論調
 五 「専門家の混迷」と「素人の研究家」
終章 歴史学の実際と世相への憂い
 一 「古代史」への無関心の風潮
 二 私の「古代史疑」へのきっかけ
 三 「戦後七十年」という言葉
    ── 2015(平成27)年8月14日「内閣総理大臣談話」から
 四 相似形不祥事、連鎖の深層
あとがき

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