1962年、生まれ。劇作家、演出家。
劇団「燐光群」主宰。
日本演出家協会理事、日本劇作家協会理事。
1991年、『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』
(燐光群公演)岸田國士戯曲賞、
2003年、『屋根裏』読売文学賞、
2005年、『だるまさんがころんだ』鶴屋南北戯曲賞
……など受賞作品多数。
2017年から『坂手洋二戯曲集』が刊行され始め、現在
『バートルビーズ/たった一人の戦争』、
『星の息子/推進派』(彩流社、2017年)の2冊が
刊行されている。 彩流社 サイリュウシャ 【坂手洋二戯曲集】第三回配本!
岸田國士戯曲賞、鶴屋南北戯曲集、読売文学賞、
紀伊國屋演劇賞、朝日舞台芸術賞などを受賞した
現代を代表する作家・坂手洋二の戯曲集!
★ 1冊に2作品収録
★ 各作品に作家自身による作品解説・創作ノート付き!
多神教と異文化混淆を愛する作家、
小泉八雲=ラフカディオ・ハーンが見た日本を描く、
2作品を収録!
『神々の国の首都』
出雲・松江に滞在するラフカディオ・ハーンと、
彼の家に住み込みで働く女中、セツ。
二人の関係を中心に、ハーンを取り巻く
男女の情念が「亡霊」となって描かれる。
燐光群10年目の1993年・初演以降、
くり返し上演されてきた傑作!
「私たちは生まれながらにして、
一個の亡霊(ゴースト)であるにすぎない」
『漱石とヘルン』
狂気に取り憑かれた夏目漱石と、
ラフカディオ・ハーン(ヘルン)が
幻想のなかで巡り会う。
実際には出会うことのなかった二人を描いた、
史実と妄想が織り交ざる〈二〇世紀の現代劇〉!
「生きている人間は見つめ続けることができません
……死と太陽をです」