物語るとは別の仕方で実験する小説たち

実験する小説たち 物語るとは別の仕方で Experimental Fiction : Otherwise than Narrating

木原 善彦 著
四六判 / 263ページ / 並製
定価:2,200円 + 税
ISBN978-4-7791-2281-1 C0090
奥付の初版発行年月:2017年01月 / 書店発売日:2017年01月23日
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内容紹介

気鋭のピンチョン研究者にして
現代アメリカ小説の翻訳も
精力的に手がける“目利き”が
いざなう“実験小説”ガイド!

登場人物がいて、順序だったあらすじがあって……
といういわゆる「普通の小説」の枠組みや手法を
あえて壊したり、ずらしたり、逸脱したりしながら、
小説のさらなる表現の可能性を広げるために
「創作上の実験的な試み」がなされた「実験小説」。

実験小説って聞くとワクワクする♪という人だけでなく、
なんかコワい……、何を読んだらいいのかわからない、
食わず嫌い、というあなたにも贈ります。

実験小説のさまざまなタイプを切り口に、主な作品の
読みどころと、一連のおすすめ作品リストを掲載。
実験小説に特化した初のガイド本を手に、
めくるめく実験小説の世界へ!

著者プロフィール

木原 善彦(キハラ ヨシヒコ)

きはら よしひこ KIHARA Yoshihiko 大阪大学教授。
著訳書に
『カーペンターズ・ゴシック』
(翻訳、ウィリアム・ギャディス 著、本の友社、2000年、
 新版:国書刊行会、2019年)、
『トマス・ピンチョン 無政府主義的奇跡の宇宙』
(木原善彦 著、京都大学学術出版会、2001年)、
『J.G.バラードの千年王国ユーザーズガイド』
(翻訳、J.G.バラード 著、白揚社、2003年:新装版、2009年)、
『UFOとポストモダン 平凡社新書』
(木原善彦 著、平凡社、2006年)、
『逆光 上・下』
(翻訳、トマス・ピンチョン 著、新潮社、2010年)、
『ピンチョンの『逆光』を読む  空間と時間、光と闇』
(木原善彦 著、世界思想社、2011年)、
『これは小説ではない フィクションの楽しみ』
(翻訳、デイヴィッド・マークソン 著、水声社、2013年)、
『幸福の遺伝子』
(翻訳、リチャード・パワーズ 著、新潮社、2013年)、
『シガレット  エクス・リブリス』
(翻訳、ハリー・マシューズ 著、白水社、2013年)、
『トマス・ピンチョン 現代作家ガイド7』
(麻生享志、木原善彦 編著、彩流社、2014年)、
『ベスト・ストーリーズ1 ぴょんぴょんウサギ球』
(「ヘミングウェイの横顔「さあ、皆さんのご意見はいかがですか?」
 リリアン・ロス 著・木原善彦 訳」所収、若島正 編、早川書房、2015年)、
『民のいない神 エクス・リブリス』
(翻訳、ハリ・クンズル 著、白水社、2015年)、
『オルフェオ』
(翻訳、リチャード・パワーズ 著、新潮社、2015年)、
『ベスト・ストーリーズ2』(「手紙を書く人
 アイザック・バシェヴィス・シンガー 著、木原善彦 訳」所収、
 若島正 編、早川書房、2016年)、
『実験する小説たち  物語るとは別の仕方で』
(本書、木原善彦 著、彩流社、2017年)、
『10:04 エクス・リブリス』
(翻訳、ベン・ラーナー 著、白水社、2017年)、
『JR  JR FAMILY OF COMPANIES』
(翻訳、ウィリアム・ギャディス 著、国書刊行会、2018年)、
『両方になる CREST BOOKS』
(翻訳、アリ・スミス 著、新潮社、2018年)、
『オーバーストーリー』
(翻訳、リチャード・パワーズ 著、新潮社、2019年)、
『アイロニーはなぜ伝わるのか?  光文社新書』
(木原善彦 著、光文社、2020年)、
『秋  CREST BOOKS』
(翻訳、アリ・スミス 著、新潮社、2020年)、
『ウィトゲンシュタインの愛人』
(翻訳、デイヴィッド・マークソン 著、国書刊行会、2020年)など。

目次

第1章

実験小説とは

第2章

現代文学の起点

第3章

詩+註釈=小説:ナボコフ『青白い炎』

第4章

どの順番に読むか?:コルタサル『石蹴り遊び』

第5章

文字の迷宮:
アビッシュ『アルファベット式のアフリカ』

第6章

ト書きのない戯曲:ギャディス『JR』

第7章

2人称の小説:
カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』

第8章

事典からあふれる幻想:パヴィチ『ハザール事典』

第9章

実験小説に見えない実験小説:
マシューズ『シガレット』

第10章

脚注の付いた超スローモーション小説:
ベイカー『中二階』

第11章

逆語り小説:エイミス『時の矢』

第12章

独り言の群れ:
ダーラ『失われたスクラップブック』

第13章

幽霊屋敷の探検記?:
ダニエレブスキー『紙葉の家』

第14章

これは小説か?:
マークソン『これは小説ではない』

第15章

サンドイッチ構造:
ミッチェル『クラウド・アトラス』

第16章

ビジュアル・ライティング:
フォア『ものすごくうるさくて、
ありえないほど近い』

第17章

疑似小説執筆プログラム:
円城塔『これはペンです』

第18章

どちらから読むか?:
スミス『両方になる』

【各章ごとのタイプ別おすすめ作品リスト付!】

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