東西温泉文化の深層温泉の平和と戦争

温泉の平和と戦争 東西温泉文化の深層

石川 理夫 著
四六判 / 238ページ / 並製
定価:2,000円 + 税
ISBN978-4-7791-2179-1 C0039
奥付の初版発行年月:2015年11月 / 書店発売日:2015年11月02日
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内容紹介

湯浴みは心身の疲れを癒す!
温泉は「アジール」だ。
すなわち「避難所、憩いの場、聖域」なのだ。

古代ギリシアでは、各ポリスの神殿が典型的アジールと認められていた
ことから、その言葉の持つ意味が想像できる。アジールという概念は
「平和の場」とされた浴場、湯屋、さらには温泉と深くかかわっている。
古代ローマ共和政時代から帝国時代にかけて
公共の浴場が市民の娯楽・保養の場として生活に欠かせなくなっていた。
遠征先で温泉を見つければ、先住民がすでに利用していた温泉地を
征服した後、駐屯兵らの慰安と健康のために立派な浴場を設けた。
ローマの入浴慣習はイスラム社会に引き継がれ、
今も日常生活に定着している浴場文化の基である。
キリスト教徒も十字軍遠征を通じ、浴場の価値を再認識し、
ヨーロッパ社会に環流させた。
共同浴場には、民間浴場主が経営していた街の風呂屋のほかに、
農民・村人が共同で費用と労力をかけてこしらえた浴場があった。
風呂の用意が整うと呼び声が周囲に響き渡った。
体をきれいにするだけでなく、魂を清める働きを持つと考えられたのだった。

著者プロフィール

石川 理夫(イシカワ ミチオ)

温泉評論家。日本温泉地域学会会長。
1947年生まれ。東京大学法学部卒業。
温泉評論・執筆の傍ら、共同湯、温泉文化史等の研究に携わる。
著書は『温泉法則』(集英社新書)、
『温泉巡礼』(PHP研究所)、
『温泉で、なぜ人は気持ちよくなるのか』(講談社プラスα新書)、
『温泉とっておきの話』(海鳴社、共著)、『温泉の百科事典』
(阿岸 祐幸 編、丸善出版、共著)ほか多数。

目次

【内容】
(1章)平和な「アジール」としての湯屋・温泉
(2章)温泉地の原風景を求めて
(3章)平和な中立地帯としての温泉地
(4章)温泉と戦争の出会い
(5章)避難行と戦国実利の先に温泉
(6章)戦時の人々を受け容れた温泉地
(終章)逆手にとられる温泉の平和

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