主要業績:『クロスボーダーの地域学』(共編著、南方新社、2011年)、
「”"”"Clap eye on”"”" Captain Pe(g)leg/Ahab–メルヴィルによる『白鯨』の
原稿修正と反ナショナリズムの衝動」『アメリカ文学研究』第46号(2010年)、
“Streaming of Musical of Musical (Un)Consciousness:
Signifyin(g) Process against Definer’s Community
in Toni Morrison’s Beloved”『九州アメリカ文学研究』第49号(2008年)。 1958年生まれ、九州大学・教授。
主要業績:『コンコード・エレミヤーーソローの時代のレトリック』
(単著、金星堂、2012年)、『〈移動〉のアメリカ文化学』(共著、ミネルヴァ書房、
2011年)、『「ウォールデン」』(共編著、ミネルヴァ書房、2006年)。
彩流社 サイリュウシャ はじめに
【特別寄稿】
ポール・ジャイルズ(田ノ口正悟・渡邉真理子 訳)
「アメリカ文学を裏返すーー環大西洋の海景と全地球的想像力」
==第1 部 大西洋世界の旅と交易==
◆西谷拓哉
「メルヴィルとトランスナショナルな身体
——『白鯨』、『イスラエル・ポッター』を中心として」
◆高野泰志
「トランスアトランティック・アペタイトーー
『アーサー・ゴードン・ピムの物語』における食の表象」
◆竹内勝徳
「二つの国家と二つの「富」——エマソンの大西洋経済学」
◆城戸光代
「共和国幻想
——マーガレット・フラーのヨーロッパ報告」
◆飯野友幸
「ニューオーリンズのホイットマン
ーー南部との遭遇、詩人への道」
==第2 部 ニューイングランドの変容==
◆成田雅彦
「アメリカン・ルネサンスと二つの埋葬
ーーエマソン、ポー、「理性」のゆくえ」
◆髙尾直知
「「新しい霊がはいって住みついた」
ーーオルコット『ムーズ』とイタリア」
◆村田希巳子
「産業革命によるホーソーン文学の変容
ーー運河と鉄道を中心として」
◆高橋勤
「経済と道徳——綿花をめぐる物語」
◆阿部公彦
「ホイットマンの音量調節」
==第3 部 国家とエスニシティ==
◆稲冨百合子
「『大理石の牧神』における人種問題
ーーミリアムを中心として」
◆大島由起子
「『クラレル』のニュー・パレスチナと北米先住民」
◆小林朋子
「根なし草(コスモポリタン)の夢想した解放
ーー経路で読む『ブレイク、あるいはアメリカのあばら家』」
◆井上間従文
「帝国の「ほつれた縁」、または、生政治の「孤島」たち
ーーマシーセンとオルソンの『白鯨』論」
◆佐久間みかよ
「マン島の水夫、「孤島に生まれて」——
アイルランド移民表象とアメリカン・ルネサンス作家」 ◎紹介されました!(掲載情報についてはコチラ) 〈アメリカ文学の誕生〉を読み解く。
アメリカが〈アメリカ〉になろうとしていた頃、
アメリカ文学はいかにして〈アメリカ文学〉となったのか——
アメリカの黎明期に生まれ、いまもアメリカ文学史上に輝くポー、メルヴィル、
ホーソーン、ソロー、ホイットマンらの作品や表象を、当時の社会情勢、経済、
思想といったアメリカン・ルネッサンスの文脈に照らして読み解く。
トランスアトランティックな視点(大西洋両岸を一つの圏ととらえる概念)も導入し、
文学から社会を読み解き、社会から文学を読み解く。
気鋭の文学研究者ポール・ジャイルズの講演記録も掲載。
タグ: アメリカ文学(評論)