現状とその歴史的背景スポーツと薬物の社会学

スポーツと薬物の社会学 現状とその歴史的背景 An Introduction to Drugs in Sport: Addicted to Winning?

アイヴァン・ウォディングトン 著, アンディ・スミス 著, 大平 章 訳, 麻生 享志 訳, 大木 富 訳
A5判 / 365ページ / 並製
定価:3,700円 + 税
ISBN978-4-7791-2026-8 C0036
奥付の初版発行年月:2014年07月 / 書店発売日:2014年07月10日
 ※PayPalでのクレジット払いか代金引換着払いがご利用いただけます
※受注翌々日営業日までに発送します。地域によりますが、2~5日ほどでお届けします。International shipping is not available.
注文・返品などについて詳しくは「特定商取引法に基づく表示」のページをご確認ください。
 

内容紹介

高地トレーニングが良くて、なぜ血液ドーピングがダメなのか?!  『ドーピング」の
社会的背景と現状を考察する選手、トレーナー、スポーツ医師、薬物関係者必読の書!

薬物使用のマグワイアー、ベン・ジョンソン、マリオン・ショーンズ…。イングランド・サッカー界の薬物使用の歴史、薬漬けで走り続けたツール・ド・フランスの自転車競技の選手達。「エリートスポーツ」に焦点をあて、重い出場停止処分だけでは解決しない、その社会的背景を浮き彫りにする問題の書!

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

アイヴァン・ウォディングトン(ウォディングトン,アイヴァン)

Ivan Waddington
ノルウェー・スポーツ科学大学・チェスター大学客員教授。
著書:『スポーツ・健康・薬物』Sport, Health and Drugs(London:Spon,2000)
共著:『戦うファン』Fighting Fanas(Dublin: UCDP, 2002),『スポーツの歴史』
Sport Histories(London:Routledge,2004),『スポーツ研究ハンドブック』
Handbook of Sports Stadies(London: Sage, 2000),『スポーツ研究における
現実世界的調査の実践』Doing Real World Research in Sports Studies
(London:Routledge, 2014)

アンディ・スミス(スミス,アンディ)

Andy Smith
エッジヒル大学(スポーツ:身体活動学科)教授。
International Journal of Sport Policy and Politicsの共編者。
共著:『スポーツ政策と発展』Sport Policy and Developmen
(London: Routledge, 2009),『傷害・スポーツ・社会』
Disability , Sport and Society(London Routledge
2009), 『スポーツ研究における現実世界的調査の実践』

大平 章(オオヒラ アキラ)

1949年広島県生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。
早稲田大学教授。
共著:『ノルベルト・エリアスと21世紀』(成文堂)
『ノルベルト・エリアスとグローバリゼーション』(英文・DTP出版)
『社会理論家としてのノルベルト・エリアス』(英文・DTP出版)
『ロレンス文学鑑賞事典』(彩流社)
訳書:N・エリアス、E・ダニング『スポーツと文明化』
E・ダニング『問題としてのスポーツ』 N・エリアス『部外者と定着者』
(いずれも法政大学出版局) 『ロレンス全詩集(完全版)』(彩流社・共訳)

麻生 享志(アソウ タカシ)

1965年東京まれ。
ニューヨーク州立大学バファロー校大学院修了(Ph.D)。
早稲田大学教授。
著書:『ポストモダンとアメリカ文化』(彩流社)
編著:『現代作家ガイド⑦ トマス・ピンチョン』(彩流社)
共著:『憑依する過去―アジア系アメリカ文学における
トラウマ・記憶・再生』(金星堂)
訳書:ラン・カオ『モンキー・ブリッジ』(彩流社)

大木 富(オオキ トム)

1958年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院博士課程前期修了。
神奈川工科大学准教授。
共著:『マージナリア―隠れた文学/隠された文学』(音羽書房鶴見書店)
論文:「John Donneの数秘術」など

目次

第1章 スポーツにおける薬物使用――「参加」と「距離化」の問題

第2章 現代スポーツにおける問題としての薬物使用の出現
    ――スポーツ・健康・薬物
スポーツにおける薬物――「関心の原因」の出現
スポーツにおける薬物使用――現代的な問題
健康を危険にさらすものとしての薬物使用
スポーツ―― 健康のイデオロギー
スポーツの後援――スポーツ・アルコール・タバコ
エリートスポーツの健康へのリスク
スポーツにおける危険な薬物の合法的使用
スポーツ、健康、薬物――問題をはらんだ関係

第3章  現代スポーツにおける問題としての薬物使用の出現
     ――フェアプレー、不正行為、そして「スポーツ精神」
「フェアプレー」対「不正行為」
スポーツにおける「娯楽用」の薬物
WADA規程――失われた機会

第4章 エリートレベルのスポーツにおける薬物使用の理論
テクノロジーの説明――薬学革命
逸脱した過度の順応性としての薬物使用
エリートレベルのスポーツにおける薬物使用への他の社会学的アプローチ
マルクス主義的アプローチ
マートン的アプローチ
差異連合
ゲーム・モデル――薬物使用の社会的心理
スポーツにおける経歴、その経歴上のリスクと「ドーピング」
批判的概要

第5章 エリートレベルのスポーツにおける薬物使用
    ――社会学的理解へ向けて
生活の医療化
スポーツの医療化
スポーツの「脱アマチュア化」
スポーツの政治化
スポーツと商業化
スポーツないしは医学の中軸
「禁止薬物・禁止方法の使用」を援助する者としての医師
医師と運動選手の関係再考

第6章 スポーツ医学のもう一つの側面
    ――スポーツ医学と運動能力向上薬の発達
スポーツ医学――小史
スポーツ医学の初期の発達
スポーツ医学と、運動能力向上薬の開発
東ヨーロッパにおけるスポーツ医学と薬物使用
アメリカ合衆国におけるアナボリック・ステロイドの開発と使用
血液ドーピング

第7章 近年のイギリスのスポーツ界における薬物使用の歴史
    ――ケーススタディ
イギリスのスポーツにおける薬物使用――いくつかの方法論上の問題
イギリスのスポーツにおける薬物使用
イギリスにおける薬物検査データ
イギリスのスポーツ・ナショナリズム
イギリスのスポーツ・ナショナリズム――リンフォード・クリスティ
 の事例

第8章 プロ自転車競技における薬物使用
    ――ケーススタディ
 1998年ツール・ド・フランス
1998年以降の自転車競技における薬物使用
プロ自転車競技の文化と薬物使用
自転車競技における薬物使用――変化の兆候か

第9章 プロサッカーにおける薬物使用
    ――ケーススタディ
プロサッカー界における薬物使用――歴史的見解
ドーピング検査に見られる証拠
サッカー関係者の証言
政府・検察機関による捜査
調査結果に見るイングランド・プロサッカー界における薬物使用
ヨーロッパ各国のサッカー界における運動能力向上薬を巡る諸状況
プロサッカーにおけるドーピング規制
薬物使用におけるサッカーと他のエリート競技との比較

第10章 世界アンチ・ドーピング機構の設立
 ローザンヌ会議が開かれた理由
危機の国際オリンピック委員会
エリアスのゲームモデル
「綿密に練られた計画」
計画の失敗
ローザンヌ会議後の調整案と世界アンチ・ドーピング機構の設立
「綿密に練られた計画」再考
ゲームモデル再考
ゲームモデル、国際オリンピック委員会、世界アンチ・ドーピング機構の
 設立
ローザンヌ会議再考

第11章 スポーツにおけるアンチ・ドーピング政策 1
     ――世界アンチ・ドーピング機構は何処へ
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)――希望か欺瞞か
ドーピング規制と選手教育

第12章 スポーツにおけるアンチ・ドーピング政策 2
     ――新たなる方向
     より効果的な政策の構築――運動能力向上薬物の解禁か
     より効果的な政策の構築――ハームリダクションの方向か

関連書

タグ:スポーツ
タグ:社会学

ページの上部へ▲

タグ: