内容紹介
八幡神出現の欽明天皇の世から現在まで、日本人の信仰の対象となった
八幡神とは如何なる神か。
“八流の幡と天下って吾は日本の神と成れり”と宣言した八幡神が、
もし第十六代応神天皇であるならば、鎌倉幕府の北条氏は平氏、八幡太郎義家を
祖とする足利・新田・佐竹・武田氏も源氏の臣しんせきこうか籍降下の皇子を出自とし、
桓武天皇を源流とすることでは同じである。また天智系桓武天皇も天武系聖武天皇も
元はと言えば応神天皇を祖とすることでは同じなのだ。
とすれば、応神天皇=八幡神とは何を意味するのか。
日本の国家の起源および日本人の出自はいったいどうなるのか。
著者自ら、このような疑問とその探索を動機として執筆し、
古代史の常識的イメージに挑戦する話題の書。
版元から一言
神保町の書泉グランデ4階の日本史コーナーに「林順治」棚が誕生しました!!
林順治の著書がたくさん陳列されております。
ご興味のある方はぜひ神保町に足を運ばれた際には、書泉グランデ4階へ!!
書泉グランデ
http://www.shosen.co.jp/grande/
住所 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3-2
TEL 03-3295-0011
営業時間 10:00~20:00(金曜日のみ10:00~21:00)
定休日 年中無休
最寄り駅 都営三田線・都営新宿線 神保町駅
著者プロフィール
- 林 順治(ハヤシ ジュンジ)
旧姓福岡。1940年、東京都世田谷区下馬に生まれる。11人兄弟の末子。
父母の郷里秋田県横手市雄物川町深井(旧平鹿郡福地村深井)に移住。
県立横手高校から早稲田大学露文科に進学するも中退。
1972年、三一書房に入社。取締役編集部長を経て、2006年3月退社。
著書に『馬子の墓』『義経紀行』『漱石の時代』『ヒロシマ』
『アマテラス誕生』『武蔵坊弁慶』『天皇象徴の日本と〈私〉 1940-2009』
(いずれも彩流社)、『応神=ヤマトタケルは朝鮮人だった』
(河出書房新社)『日本人の正体』(三五館)『漱石の秘密』(論創社)
『仁徳陵の被葬者は継体天皇だ』(河出書房新社)、
『あっぱれ啄木』(論創社)。
目次
はじめに
序 章 もしも応神天皇が百済人であったとするならば
1 記紀に登場しない八幡神のこと
2 横手盆地の八幡太郎義家のこと
3 百済から渡来した二人の王子とエミシのこと
4「船ふねのおうご王後の墓誌」のこと
5 天智と天武は腹違いの兄弟であることと聖武天皇のこと
6 河内源氏頼信・頼義・義家の墓が応神陵の近くにあること
第一章 藤原不比等の子とその孫たち
1「倭」から「日本」へ
2 律令国家「日本」のエミシ対策
3 不比等の子藤原四兄弟と天然痘
4 八幡神と金光明最勝王経
第二章 皇位継承の危機と八幡神託
1 廬舎那仏と東大寺建立
2 藤原仲麻呂こと恵えみ美朝臣押勝
3 法王道鏡の出現
4 八幡神託の真相
第三章 百済系渡来王朝とエミシ
1 対エミシ侵略三八年戦争の開始
2 天智系天皇桓武のトラウマ
3 巣すぶせ伏村の激戦
4 坂上田村麻呂とアテルイ
第四章 “吾は日本の神となった”
1 懺悔と慈悲の清水寺
2 大おおがのきよまとのげじょう神清麻呂解状
3 僧行教と石清水八幡宮
4 清和源氏の祖応神天皇
終 章 八幡太郎義家は百済人の末裔だった
1 源経基、平将門らを謀反の罪で告訴したこと
2 陽成天皇を祖父にもつ経基王の嫡子源満仲のこと
3 藤原道長の中宮(妻) 倫子の父左大臣源雅信のこと
4 河内国壷井郷に本拠おく源頼信と坂戸牧(荘園)のこと
5 頼信の妻修理命婦と百済系渡来集団のこと
あとがき
天皇家・藤原氏・清和源氏・桓武平氏の系図
ソウセキノジダイ 978-4-88202-883-3 9784882028833 4-88202-883-2 4882028832 0021 漱石の時代 天皇制下の明治の精神 林順治 ハヤシジュンジ 林 順治
本書『漱石の時代』は、前著『馬子の墓』『義経紀行』(彩流社)の連作で構想された天皇の起源・古代天皇制の崩壊・天皇制の再生という日本歴史における古代・中世・近代の、いわゆる「王政復古」として再現された近代明治のエピステーメー(知の層)を探る物語である。 彩流社 ●収録目次・一章 一八六八年、明治元年前後/近藤勇 漱石誕生 ペリー来航 浦上キリシタン・二章 一八七七年、明治10年前後/西郷隆盛 大森貝塚とモース 連子窓の中で 沖縄・三章 一八八七年、明治20年前後/大日本帝国憲法と外骨 諭吉「天は人の上に人を造らず…」 二葉亭四迷 漱石の大学時代・四章 一八九七年、明治30年前後/足尾鉱毒事件と田中正造 “をとといの糸瓜の水もとらざりき”子規 山県有朋 松山・熊本・ロンドン・五章 一九〇七年、明治40年前後/やわらかに柳あおめる北上の…啄木 大逆事件 狩野亨吉 『心』 神保町の書泉グランデ4階の日本史コーナーに「林順治」棚が誕生しました!!
林順治の著書がたくさん陳列されております。
ご興味のある方はぜひ神保町に足を運ばれた際には、書泉グランデ4階へ!!
書泉グランデ
http://www.shosen.co.jp/grande/
住所 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3-2
TEL 03-3295-0011
営業時間 10:00~20:00(金曜日のみ10:00~21:00)
定休日 年中無休
最寄り駅 都営三田線・都営新宿線 神保町駅 漱石の生涯を縦軸に、作品と書簡、その他の資料を再編成しながら10年ごとの各章に配置し、その時代の事件と人物を通して、開国とナショナリズム、近代化と前近代の対立葛藤、悪戦苦闘する明治人の時代精神を読む大作。
タグ: 日本史(近代), 林順治