新「邪馬台国」論争への道甦る三国志「魏志倭人伝」

甦る三国志「魏志倭人伝」 新「邪馬台国」論争への道

中島 信文 著
四六判 / 271ページ / 上製
定価:2,000円 + 税
ISBN978-4-7791-1835-7 C0021
奥付の初版発行年月:2012年10月 / 書店発売日:2012年10月15日
 ※PayPalでのクレジット払いか代金引換着払いがご利用いただけます
※受注翌々日営業日までに発送します。地域によりますが、2~5日ほどでお届けします。International shipping is not available.
注文・返品などについて詳しくは「特定商取引法に基づく表示」のページをご確認ください。
 

内容紹介

「邪馬台国」解明の基本図書の解読は、明らかな誤訳があり、
古代史観を歪めていた!

『新訂 魏志倭人伝 他三篇伝』(石原道博編訳、岩波文庫、初版1951年、
改訂版1985年、現在81刷)は、「邪馬台国」論争のバイブルとして、
何の疑いもなく利用され続け現在に至っている。
冒頭の「循海岸水行歴韓國」は、「海岸に沿って海を行き(海岸線に沿って行き)
、韓国を経て」と解釈されて来た。これは「循」の読み違いで誤訳ではないのか?
との疑問をもった著者は、旧来の解釈に次々と挑んでいった。
「水行」とは川のことを指すと。「邪馬台国」論争の基になる「魏志倭人伝」の
解釈は、厳密な読みを提起した古田武彦の登場を含め、「記紀」の枠を一歩も
でることが出来なかったのは何故か……その謎に迫る!

「陳寿の編纂した「魏志倭人伝」については、「邪馬台国」論争だけが主に取り上げられているが、実は古代日本を見事に活写している。その内容は、現代日本にも通じる地勢や日(人)の問題点の的確な記述であり、史書として、今後の日本の生きる道を指し示す貴重な財産であると言えるのである。」(「後書き」より)

著者プロフィール

中島 信文(ナカジマ ノブユキ)

なかじま のぶゆき 歴史家。東北大学工学部卒。
長く企業の開発の仕事に携わる。退職後文筆業へ。
『龍馬暗殺の黒幕は歴史に消されていた』
(彩流社、2012年1月)が話題を呼んだ。

目次

第一部 「魏志倭人伝」の不幸はここから始まった  
  
 前書き  
  「魏志倭人伝」について 
  本論の立場と「魏志倭人伝」の原文 

 第一章 「魏志倭人伝」の基本構成について 
  「魏志倭人伝」の不幸はここから始まった 
  「魏志倭人伝」には明確な分類・構成がある 

 第二章 「魏志倭人伝」最大の誤訳とは 
  「循海岸」の意味
  「歴韓国」の文句は重要な事実を語る 
  何処にも海を行くとは書かれていない 

 第三章 「魏志倭人伝」が不当に扱かわれている元凶とは 
  「魏志倭人伝」解読の根本的な問題点 
  「魏志倭人伝」の理解には「魏書東夷伝」の序文が肝要 
  安易に扱われていた「前書き」の訳文 
  
第二部 人間味あふれる地理関係の記述
   
 第一章 重要な「狗邪韓国」に関する記述 
  交通の要とは何処だったのか 
  「乍南乍東」の意味とは川をさしている 
  「水行」は「川を主体とした行程の状態、旅」の意味 
  「狗邪韓国」の記述で奇妙な「其北岸」の意味とは 
  
 第二章 対馬国の記述には古代漢字の面白さがある 
  倭国は朝鮮半島に触手を伸ばした 
  「魏志倭人伝」での土地の記述方法
  古代漢字の奥深さ  
  
 第三章 「一大国」記述は謎解きの宝庫  
  「一大国」には人間味くさい記述がある 
  古代史書は故事の引用が多い  
  「一大国」では一里の定義ができる 
  川舟の集積場と「家」という文字の意味 
  
第三部 「魏志倭人伝」を解く鍵はここにある 
  
 第一章 「末廬国」と「伊都国」にみる陳寿の文字用法 
  「末廬国」に関する記述には意外なものがある 
  「伊都国」と「到と至」の古代漢文の厳密な記述
  誰もが見落としている「陸行」の定義 
  「伊都国」の存在とは 
  
第二章 「奴国」と「不彌国」に鍵がある 
  「行」という文字には陳寿なりの定義がある 
  「魏志倭人伝」における古代日本の活写
  「魏志倭人伝」の行程分類とは 
  「不彌国」記述は古代交通(物流)システムを定義 
  国名には意外と洒脱な意味がある 
  
 第三章 悩まされ続けた投馬国と邪馬壹国の記述とは 
  放射式記述か連続式かの論議について 
  語順を変えた陳寿の行程記述の真意とは 
  悩まされ続けた投馬国と邪馬壹国に関する記述とは 
  忘れてはならない陳寿の文字用法 
  最後の文句は女王国を定義している 
  
第四部 編纂者陳寿はなぜ倭(国)の習俗を詳細に論じたのか 
  
 第一章 陳寿のこだわりの記述とは 
  「東夷伝」の序文との関わり記述 
  陳寿の歴史観と『魏略』 逸文の問題 
  陳寿の私的な理念や想い 
  「魏志倭人伝」の本論はここにある 
  稽東治の誤記問題について 
  日本に対する最大の贈り物 
  生活、習俗について
  
 第二章 「魏志倭人伝」のまとめの記述 
  魏使節の訪問時には男子王が立っていた 
  卑弥呼の記述には誤訳がある 
  倭(国)の定義とは 
  肝心な論議がなされていない 
  「船行」をめぐる最大の誤訳
  古代日本を的確に描いている 
  
 第三章 年表――「政治史」、「外交史」
  年表の和訳のみ(簡単な注釈はあり) 
  卑弥呼を語る最後の記述は過去完了形 
  
第五部 「魏志倭人伝」の読み解きの総括 
 
  第一章 「魏志倭人伝」の位置付け 
 史料としての価値 
  今までの「魏志倭人伝」の誤記論議等について 
  「魏志倭人伝」の分類について 
  
 第二章 記述内容の課題について
  古代における国という言葉の定義 
  国名や名前の呼び名について 
  倭国と倭人の定義 
  九州地方の語源 
  固有名詞化した「倭国大乱」という言葉 
  張政は何時、倭に渡ったか 
  卑弥呼の死んだ時期は 
  誰の訪問記が原本か 
  「邪馬壹国」の所在について 
  『記紀』との関連性について 
  
 第三章 「魏志倭人伝」の読み下し訳文 
  
 参考文献 
 後書き 
 

関連書

ページの上部へ▲

タグ: