地元の高校を卒業後、製造業に従事。定年退職後はサラリーマン時代から
開始した「写楽研究」に専念する。
主な著書には『浮世絵類考 成立・変遷史の研究』(太田記念美術館、2004)がある。 彩流社 サイリュウシャ 【第1章】写楽作品検証試論
【第2章】クルト前史試論
【第3章】ユリウス・クルトの『写楽』と日本の写楽研究
【第4章】蔦屋重三郎の一考察
【第5章】浮世絵類考系写本に残る写楽の記録
【第6章】東洲斎写楽の素性
【第7章】写楽探索
【第8章】東洲斎写楽考証 (社)日本図書館協会 選定図書
クルトの『写楽』刊行から百年を経て、遂に「写楽」研究に終止符が打たれた!
本論攷では、「役者絵」の検証、浮世絵の海外流出の過程、クルト『写楽』研究、
「蔦屋重三郎筆禍事件(寛政3年)」の刑罰の究明、浮世絵類考系写本資料に
残る「写楽」の記録の解読、寛政6年の歌舞伎界の特殊な状況分析を行い、
彼の素性と来歴、登場と理由、彼を絵師として採用した人物を突き止め、
そして雲母摺大首絵の製作の目的、その枚数と描かれた役者名、
さらにそれ以外の写楽作品等を徹底考証。写楽を「謎の絵師」として
祭り上げてきたアカデミズムの研究者たちには歓迎されない内容だが、
これまでの写楽研究の前提となった多くの過誤を資料をもとに徹底批判。
ドイツ人ユリウス・クルトによる『写楽』刊行から約100年を経て、
ようやく「写楽」の実像が白日の下にさらされる。