パリ大学博士(哲学)。現在、早稲田大学教授。哲学・美学専攻。
主な著書に『加藤一雄の墓』(筑摩書房、1987)、『フレネ自由学校だより』
(共著、あゆみ出版、1990)、『《類似》の哲学』(筑摩書房、1996)、
『近代の映像』(青弓社、1996)、『ただ走る哲学者』(平凡社、2000)、
『二つの言葉の町モントリオール』(彩流社、2000)などが、
主な訳書にジャンケレヴィッチ『死とはなにか』(青弓社、1995)、
フォシヨン『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』(白水社、1997)、
『レンブラント』(彩流社、2002)、アンリ ベルクソン『 精神のエネルギー
平凡社ライブラリー』(平凡社、2012)、『思考と動き 平凡社ライブラリー』
(平凡社、2013)などがある。 彩流社 サイリュウシャ 【第一部・オリジナルとコピー】
「デカルトのツリー(支配のしくみについて)」
「ルソー対フランクリン(自伝をめぐって)」
「ロレンスの樹木と性(『恋する女たち』について)」
「デュラスの回り道(『愛人』について)」
【第二部・類似と二重性】
「類似の抑圧(『死都ブリュージュ』について)」
「二重の美(世界の内部での自由)」
「めまいの美学(ヒッチコックの二重性)」
「要約しえないこと(ジャンケレヴィッチの哲学)」
「人は草である(詩的言語について)」
【補遺】
「映像と似ていること」 「私は、私の行動において明らかに見、確信を持ってこの世を歩むために、
真なるものを偽なるものから分かつことを学ぼうという、極度の熱意を
つねに持ちつづけた」(デカルト『方法序説』)
かつては「世界の折り目」でありながら「知の片隅に追いやられた」(フーコー)
とされる「類似」。近代の過程が排除したその可能性にふたたび光をあて、
「自由」と「束縛」という古くて新しい問題を浮き彫りにする哲学的批評。
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