「菫のミューズ」といわれた夭折の詩人ルネ・ヴィヴィアン
その詩風と性向(同性愛)から「ボードレールの娘」「1900年のサッフォー」とも呼ばれ、死と孤独を冷徹にみつめた蒼ざめた詩を遺す。 東京外国語大学卒業、東京外国語大学大学院修士課程修了、
東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
専攻 フランス近代文学
現在 富山大学人文学部准教授
主要著訳書 『ボードレール伝』『ヴェルレーヌ伝』(以上共訳、水声社)「ルネ・ヴィヴィアン」(沓掛良彦編『詩女神の娘たち』未知谷)「ルネ・ヴィヴィアン家での一夕」(白鳥友彦編『Évocations』第VI号森開社)ほか。 彩流社 サイリュウシャ 目 次
緒言
E・サンソ
はじめに――ルネ・ヴィヴィアンの遺品――
ポール・フラット
菫の加護のもとに
恋
霊感
マリアの七つの百合
わが楽園
追憶
月への祈り
妖精たちの約束
存在
よみがえり
夜の中の鳥
私たちの時間
陽の光に驚いて
慰めの月
不在
愛すべき敵に
本質的なこと
嘘の恐ろしさ
アジアの神殿
折れた翼
病める額におかれた手
わが心のために
かの百合のために
驚嘆
とるに足らぬ恋
恋よ、お前は盗人
幸せな宵のまどい
菫への祈り
訳者あとがき
ルネ・ヴィヴィアン年譜 (社)日本図書館協会 選定図書
◎紹介されました!(掲載情報についてはコチラ) 同性愛者として知られ、フランス象徴派詩人のマドンナともいうべきルネ・ヴィヴィアン(1877-1909)の遺稿詩集本邦初訳!「ボードレールの娘」「19世紀のサッフォー」の異名を持ち、32歳の若さで夭折した、「菫の詩女神」の死と孤独を見つめた格調高く、耽美的な世界。
タグ: フランス文学(作品), 詩集