戦間期の親英米派と領土問題ハンガリー西欧幻想の罠

叢書東欧 13
ハンガリー西欧幻想の罠 戦間期の親英米派と領土問題

フランク・ティボル 著, 寺尾 信昭 編訳
A5判 / 220ページ / 並製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1401-4 C0022
奥付の初版発行年月:2008年12月 / 書店発売日:2008年12月03日
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内容紹介

失地回復という悲願と、ナチス・ドイツとの軍事同盟は必ずや悲劇に終るとの予見のはざまで、西欧への積極的な「文化外交」を展開したハンガリーの親米英派は、枢軸国でありながら終戦の一年前まで事実上「中立」を維持した。従来のステレオタイプな戦間期のハンガリー像を一新し、ホルティ摂政の実像とホルティ体制の実態を活写する力作。

著者プロフィール

フランク・ティボル(ティボル,フランク)

Frank Tibor 1948年、ブダペシュト生まれ。エトヴェシュ・ロラーンド大学教授。1994-2001年、英米学科長。2006年、再任。1987-2007年、カリフォルニア大学、ネヴァダ大学、コロンビア大学の客員教授を歴任。2002年、アレクサンダー・フォン・フンボルト研究賞、2005年、セント=ジェルジ・アルベルト賞を受賞。2006年、イギリス王立歴史学協会準会員に選出される。邦訳書に『ある亡命者の変身 ゼルフィ・グスターヴ伝』(フランク・テイボル著、西澤龍生訳、彩流社、1994年)などがある。

寺尾 信昭(テラオ ノブアキ)

1948年、高知県生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。同大学院博士課程単位取得。1977-79年。文部省奨学生としてハンガリー科学アカデミー付属歴史学研究所に留学。現在、大阪大学(外国語学部)、大阪学院大学、及び大阪経済法科大学(各法学部)非常勤講師。著訳書に『ロシア、中・東欧ユダヤ民族史 叢書東欧9』(プレプク・アニコー著、寺尾信昭訳、彩流社、2004年)、『ホロコーストと国家の略奪』(ロナルド W.ツヴァイグ著、寺尾 信昭訳、昭和堂、2008年)などがある。

目次

収録目次◆
日本の読者へ
第一章 アメリカ公使とハンガリー社交界
 1 はじめに  2 実業家から外交官へ
 3 ブダペシュト(ロヴァシュ通り三二番地)
 4 ハンガリーのハプスブルク一族
 5 ホルティ・ミクローシュ摂政
 6 アメリカ人の見たホルティとヒトラー
 7 亡命地ポルトガル(エストリル)
 8 情報から諜報へ  9 報道対策
 10 離任の挨拶
第二章 アメリカ外交官のハンガリー観
 1 バンドホルツ将軍  2 ルーズヴェルト中尉
 3 モンゴメリー公使
第三章 第二次世界大戦前夜のハンガリー外交
 1 不本意な衛星国  2 一九二〇年のトリアノン条約
 3 ホルティ時代のハンガリー外交
 4 第一次ウィーン裁定  5 テレキ・パール首相
 6 ハンガリーと第二次世界大戦の勃発
 7 戦争と報道機関  8 検閲政策
 9 テレキ伯爵の自殺(中立政策の終焉)
第四章 条約改正と西方政策
 1 ベトレン対シートン=ワトソン  2 出版計画 
 3 編集方針をめぐって 
 4 セクフューとバログの確執
 5 翻訳作業  6 いくつもの「ハンガリー史」
 7 西方政策の波及効果
第五章 対英文化外交の展開(一九三四—四四年)
 1 トリアノン世代  2 宣伝戦
 3 バログとイギリス  4 イギリス知識人の警告
 5 ベトレン伯爵  6 墓碑銘
第六章 バログ・ヨージェフと『ハンガリアン・クウォータリー』
 1 改宗ユダヤ人  2 共同編集者オットゥリク
 3 ベトレンの黒子に徹す  4 バログの最期
第七章 アメリカにおけるハンガリーの二重イメージ
 1 異質な移民  2 第一次世界大戦とイメージの変容
 3 戦間期の二重イメージ
訳者あとがき
人名解説/原注

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