工芸復興からモダニズムへポーランドの建築・デザイン史

ポーランドの建築・デザイン史 工芸復興からモダニズムへ NATIONAL STYLE and NATION-STATE:Design in Poland from the vernacular revival to the international style(1992)

デイヴィッド・クラウリー 著, 井口 壽乃 訳, 菅 靖子 訳
四六判 / 286ページ / 上製
定価:3,000円 + 税
ISBN978-4-7791-1160-0(4-7791-1160-9) C0070
奥付の初版発行年月:2006年03月 / 書店発売日:2006年05月23日
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内容紹介

アーツ・アンド・クラフツ復興から1930年代末のデザイン論争まで、日本ではほとんど知られていないポーランドのデザイン史。
18世紀末、隣接する列強に分割されてヨーロッパの地図から消え去ったポーランド。 1918年の独立後も常に「祖国喪失」に晒された自国の複雑な歴史に直面した芸術家やデザイナーたちは、独自の「ポーランド文化」の創造に重要な役割を果たした。
デザイン改革の理念と実践、中東欧の文化表象の構造と西欧とのつながり(バウハウス、デ・ステイル等)、ナショナリズムとの関係をとおして、政治的・社会的動向が明確に映し出されたポーランドの建築・工芸・デザインを考察する。

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

デイヴィッド・クラウリー(クラウリー デイヴィッド)

David Crowley 英国王立美術大学(RCA)助教授。
英国王立美術大学(RCA)とブライトン大学を卒業し、
ポーランド美術アカデミー、クラクフに学ぶ。
専門は東欧のデザイン史、物質文化論。
主要著書に「NATIONAL STYLE and NATION-STATE:
Design in Poland from the vernacular revival
to the international style」
(本訳書、Manchester University Press、1992)
「Warsaw」(Reaktion Books、2003)
「Style and Socialism:Modernity and Material Culture
in Post-War Eastern Europe」(共編著、Berg、2000)
「Socialist Spaces」(共編著、Berg、2002)ほか。
また、ヴィクトリア&アルバート美術館における展覧会
「パワー・オブ・ザ・ポスター展」(1998)、
「アール・ヌーボー展」(1999)、
「アール・デコ展」(2003)などの企画に参加。
Journal of Design Historyの編集委員をつとめている。

井口 壽乃(イグチ トシノ)

静岡県生まれ。筑波大学芸術学研究科博士課程修了。
ハンガリー政府奨学生として、
ハンガリー科学アカデミー美術史研究所に留学。芸術学博士。
北九州大学文学部助教授を経て、現在、埼玉大学助教授。
著訳書に
『世界の写真家101』(共著、新書館、1997年)、
『バウハウスの写真』(共著、川崎市市民ミュージアム、1997年)、
『写真の歴史』(共訳、美術出版社、1998年)、
『ハンガリー・アヴァンギャルド MAとモホイ=ナジ』
(彩流社、2000年)、
『世界写真史』(共著、美術出版社、2004年)、
『アヴァンギャルド宣言ー中東欧のモダニズム』
(共編著、三元社、2005年)、
『ポーランドの建築・デザイン史  工芸復興からモダニズムへ』
(デイヴィッド・クラウリー 著、井口壽乃、菅靖子 訳、
 彩流社、2006年)、
『中欧のモダンアート ポーランド・チェコ・スロヴァキア・
 ハンガリー』(井口壽乃、加須屋明子 著、彩流社、2013年)、
『中欧の現代美術  ポーランド・チェコ・スロヴァキア・
 ハンガリー』加須屋明子、井口壽乃、宮崎淳史、
 ゾラ・ルスィノヴァー 著、彩流社、2014年)、
『西洋美術の歴史8  20世紀 - 越境する現代美術』
(井口壽乃、田中正之、村上博哉 著、中央公論新社、2017年)、
『生きている前衛 山口勝弘評論集』
(山口勝弘 著、井口壽乃 編、水声社、2017年)、
『視覚文化とデザイン  メディア、リソース、アーカイヴズ』
(井口壽乃 編、水声社、2019年)、
『ヴィジョン・イン・モーション』
(ラースロー モホイ=ナジ 著、井口壽乃 訳、国書刊行会、2019年)
などがある。

菅 靖子(スガ ヤスコ)

福岡県出身。
東京大学教養学部卒業(イギリス文化、表象文化論を研究)。
同大学大学院博士課程単位取得満期退学。
同大学院在学中英国ロイヤル・コレッジ・オブ・アートに留学。
ロイヤル・コレッジ・オブ・アート博士課程修了(Ph.D)。
埼玉大学教養学部講師、助教授を経て、現在、津田塾大学助教授。
ロイヤル・ソサイエティ・オブ・アーツのフェロー(FRSA)。
専攻は近現代イギリス史、デザイン史。
著書に
『イギリスの社会とデザイン モリスとモダニズムの政治学』
(彩流社、2005)があり、
訳書に『パステルカラーの罠—ジェンダーのデザイン史』
(ペニー スパーク(Penny Sparke)、菅 靖子 門田 園子、
暮沢 剛巳 (共訳)、りぷらりあ選書、法政大学出版局、2004)、
『アート、デザイン、ヴィジュアル・カルチャー—社会を読み解く方法論』
(マルコム バーナード(Malcolm Barnard)、
永田 喬、菅 靖子(共訳)、アグネ承風社、2003)がある。

目次

日本語版への序文

第1章 はじめに〜ポーランド・デザインの歴史的背景
 *「国家」なきポーランドの国民意識の表象
 *19世紀ポーランドの社会情勢
 *愛国的記憶とデザイン文化

第2章 19世紀後半のザコパネ様式〜ナショナル・スタイルを求めて
 *バラニェツキとクラクフの産業博物館
  〜趣味と工芸の教育機関
 *ヴィトキェヴィチによるザコパネ様式の建築
  〜「純粋」なポーランドとしてのタトラ山地

第3章 20世紀初頭の動き〜ポーランド応用芸術協会とクラクフ工房
 *ポーランド応用芸術協会
  〜アーツ・アンド・クラフツ運動の中心
 *ヴィスピヤンスキの建築への貢献
  〜応用芸術と文学の支流
 *クラクフ工房
  〜「芸術家と職人の共同作業」

第4章 第一次大戦後のナショナル・スタイル〜国家再建とクラクフ派
 *ポーランドの復興
  〜戦争と分割の混乱を超えて
 *首都ワルシャワとクラクフ派
  〜「北のパリ」の文化の担い手たち
 *クラクフとクラクフ工房
  〜手仕事と民衆芸術のナショナリズム
 *1925年のアール・デコ展
  〜「ポーランド性」の表象
 *ナショナル・スタイルと国民国家
  〜国とクラクフ派による芸術文化の推進

第5章 1920年代の構成主義〜地域性へのこだわりとインターナショナリズム
 *シュチュカとグループ「ブロック」
  〜モダニズムのクラクフ派への挑戦
 *スィルクスとグループ「プレゼンス」
  〜住宅デザインの刷新
 *国外からの影響とグディニャにみるモダニズム
 *モダニズムとプラグマティズム
  〜「プレゼンス」の分裂と「a.r.」の結成

第6章 1930年代の修正モダニズム
 *機能主義の衰退と協同組合「秩序」の結成
  〜クラクフ派の伝統の継承
 *インターナショナリストとナショナリストの和解
 *地方主義
  〜地域性のある「モダニズム」の展開
 *モニュメンタリズムとイタリアへの関心
 *パリ万国博覧会(1937)におけるポーランドのパヴィリオン

第7章 おわりに

■地図/関連年表付

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