書店をたずねて三千里

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台湾で彩流社の本がベストセラーに!?

昨年と一昨年、小社は二度にわたって北京国際ブックフェアに出展、さらにその間に一度ですが台湾国際ブックフェアにも商談会に参加したりと、彩流社の本を海外、特にアジア方面に売り込む営業活動を続けてまいりましたが、なかなか思うようにいかないことも多く、一時は停滞していた時期も正直ありました。さらに、版権をただ売り込むだけでは、売上金額としては、なかなか大きなビジネスには繋がらないのも現実です。
ただ、もし小社から何十万部のベストセラーが出れば、それはさらに中国や台湾、そして韓国などでも高く売り込むことができますし、多額のアドバンス(印税前払金)が発生し、いっきにビジネスとしても拡大することができます(中国では東野圭吾なんかのアドバンスは一作で数百万円するらしいです。村上春樹は一千万を超えます)。
まあとはいえ、何十万部となると、小社のような小さな版元にとっては、かなり博打的な世界なのが現実ですが、でも実際に一人版元でも、今年も1万部以上のヒット作を出しているところがあるわけで、そういう意味では出版には小さな会社でも、やはり大きな可能性があります。
まあでも、そんなまだまだ夢のような世界は、これからの小社の課題、目標として追い続けていくものだとは思いますが、今回はちょっとその夢に近づけるかもしれないような出来事がありました。
小社から今年の初めに刊行された『台湾 乳なる祖国』という本があるのですが、刊行前から、この本を台湾国際ブックフェアで知り合ったエージェントのとてもやり手の女性のYさんに、「台湾に関する本なので、これなら台湾の版元でも興味を示してくれると思います」と売り込んでいたところ、その気持ちにYさんが応えてくれて、台湾の知り合いの版元に強く売り込んでくれ、そして見事、台湾で翻訳刊行されることが決まったわけです。
そして今月、ついに台湾の版元、蔚藍文化出版社さんから、『台湾 乳なる祖国』の台湾版、『南風如歌』が台湾で刊行されました。
そして、蔚藍文化出版社の尽力で、この本の刊行記念記者会見みたいなものまで現地で開催されまして、台湾の新聞の記事に載ったり、なんとテレビのニュースでも著者の鈴木れいこさんが取り上げられて放送されたというのだから驚きです(私はそのテレビニュースの録画を観ましたが、噂ではなく本当の話で驚きました)。
台湾のテレビ局「民視」や大手新聞社「聯合報電子版」と中国時報の記者たちを集めた記者会見の模様が、『台湾 乳なる即国』の台湾版を刊行した台湾版元の蔚藍文化出版社のフェイスブックページに掲載されていました。
そしてさらに!!
台湾の花蓮という街にある書店「政大書城」でのランキングで、三週目でついにTOP1に輝いたそうです。
このまま勢いにのって、台湾全土でベストセラーになったら、本当にすごいことですが、まだ夢としてとっておきたいところですが、ついつい期待しちゃいます(もしベストセラーになったら台湾で仕事が広がるかも…なんてちょっと欲もでちゃいます)。

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台湾での記者会見の様子。一番左が著者の鈴木れいこさん

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『台湾乳なる祖国』の台湾版『南風如歌』。
原書とまったく違う装幀デザインも情緒があっていい感じです。
鈴木れいこさんは79歳にして台湾で作家デビュー!!
いくつになっても、輝いている人は素敵ですね。
【文責 春日俊一】