書店をたずねて三千里

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「書店をたずねて三千里」がついに海を越え海外へ!?

ご無沙汰しております…。

この間、福島へ出張に行ったりと、いくつかネタはありましたが、多忙にかまけてここで発表することもできずにいました。

そんななか、5月に北京へ、私自身では初となる海外出張へ行ってまいりました。ついに海外の書店も訪問する!というわけで、やはりUPしないわけにもいかないので、頑張って北京出張記を綴っていきたいと思います。

今回の北京行きが、そもそもなぜ決まったのかといいますと、今年の2月に私が担当した本を、偶然日本に来ていた中国の大手版元の編集者が書店で見かけて、それで彩流社に電話をかけてこられ、「この本を中国の版元に紹介したいので、今日本に来ているからぜひお会いしたい」との電話をいただきました。それで、「せっかくの機会なので、ぜひ彩流社へお越しください」とお返事したところ、すぐにその中国の編集者の方(正確にいうと今は帰化して国籍は日本人)が彩流社まで来てくれたわけです。

その中国のKさんという編集者の方と実際にお会いしていろいろと話すなかで、今の中国の好景気にのった出版の活況ぶりも知り、そしてKさんから「ぜひ、一度中国に来てその目で確認してもらいたい」とのお言葉をいただいて、私は「この機会を逃すと、次はいつになるかわからないなあ」と思い、社長に直訴して、「ぜひ俺を中国へ派遣してください!」と(言ったか言わないかは別にして)いうことで、5月についにその北京行きが決定したわけです。あとKさんの他にも、最近ネットで知り合った中国の会社が、偶然北京にあったので、せっかくなのでその会社も今回一緒に訪問することになりました。その会社は日本、中国、韓国、欧米などの版元の書籍をネットで紹介したり版権取引の仲介をするサイトを作っている会社です。

そんなわけで、なんか急に中国関係のことがいろいろと集まりだして、偶然とはいえ、天から「今こそ中国に行け!」と言われているような気がしてきました。

(…最近ブログで文章を書いていないので、文体がおかしいような気がしますが、気にしてると書けなくなるので、このまま進めます。どうかご容赦ください)

私は北京どころか、香港も台湾も、中国に一度も行ったことがなく、当然中国語もチンプンカンプンなもので、いざ勢い余って「行こう!」と決めたはいいが、実際に行ったあとの言葉の問題の不安がありました。観光で一人旅とかなら「なんとかなるからいいか」という感じなのですが、今回はいちおうビジネスなので、まったく言葉が分からないのは問題だろうと思い、必死でわずかな時間で中国語を勉強し始めましたが…まあそんな短時間で理解できるわけもなく、あっという間に中国行きの日が来てしまったわけです。

5月22日(火曜)に成田空港から全日空で北京へ向かいました。
中国の航空会社の方がかなり安いチケットがあったのですが、あっという間に売り切れてしまって、結局かなり割高の全日空で行くことになりました。まあでもとりあえず中国入国までは日本語ができるスタッフがいる会社の方が安心です。とりあえず今回は初の中国なので。

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成田から出発。雨の日でした

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雲の上は晴れていました。当たり前ですが

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おお~大陸が見えてきました。中国です

 

13:25に北京首都国際空港に着きました。空から見るとかなり巨大な空港だということがわかりました。イミグレでは女性の職員が笑顔ゼロの仏頂面で、パ スポートを確認すると、早く行けと言わんばかりにパスポートを手渡さないでカウンターにバシっと叩きつけるように置きました。なんか嫌な感じです…。まあ イミグレは国によって本当に態度が違いますね。ちょっと暑いなあ。28度ぐらいある。

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イミグレを越えて預けた荷物を受け取りに行こうと思って下の階に降りたんですが、それらしき場所、日本の空港だとベルトコンベアーみたいに流れてくる荷物受取所が見当たりません。なんか電車みたいなのがあって、さらに駅みたいなホームがあります。到着早々、よく分からなくて、ちょっと不安になったのですが、どうやらこの電車に乗って別の場所に行けば、そこに荷物受取所があるらしいので、その電車(無人シャトル)みたいなものに乗りました。日本人らしき人は見当たりません。

電車ですぐに荷物受取所に着くかと思っていたら、結構長い時間走り続けるので(といっても7分ぐらいだったみたいだが、妙に長く感じられた)、「ええ…このまま空港の外へ?荷物受取所って、まさかやっぱりさっきの到着ロビーの近くにあったりして!どうしよう…」などと不安が増大してきましたが、なんかよくわからないうちに次の駅に到着、当然日本語のアナウンスもないので、わけがわからないまま歩いていると、ベルトコンベアーを発見。荷物受取所がありました。流れてくる荷物の中に自分のスーツケースを発見。無事確保しました。ホッ…。

税関を抜けて、ロビーの外に出ると、たくさんの出迎えにきている人々がいました(当然私を出迎えにきた人々ではありません)。
Kさん来てるかな?と歩いていると、「春日さん!」と声がして、手を振っているKさんがそこにはいました。2月に一度きり、たったの30分ぐらい会って話しただけの私のことをよく遠くから判別できるなあ、と感心しながら、しばし再会を喜びあい、そして空港の外へ向かいました。

空港の駐車場にKさんが今勤めている会社(大手版元は最近退職して別の会社に転職したらしい)から借りた車が待っていて、私をとりあえずホテルに送ってくれるらしいです。駐車場は、クラクションの渦でした。日本だったら、ここまで安易にクラクション押さねえだろう、と思うほど、中国の人民はあまり気にせず、ちょっと頭にくるとクラクションを押しまくるみたいです。でもみんながそうだから、日本だったら喧嘩になりそうですが、あまり気にせず、クラクションを押しまくっている感じでした。まあある意味日本よりストレスたまらなそうでいいかな、なんて思ったりしました。

出迎えてくれた車はメルセデス・ベンツの4WD、あとでKさんに聞いたら100万元(約1200万)ぐらいするじゃないかとのこと。このような高級外車が駐車場にはわんさかいました。今の中国の経済発展をこの時点ではっきりと見せつけられてた感じです。

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中国の高速道路は高級車が目立つ。ドイツ車のベンツやBMV、韓国車のヒュンダイが多い、日本車は1割か2割ぐらいか

 

14時に滞在先のホテル、北京教文大酒店にチェックイン。カウンターの人は英語も通じないような感じでしたが、Kさんに全部チェックインの手続きまでしていただいたので万事問題なく済みましたが、ちょっと自分が情けないというか、やはり語学を、なんとかしたいという思いが急激に強くなりました。

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ホテルの部屋からの眺め。なんか高層マンション建てすぎじゃねえか…

 

ホテルの部屋は広くて綺麗でした。ホテルの窓からはあちこち工事中の北京の風景が見えました。高層マンションだらけで、昔映画やテレビで見た中国の伝統的な家屋がまったく見当たらないのが残念でした。

部屋でちょっとだけ休んだあと、ホテルのレストランでKさんと今後のことなど打ち合わせをし、そしてKさんが勤める会社へ一緒に向かうことになりました。

 

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変な形のビル。日本人の建築士が建てたような気がする作りだ…

 

 

Kさんが勤める会社は高層ビルのかなり上の階にあって、日本のIT企業のような雰囲気のオフィスでした。出迎えてくれた社長はまだ若く、私より3歳年下でしたが、いまでは年商100億元(1200億円!)の会社を経営する若きリーダーだそうです。なんかこの時点でもう日本人である年上の私の方が小さく感じられて、ちょっとジェラシーでしたが、このあと3日間で出会う中国のリーダー達は、ほとんどが同年代か年下ばかりで、しかも女性もいて、中国の今の経済成長はかつての日本もそうであったように、こういう若きリーダー達が引っ張っていってるようです。

その社長のUさんと、北京で一番高い高層ビルの最上階にあるレストランで会食。一人8000円ぐらいするらしい高級料理をご馳走してもらいました。
U社長は、静かに話し、とても落ち着きのある方で、いままで抱いていた中国人のイメージとは違っていました。日本の仏教についてとても興味があるらしく、経営にも仏教的な利他的な倫理観を取り入れたいということで、やはりそういう宗教的な姿勢が立ち振る舞いにも表れているようでした。私に「延暦寺には行ったことがありますか?」とか「日本の仏教界でもっとも偉い方は誰か?」とか、いろいろと聞かれたのですが、延暦寺には行ったこともないし、日本の仏教界の最高指導者とかも知らないので、満足に答えられなくて、日本人として恥ずかしいというか、日本のことを何も知らないなあ、俺。みたいな感じで軽く凹んでしまいました。しかも私は中国のことも何も知らないなあ、ということにも気付き、そんな自分が中国でビジネスをしようなんて、おこがましいのではないかという気になってさらに凹みました。

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66階の最上階から見る北京市内

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レストランから見る夜景は、中国の発展を表していました。目の前の大通りは天安門広場に通じてるそうです

 

U社長と会食のあと、U社長自らが「北京の書店を案内しますよ」とのことで、いざ北京の大型書店、王府井書店に連れて行ってもらいました。かなり大きい書店で八重洲ブックセンター本店よりちょっと小さいぐらいでしょうか。お客さんもたくさんいて、平積みの在庫量は日本以上。日本の本はあまり目立った場所にはおいてありませんでした。アメリカの翻訳本が目立つ場所に多くて、FBIやCIAの本やアメリカの政治家や経営者の翻訳書が平積みしてありました。中国は実はアメリカが大好きで、いろいろ学んでいる対象もアメリカだったりするんじゃないでしょうか。

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王府井書店

 

 

日本の本だと、稲盛和夫や大前研一、勝間和代、加藤嘉一ぐらいでしたね。U社長は大人買いで30冊ぐらいドーンと買って、私が買おうとした本も全部U社長のキャッシュで買ってくれました。あいかわらず気前が良いです。

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平積みのボリュームがすごい。20~30冊ぐらい、ど~んと積んでいることもある

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アメリカの翻訳ものが目立っている

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勝間和代は中国で目立っている日本人の一人らしい

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Kさんが仕掛けた稲盛和夫の本は今での平積みや面陳してあるものが多い

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稲盛棚を発見

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中国でも戦記ものミリタリー関係は需要がけっこうあるみたいだ

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児童書コーナー。日本と雰囲気も似ている

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U社長が大人買いで30冊ぐらい買って、レジが混雑してしまっている図。でもみんな整列しては並ばない

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U社長(左)とKさん(右)と書店の中で記念撮影

 

 

書店訪問の後は、北京の繁華街に行きました。歌舞伎町をちょっと弱くした感じの、でも通りの広さは3倍ぐらいある繁華街です。U社長にストリートの売店でグレープジュースを奢ってもらってKさんと三人で通りをブラブラしました。

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夜の北京の街

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U社長に撮ってもらう。もうかなり酔っぱらっていてみっともない顔つき

 

U社長と別れてから、Kさんとホテルのレストランで夜遅くまで、日本と中国の出版の未来について語り明かしました。

ホテルに帰ってからは、韓国映画をテレビで観ましたが、まったく何を言っているのは分からないのに、最後まで見てしまいました。不思議とセリフが分からなくても、なんとなく映像だけでストーリーが分かって、面白かったのが不思議でした。どうやら女囚の監獄での日常を描いた物語のようですが、なぜか監獄内で囚人のお母さんと一緒に子どもも暮らしていたりと、どこか「?」な部分が多々ありましたが、もしかしたら韓国の刑務所では許されていることなのでしょうか…あとでなんの映画か調べてみたいと思います。

 

 

あけて5/23(水曜)。快晴。

 

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ホテルから見える景色は…相変わらずマンションばかり、伝統的な中国の家屋が見たかったのに…

 

この日は中国の大手版元の電子工業出版社を訪問。ビジネス部門の編集長と会いました。この電子工業出版社は年間3000点新刊を刊行しているとのこと、日本の講談社が最高で年間2200点だから、それを遥かに超す出版点数の大手版元みたいです。ただ相手はビジネス書を欲していたので、弊社の本にはあまり興味が無いらしく、「フォレスト出版の本を出したい」とか言われてしまって、ちょっと的外れな感じになってしまいましたが、とはいっても彩流社だっていつかビジネス書のベストセラーを狙えないこともない!と思い直して、こんな遠くまで来たのだから得るものは得て帰ろうと、真剣に編集長の話に耳を傾けました。

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電子工業出版社が入っていたビル

 

電子工業出版社訪問をあとにし、次に昨日の王府井書店と同じぐらい大きい北京图书大厦(書店)を訪問。中国では本を立ち読みしながら手帳に書き映すのは公然と認められているみたいなので、私も店の本を遠慮なく撮影させていただきました(笑)。この書店でお土産に毛沢東のハガキか何かないかなあ、と思って探したところ、毛沢東関連の本も小物もほとんど目に入りません。なんとまあ中国は変わってしまったものか!(初めて来たけど)。そういえば人民服を着ている人も今日まで一人も見かけませんでした。自転車も少ないし、道路はドイツの高級車が走り回っているし、昔テレビで観た中国のイメージとは本当にかけ離れています。

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北京图书大厦(書店)

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この書店でも稲盛和夫が平積み。大前研一も見えますね

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日本に関係する書籍コーナー

 

 

書店をあとにし、昼飯を食いに商店街へ。
昔の建物を再現した街並みのある通りへ向うも、中国は昼飯の時間が過ぎると、どこもランチを閉めてしまうので、しょうがなく吉野家に行くことにする。

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天安門

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昔の街並みを再現(?)した街並み

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ユニクロがありました。

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吉野家店内。価格は日本と同じぐらいか、むしろ高かった。日本の牛丼が安くなり過ぎたともいえる

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日本にはないメニューがいろいろある

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とりあえず日本にはないメニューのチキンなんとかを食ってみたが、いまいちだった…

 

 

夕方に日本でメールでやりとりしていた、版権取引の仲介をするサイトを運営しているI社を訪問するためにKさんの会社のベンツに乗って出発。
住所が北京市内だから近いと思っていたら、かなり遠いらしく、運転手も「遠いよ!」と若干キレ気味でした(まあ確かに全部むこう持ちで全然関係のない会社まで私を車で連れてってくれるんですから、怒るのも無理はないです…)。

 

遠かったけど、約束の時間より前にI社に到着。日本で電話で話していたGさんにI社のビルの下から電話して待つこと5分、Gさんが現れました。Gさんは以前名古屋と仙台の大学か何かに留学していた経験があって日本語が喋れるとのことでI社の日本語課の担当となっていました。Gさんはまだたぶん20代かと思われますが、今後の日中友好のため、日中の出版ビジネスの拡大のため、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。

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I社が入っているビル

I社の社長のRさん他、I社の面々と会い、持ってきた彩流社の本や資料をみせてプレゼン、中国で売れそうな本はどういうものがあるのか等々、いろいろとアドバイスをいただきました。
R社長は僕とほとんど同い歳で、しかもたまたま歩いていたら息子さんがお母さんと帰ってきて、「マイキッズ!」って私に紹介してくれました。その息子さんも私の息子とほぼ同じ歳で、この時すごくR社長と親近感が湧きました。でもR社長は50人ぐらいの社員を預かる社長。やはり物腰が違いました。全然大人ですね。

ビジネスの話が終わったら、ちょっと離れたところにあるI社の編プロ部門を案内してもらう。木立が茂る小奇麗な洋風の住宅街に50人近くの若者がパソコンを前にして働いていた。日本の会社みたいに静かに、みな黙々とパソコンの画面に向き合っているのが印象的だった。

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木立のなかの住宅街に編プロ部門がある

 

この後、I社が私の歓迎会をしてくれるとのことで、会社の近くにある高級中華料理店で会食をしました。四川料理らしく、ちょっと辛すぎるのもありましたが、お酒もたくさんいただき、大満足な一夜を過ごさせてもらいました。最後にI社の方々と記念写真を撮って、また再会を誓ってお別れしました。

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どうやら店主が描いた絵が皿に描かれているとのことで、直接料理はこの皿にはもってはダメとのこと…。上に小さい皿を重ねて食べることにする

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I社のみなさんと記念撮影。左隣がR社長、その隣がマーケティング責任者のKさん、右隣が日本語課のGさん。まさに日中友好です。私の顔は酒で真っ赤…。

 

 

そんなこんなであっという間に二日目も終了。またホテルまでKさんの会社のベンツで送ってもらって、ホテルのレストランでさらにビールをKさんから奢ってもらって、至れり尽くせりの二日目も過ぎました。ああ…でもさすがに疲れた…。北京のエネルギーというか暑さも厳しく、みんな酒が強くて毎日ついていくのがやっとの春日俊一40歳です。

 

そして最終日、5/24(木曜)になりました。この日は最後にもうちょっと大衆的な書店を見たいとKさんに頼んだところ、イトーヨーカドーの地下にある書店に案内してもらいました。看板には「奕長手商並有限公司(書店)」と書いてありました。ここも結構広くて500坪ぐらいありそうです。ここで7冊ぐらい中国の本を買って帰りました。だいたい日本円で500円出せば、大判の美術書も買えるし、ハードカバーも1000円もしなかったですね。レジの書店員の態度が最悪でちょっとムッとしましたが、こちらが中国語をまったく喋れないことにも問題ありとも思えるので、今度北京に来るときは、買い物ぐらい中国でできるようにしたいと思いました。

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結構大きい書店だったが店員の態度が悪すぎて驚いた

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加藤嘉一の本が平積みになってます。アンネの日記もありますね

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もしドラを発見。でも中国では売れてないらしい。どうやら中国は野球はまったく盛んではなく、サッカーの方が圧倒的に人気があるらしい。サッカー部のマネージャーに設定を変えたら売れたかもしれないですね

 

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中国の書店で一番驚いたのは、この平積みの仕方。シリーズものを縦に積んでしまっている。日本ではありえない平積みだ

 

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東野圭吾と村上春樹は、中国でもかなり売れてるますね

 

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ガルシア・マルケスの『百年の孤独』の中国語版

 

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ミリタリー本はここでも多い。オールカラー300頁ぐらいで、たったの39.8元(500円もしない)

 

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書店を出たあと、Kさんから北京ダックを奢ってもらいました。「北京ダックを食べて万里の長城見ないと中国に行ったとは言えない」とKさんは言っていましたが、一つはとりあえず適えられました。万里の長城はまた今度来た時にとっておこうと思います。

 

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客の目の前で調理してくれる

 

14:45発の全日空NH906便にのって中国を出国。帰国の途につきました。

 

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中国のコカコーラを飲んで、さあ日本へ帰ります

 

中国に行って感じたこと、実際この目で見て聞いて思ったこと、いろいろとありますが、やはり日本にいて一方的な情報、偏った情報だけ取り入れているだけでは、今激しく変化している中国の本当の姿は何も知ることができないのではないかと、あらためて感じました。といってもたったの3日間ですし、まだ北京をちょっとまわったでけですから、中国は広く、上海も香港も大連も青島も重慶も、まだまだ行ってみたい都市はたくさんあります。中国人も、ネット右翼が一括りにするような、そんな薄っぺらい人々ではなく、多くの人種が入り乱れ、格差も確かにありますが、日本人と同じように、いろんな性格の人がいて、付き合いやすい人もいれば、付き合いにくい人もいる。当たり前のことですが、本当にそうだと思います。

今回会った中国の方々は、どなたも日本人以上に親切で気前がよくて、気の利いたもてなしのできる方ばかりでした。そして中国のハードなビジネスの最前線で会社を経営している社長達は僕と同年代か、年下で、多くの社員を抱えて指揮をとっていて、ずっと自分より大人に見えました。そしてもっと印象的だったのが、そんな中国の成功者である彼らが決して傲慢な態度で接することがなく、日本の文化やビジネスに対して深い尊敬と憧れを持っているということです。編プロの社長は、日本と中国でロングセラーを出している育児書の著者を心から尊敬していると言い、億万長者の社長は日本の仏教に憧れを抱いていて、高野山にいつか行きたいと言っていましたし、中国でベストセラーを何十点も手がけたやり手の編集者は、日本の経営哲学に感銘を受け、稲盛和夫や本田宗一郎の本を中国でもっともっと出したいと言っていました。

そして。。。そんな素敵な文化と人々のいる日本が最近元気がないことを残念に思っていました。日本が元気な方が、中国人もライバル心を燃やして頑張れるということみたいです。GNPが世界第二位になっても、全然驕り高ぶっていない中国人の姿が、これからも成長し続ける可能性を裏付けているようにも見えました。

そしてそして、中国と日本の出版の未来がどうなるかは…我々、これからの出版業界を担う者達がどう生きるかによって変わっていくのでしょう。

まあ、とにかく、四の五の言う前に、中国語を勉強しようと思います。あと韓国語と英語も必要ですね…もっと学生時代に勉強しておけばよかった…残念。

文責:春日俊一