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月別一覧

ドン・カズムーロ

2002 年 6 月 5 日 水曜日

『ドン・カズムーロ』表紙\
書籍名   : ドン・カズムーロ
(ドンカズムーロ)
著者名   : マシャード・デ・アシス(マシャード・デ・アシス) 著
発行日   : 2002-02-22
税込価格 : ¥2940
本体価格 : ¥2800
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★論座6月号・坪内祐三

「ソンダクのエッセイ集には『死ののち マシャード・デ・アシス』という一文が収められていて、この一文は素晴らしかった。この未知の作家を、もの凄く読みたくなった。(この作品は)ちょうど19世紀と20世紀の、すなわち従来のタイプのリアリズム文学と新しいモダニズム文学が重なり合うような頃だが、『ドン・カズムーロ』は、まさに、その時代を体現している傑作だった。……この作品の重要な道具は「目」である。登場する各人の「目」に注目しながらこの長編を読み進めていけば、より深く作品世界を堪能することができるであろう」

ニコライの首飾り

2002 年 5 月 19 日 日曜日

『ニコライの首飾り』表紙\
書籍名   : ニコライの首飾り 長崎の女傑 おエイ物語
(ニコライノクビカザリ)
著者名   : 白浜祥子(シラハマショウコ) 著
発行日   : 2002-03-27
税込価格 : ¥1890
本体価格 : ¥1800
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★『サンデー毎日』、5/19号
「明治の長崎で、ロシア艦隊と深くかかわり、女起業家として近代日本を生き抜いた女性がいた。本名・道永エイ。「おロシアおエイ」とも「お栄さん」とも呼ばれた彼女は、ロシア皇太子ニコライから一夜の寵愛を受けたともいわれる。日露戦争時の苦難を乗り越え、己を通した伝説の女性の一代記。」

<アイヌ学>の誕生

2002 年 5 月 19 日 日曜日

『<アイヌ学>の誕生』表紙\
書籍名   : <アイヌ学>の誕生 金田一と知里
(アイヌガクノタンジョウ)
著者名   : 丸山隆司(マルヤマタカシ) 著
発行日   : 2002-04-11
税込価格 : ¥3675
本体価格 : ¥3500
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★北海道新聞、5/19
「本書は「〈アイヌ学〉の誕生」「〈他者〉をめぐる言説」「〈北海道〉という場所」の3部で構成されている。第1部で取り上げているのは、アイヌ民族を学問の対象とすることで、それぞれ大きな足跡をのこしている金田一京助、知里幸恵、知里真志保の3人。日本のアイヌ学は金田一に始まったといっていい。それがどのように生まれ、進められていったのか。和人である金田一と、アイヌ民族である知里姉弟に焦点を当てながら著者は検証し、金田一アイヌ学のもつ差別性や限界を明らかにする。本書の白眉といえる。同時にアイヌ研究の内実を問う作業は、和人である著者にも直接、跳ね返ってくる問題でもある。このことについて著者は、「安易な、アイヌにたいする加担のふりや同情もしくは礼賛が、見失い/隠蔽してしまう、彼らにたいする略奪者としての日本人という自己を、繰り返し確認しておく必要がある」とも述べている。研究者だけでなく日本人全体にとっても重い言葉といえるだろう」

【改訂・新版】子どもをケアする仕事がしたい!

2002 年 5 月 9 日 木曜日

『【改訂・新版】子どもをケアする仕事がしたい!』表紙\
書籍名   : オフサイド・ブックス35
【改訂・新版】子どもをケアする仕事がしたい!
現場の本音を聞いて資格と仕事を選ぶ本
(コドモヲケアスルシゴトガシタイ)
著者名   : 斉藤弘子(サイトウヒロコ) 著
発行日   : 2004-10-25
税込価格 : ¥1680
本体価格 : ¥1600
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★東京新聞・5/9夕刊
「教育や社会福祉の現場で。相談機関で。医療、スポーツや遊び、食の面から。乳幼児の子どもたちと。プロまたはボランティアとして…。少年犯罪、児童虐待の増加など子どもをめぐる危機を背景に注目される「子どもの心のケア」に関係する仕事を横断的に網羅、現場の声とともに紹介。各職場が抱える課題やふさわしい資質、仕事に就く秘けつなど、志望の“思い”を具体的な目標と行動につなげるための情報が満載」

ニューヨーク知識人の源流

2002 年 5 月 1 日 水曜日

『ニューヨーク知識人の源流』表紙\
書籍名   : ニューヨーク知識人の源流竏窒P930年代の政治と文学
(ニューヨークチシキジンノゲンリュウ)
著者名   : 秋元秀紀(アキモトヒデキ) 著
発行日   : 2001-10-10
税込価格 : ¥4725
本体価格 : ¥4500
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★『英語青年』 5月号、藤森かよこ
「このテーマに関する本書を越える研究は、少なくとも日本においては、当分の間は生産されないだろう。…冷戦期に息の根を止められかけたマルクス主義批評が、新マルクス主義批評となり、現在は「文化左翼」として生き延びているのは、彼らの30年代を神話化しないで検証し続けた知的遺産があったからかもしれない。…戦後アメリカの文学研究者(と日本のアメリカ文学研究者)は、ずっと「ニューヨーク知識人」の影の下にいたし、今もいる。本書の意義は、実に実に大きい。」

戦争

2002 年 4 月 25 日 木曜日

『戦争』表紙\
書籍名   : カナダの文学・4
戦争
(センソウ)
著者名   : ティモシー・フィンドリー(ティモシー・フィンドリー) 著
発行日   : 2002-01-10
税込価格 : ¥2625
本体価格 : ¥2500
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★「ミステリマガジン」4月号 風間賢二
「カナダではフィンドリーはアトウッドやオンダーチェと肩を並べる大御所だ。その現代カナダ文学界を代表する作家が国内外で絶賛され、特異な才能\が認められた作品が一九七七年に発表された本書である。物語をひとことで述べれば、\”一人前の男になる”ために第一次世界大戦に従軍したものの、地獄めぐりとでも称すべき戦場で一連の成長の儀式を経て無垢を喪失し、やがて破滅していく青年の悲劇といったところ。多くの戦争小説が共有する教養小説のパターン─無垢・経験・考察─は、本書でもしっかり押さえられており、同様にお約束の凄惨かつ非人道的な戦場シーンも語られている。
戦争小説といえば、風間的には、ヘミングウェイの『武器よさらば』やメイラーの『裸者と死者』などではなく、セリーヌのグロテスクで凄惨な『夜の果ての旅』、ジョーゼフ・ヘラーの不条理でプラックな笑いに満ちた『キャッチ=22』、ティム・オブライエンのシュールで幻想的な『カチアートを追跡して』などが想起される。残念ながら本書にはそうした風間好みの要素はないが、かわりに巧妙なナラティヴがある。多くの戦争小説は歴史小説でもあるので、作家は史実を素材に作品にリアリティをもたせる。本書では、生存者の証言、古い写真、記録文書、日記などをもとに調査した青年将校の半生を、現代に生きる「第三者」が読者に語るという構成になっている。もちろん、本書は純然たるフィクションだ。でも、われわれが知る\”事実としての歴史”というのは、つまるところ、生存者の証言、古い写真、記録文書、日記といったテクストから歴史学者が解釈を加えて織りなしたものにすぎない。表象の表\象というわけだ。となると、事実と虚構のちがいはどこにあるのか? テクスト化された歴史なんて、その本質は小説とかわりない。本書の語りロはリアリズムに徹しているが、実は、ヒーロー伝説であり、一種の騎士道ロマンスなのだ」

★朝日新聞、2/10 堀江敏幸
「フィンドリーのアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作『嘘をつく人びと』を読んだのは、もう十年以上前のことだ。ミステリとしてはいささか重いけれど、そのぶん厚みのある秀作だった。
この『戦争』の原著刊行は、1977年。『嘘をつく人びと』のそれが八六年だから、読者はフィンドリーの作家としての成長ぶりを、良い意味で遡行的に味わうことができる。章立てや小見出しのかわりに振られた通し番号、複数の証言者の目でひとつの出来事の空白を埋めていく、いわば外縁から中心部にむかって言葉を投げる手法の類似性に既視感を覚えながらも、前者が後者よりも若くて青い、未熟だが読みやすい、といった言い方をまったく無効にするだけの完成度があることを認めなければならない。第一次大戦に参戦したカナダの青年将校が、この物語の主人公である。フランスの地で、ドイツ軍の放つ 毒ガスと足下をすくう泥濘に満ちた戦場をくぐりぬけ、死地をさまよっていたあるとき、彼は敵の砲撃から厩舎の馬たちを救うためそれに反対する上司を殺し、脱走して追われる身となる。だが、いったいなにが彼をそれほど苛烈な行動に駆り立てたのか。フィンドリーは主人公の恋人の妹と、捕らえられたあとの彼の姿とその最期を知る看護婦の言葉を断片的につむいで、背後に百三十頭の馬をしたがえたまま逃走する男の神話を、再話可能\な日常のレベルに引き戻す。「戦争」とは、ロバートひとりのものでなく、すべての関係者にとっての、すなわち複数の「ウォーズ」であるという厳然たる事実がこうして浮かび上がるのだが、しかし本当に謎は解決されたと言えるのか? 証言者はつぶやく。「人は生きるとき、自分を生きている。誰も他人を生きられないし、誰も他人の知ることを知れはしないのです。その時はその時。ただ一度しかない」と」

禿げ鷹よ 心して舞え

2002 年 4 月 21 日 日曜日

『禿げ鷹よ 心して舞え』表紙\
書籍名   : 禿げ鷹よ 心して舞え シベリア抑留11年 最後の帰還兵
(ハゲタカヨココロシテマエ)
著者名   : 黒澤嘉幸(クロサワヨシユキ) 著
発行日   : 2002-03-19
税込価格 : ¥1995
本体価格 : ¥1900
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★産経新聞、4/21

「倫理なきシベリアへの抑留──関東軍情報将校だった著者が、抑留所での内部告発によって「強制労働25年」の判決を受ける。囚人列車に積み込まれ西方へ移動、たどり着いたラーゲリ・ディスカズガンで待遇改善を求めて作業拒否闘争が勃発する。丸腰の囚人達に重火器が火を噴き、何人かの友人も無惨な最期を遂げる。その後、囚人の「選別」が行われ、頭上には禿鷹が輪を描いている。『革命は人間サマからモラル、倫理を奪った』という著者の言葉は重い」

日韓関係2000年

2002 年 4 月 12 日 金曜日

『日韓関係2000年』表紙\
書籍名   : 日韓関係2000年 地域史としての日本と朝鮮
(ニッカンカンケイニセンネン)
著者名   : 澤田洋太郎(サワダヨウタロウ) 著
発行日   : 2002-03-12
税込価格 : ¥2940
本体価格 : ¥2800
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★東洋経済日報、4/12

「韓日の真の友好と理解は政治的、経済的な妥協でなく、双方が自民族中心の歴史意識を捨てない限り難しい。本書は「民族の心は古い歴史的な事物の積み重ねで育まれ、その知識を深めて初めて正しい認識が得られる」との思いから未来志向の両国関係に、たたき台的な存在となることを願って出した韓日関係通史である。中世・近世の両国、明治以降の日本の朝鮮政策、戦後の韓半島の歩みと日本などを解説。一貫して歴史という縦軸と双方の関係という横軸で、韓日関係をとらえているのが興味深い」

語られざる連合赤軍

2002 年 4 月 12 日 金曜日

『語られざる連合赤軍』表紙\
書籍名   : 語られざる連合赤軍 浅間山荘から30年
(カタラレザルレンゴウセキグン)
著者名   : 高橋檀(タカハシマユミ) 著
発行日   : 2002-02-07
税込価格 : ¥1890
本体価格 : ¥1800
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★週刊朝日、4/12
「事件から30年。雪中の「浅間山荘」を舞台にした銃撃戦を記憶している人は多いだろうが、「連合赤軍事件」の「真相」は理解されているのだろうか。〈著者〉は思想への共感からではなく、人として獄中の被告たちと接し、「どこで間違いを犯したのか」を探ろうとする。…仮に「思想」を取り払ってしまったならば、少年たちによる偶発的な凶悪事件と類似するところは多い。しかしまったく歯止めがきかなくなるのは、彼らが、「革命」という理想を共有していたからなのだろう。銃撃戦の最中に、なぜ要求も主張も発しなかったのか。本書を読めば、無言の「真相」がわかる。」

アメリカ大衆小説の誕生

2002 年 4 月 1 日 月曜日

『アメリカ大衆小説の誕生』表紙\
書籍名   : アメリカ大衆小説の誕生 1850年代の女性作家たち
(アメリカタイシュウショウセツノタンジョウ)
著者名   : 進藤鈴子(シンドウスズコ) 著
発行日   : 2001-11-10
税込価格 : ¥2625
本体価格 : ¥2500
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★『英語青年』4月号
「本書の特徴は、著者の「文学研究の新しい対象として」の「生きた人間社会に対する関心」に裏打ちされ、単なる作家と作品の紹介にどとまらず、同時代の歴史・社会・経済事情についての広範かつ詳細な記述が添えられている点にある。従来の文学研究で見過ごされがちな経済活動としての大衆小説の意義や、出版社、編集者が果たした役割についての指摘も興味深い。非常に明断な文章で、写真や図版も多くとり入れられているので、「アメリカ文学に親しい人たちだけではなく、南北戦争以前のアメリカの女性文学やフェミニズムに興味のある人たち」をも対象にした本書の狙いは、みごとに達成されている」。