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遺跡と発掘の社会史


『遺跡と発掘の社会史』表紙\
書籍名   : 遺跡と発掘の社会史 発掘捏造なぜ起きたか
(イセキトハックツノシャカイシ)
著者名   : 森本和夫(モリモトカズオ) 著
発行日   : 2001-06-01
税込価格 : ¥1890
本体価格 : ¥1800
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★東京、中日新聞7・8
「ブームと捏造事件、現場の目で解読──考古学にたいする信頼が、大きく揺らいでいる。むろん、昨年の11月に発覚した、あの「旧石器発掘捏造事件」のためである。この本には「発掘捏造はなぜ起きたか」という副題が掲げられているが、それについて触れられているのは終章だけである。それでも、複雑な要因が絡み合った社会現象として、戦後の考古学ブームの解読が試みられるなかで、事件の背景がゆるやかに浮かびあがってくる。記述そのものは社会史的な色合いが濃いものだが、現場からの眼差しが背後にあるために、深いリアリティが感じられる。発掘調査の大半は、公共事業の一環として、国民の金や負担によって行なわれている。その膨大な破壊の代償として、戦後の考古学の隆盛やブームがあった、というつぶやきはしたたかに重い。考古学は時代ごとの政治の動きとも無縁ではない、むしろ、翻弄されてきたのかもしれない。マスコミとの関わりも一筋縄ではいかない。飛鳥保存、吉野ヶ里遺跡、三内丸山遺跡を例として、発掘という社会現象が読み解かれてゆく。ニュータウン建設とともに破壊された名もなき遺跡の群れの前では、抑えた怒りや悲しみすら漂う。考古学のはなやぎの蔭に、列島の開発と都市化の歴史が横たわっている」。