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『満洲分村移民の昭和史』が「佛教タイムス」(11.10.27付)、「中外日報」(11.3.26付)にて書評、「西日本新聞」(11.2.13、17付)にて著者とともに大きく紹介されました。

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残留者なし!稀有な開拓団の詳細な記録・調査を元にした貴重な満洲移民史。民主的運営で現地の人たちと良好な関係を築き、残留者なしの引揚げを果たした大分県大鶴開拓団の生活史。開拓団事務長の詳細な手記を中心に、聞き書きと丹念な調査で引き揚げ後の厳しい生活から現在までを含めた満洲移民の「昭和史」に光をあてる。写真多数、資料付。

「歴史社会学・農村社会学の事例研究としても意義深い作品だが、「宗教と社会」研究に対しても黙示的な示唆を与えてくれる」(『白山人類学』2012.3月号)

「一人の未帰還者も出さずに176人が帰国できた。その理由(要因)を本書では、元幹部団員の手記を手がかりに、生存者らへの調査などから検証している。手記からは、「五族協和」の理念実践する指導者の姿が見受けられる。先住者との積極的な交流があった。他の開拓団村で見られたような、日本人が威張ることはなかった。生存者の証言と、半世紀後に訪問した時の涙の再会が、それを裏付ける。戦後66年が経ち、戦争を知らない世代が圧倒的となった。近代において日本が何をしたのかを考えさせられるモノグラフである。」(「佛教タイムス」11.10.27付より)

「十四年に及ぶ開拓団の夢と挫折。身も心もぼろぼろになって故郷に帰った引き揚げ隊員に、母村の風は冷たかった。「逃避行も撫順での越冬も苦しかったが、実は一番苦しかったのは引揚げ後だった」と著者は記す。敗戦で筆舌に尽くせぬ辛酸を強いられながら生き抜いた人々の体験を風化させてはならないとの思いが学術書を熱くしている。」(「中外日報」11.3.26付より)

「本書では、一連のエピソードや時代背景に加え、残留者を出さなかった要因についても考察。渡辺教授は「現地の人を差別しなかったことや助け合いの気持ちが、強運と重なって残留者を出さなかったのだろう」と分析している。」(西日本新聞11.2.17付より)

「敗戦により多くの悲劇を生んだ満洲移民団だが、大鶴開拓団は残留者を1人も出さなかった。移民団事務長(故人)の自分史を軸に。開拓移民の実態を跡付けた。」(西日本新聞11.2.13付より)