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【書評】『現代イギリス小説の『今』』――「図書新聞」にて

『現代イギリス小説の『今』』が「図書新聞」(2018年8月18日付)に書評されました。

◆「(略)だが、本書は、平板な論集とは全く質を異にしている。その最大の要因は、過去の記憶と歴史がトラウマや傷、日常を突如として襲う非日常、微妙な身体感覚、あるいは記憶と歴史の再創造などといった形で作家の『今』に深く関与し、これを想定しているという現代イギリス小説の特質に六人の論者が精通し、これを各章で見事に昇華し、させているからだ。単著ではまず実現しえないような広い視野と深い考察、そして豊かな共鳴が、共著であるがゆえに実現しているのである。(中略)このように本書は、読者を、言語表現の『今』とこれからの可能性に関する思索に誘う強い刺激に満ち溢れている。ひょっとすると、本書のタイトルにある、『現代』や『イギリス』、『小説』といった近代的枠組みは不要なのかもしれない。時代や空間、ジャンルに関する伝統的区分を超えて、あるいはまた、人間存在そのものをも超えて、『今』、言語表現の力を問うことの意義と魅力と興奮が本書にはある。それを瀟洒で読みやすい一冊の書物に凝縮しえたところに、編者と論者諸氏の優れた力量が示されている。」(評・原田範行氏)

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