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【書評】『マニエリスム談義』――「読書人」にて

『マニエリスム談義』の書評が「読書人」(2018年7月6日付)に書評されました。

◆「興味深いのは、例えば高山氏のマニエリスト的横溢をいつのまにか秩序へと揺り戻す役割は巽氏が担っているように見えながら、マニエリスムの、またはピクチャレスクの各論的展開の例を巽氏がいわば周縁へと(微に入り細にわたって)放射状に繰り出してくると、今度は高山氏の方がマニエリスム・ピクチャレスクのキメラ的中心へと話を絶えず接続し直して見せている点である。(中略)それがふたりの対談に一定のウロボロス的循環リズムを与え、いつまでも読者/聞き手の注意をそらさない要因にもなっている。逆にいえばこちらには息つく間もない。どこにも「休憩」を取ったような気配が紙面にないのも不思議というよりも不気味で、延々と休まず弛まずこれを続けることができるのは超人、とやはり驚愕と憧憬を抑えられないのだが、その視線の向こうに、たとえるなら回転を続けるDNAの二重らせん構造が見えてくる。(中略)通常は近づけないこの二重らせんの回転と動きそのものを『読む』ことを可能にしてもらったおかげで、文学や芸術が存在する理由や人が何をなぜ生み出し続けるのかということにさえ思いを馳せることができる。躊躇なく再挿入されているイラストや写真が大きな助けとなっていることも強調したい。それから、自分でも驚いたが、あとがきを読んでいる途中で落涙した。」(評・長岡真吾氏)

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