彩マガ

最新の記事5件

彩マガの連載

このコーナー内を検索

月別一覧

ひあり奈央の占星術 11/1〜11/30

2019 年 11 月 1 日 金曜日

ひあり奈央

2019年は初めから変革の年と言われてきましたが、秋からは引越しや転職など目に見える形で変化が現れる人が大勢いるようです。
先月22日には即位礼正殿の儀が執り行われ、今月14日には大嘗祭が行われる予定で、いよいよ本格的に令和の時代が始まるその最中のタイミングです。国際情勢なども水面下で動いていたものがどんどんと具体的に、出来事として現れているようです。
11月もこの変わり目の流れは引き継ぐ形となります。特に仕事や金銭面での変化を望み、具体的な行動を起こしたいと思うかもしれません。その一方で、過去7年間、自信を持つために、色々とやってきたけれども何も変わっていないと意欲を喪失し、落ち込みやすい時期ともなりそうです。個人的なことだけが原因ではなく、世相的なものと捉えて大きく構えて生活していくことが鍵となる一カ月です。
また、ぼんやりと夢を見ているような妙な楽観的な空気感が薄まってきているタイミングですので、いきなり現実を突きつけられたと感じることがあるかもしれません。日々の過ごし方も、今までに比べると、余計なことをなるべくせずに、的を絞って活動をするというスタイルを取る人が多くなるでしょう。

(続きを読む…)

歩く民主主義 第5回

2019 年 10 月 18 日 金曜日

第5回 田舎は都市の社畜牧場か

村上稔

 

キツいタイトルを思いついて自分でげんなりしてしまうのだが、このところのいろいろを考えると思わずこんな風に言ってしまいたくなるのである。

僕が住んでいる徳島県の人口は、小・中学生の頃は86万人と教わっていたのだが、現在は73万人。30年ほどで13万人も減ってしまった。

毎年の減少数は7千人。人口73万人中の7千人だから、毎年、町が丸ごと一つ無くなってしまうぐらいの衝撃なのである。

 

数日前の徳島新聞のトップニュースは「そごう徳島店閉店へ」。日本百貨店協会によると、徳島は「全国で唯一百貨店のない都道府県」になるらしい。

県外から初めて徳島に来るお客さんを案内すると、皆さんまるで何も無い田舎を想像してくるらしいのだが、駅前にそびえるそごうを見て一様に「思ったよりマチだね」と言ってくれて、それがちょっぴり誇らしい徳島県民だったのだが、その拠り所もついに失うことになってしまった。

服を買う場所としては巨大モールが数カ所ある。しかしこの巨大モールというのはその実、田舎の象徴だ。 (続きを読む…)

日々是好日 第5回

2019 年 10 月 16 日 水曜日

♯5 ひとマス戻るモーター編

林タムタム

 

彩流社さんに今月もなんとか原稿を送った。ふう…がんばった…よしよし…。

しかしそれはいくつか前の原稿の下書きであった。

当然原稿は原稿の体をなしていない。やんわりと質問のメールをいただいた担当者様、本当に本当に申し訳ありません。ついに壊れたと思われたでしょうか。本当にごめんなさい。タムは今後もこの連載を頑張りたいと思っていますので何卒今後ともよろしくお願いいたします。

タムはあまり掃除ができないたちである。タムの母が、非常な綺麗好きであったため、タムの生家は非常に綺麗に片付けられていた。そのためタムは、綺麗な机の状態、綺麗な家の状態というのがなんたるかについては理解している。

今いる自分の家についても、友人や郵便屋さんが見るかもしれないと考え、彼らの来襲が予期される場合には、部屋を片付けておこうという知恵は付いている。しかし内心は、いざ掃除をするにあたっても、片付けられた家なるものをこれまで見てきた通り再現しているだけで、なぜ部屋を片付けなくてはならないかということを真の意味では理解していない。部屋が汚くても特に私自身は不快を感じていないのである。むしろ多少汚いぐらいが味があるくらいに思っている。 (続きを読む…)

産婆さんを訪ねて 第5回

2019 年 10 月 15 日 火曜日

第5回 腹帯が配給された

むらき数子

●産婆さんを頼む家

1930(昭和5)年、市村よつさん(1892=明治25生)は、茨城県結城郡江川村七五三場(ゆうきぐん・えがわむら・しめば)(現・結城市)で産婆を開業しました。江川村村長である兄に「江川村には産婆がいないから江川へこないか」と呼ばれて、教員の夫と七五三場に定住したのでした。

七五三場から橋を渡れば猿島郡幸島村諸川(さしまぐん・こうじまむら・もろかわ)(現・古河市)です。諸川は、池田さとさんが活躍していた境町(連載第3回)から県道結城野田線(江戸時代の日光東街道)を12km北上した町場です。諸川は大正時代には関東有数の大地主地帯とよばれた幸島村の中心地であり、半農半商・半農半工の家々と多角経営の大地主の屋敷との周囲には畑作の純農村が広がっていました。「大尽(でえじん)どん」と呼ばれた大地主の屋敷に市村よつさんは呼ばれました。

「おふくろがとりあげたのは、お大尽(だいじん)・多額納税者のうちばかりだったと思います」

と息子・市村有(たもつ)さんは結城郡・猿島郡の多くの村の名を挙げてくれました。

資格を持つ産婆に分娩介助だけでなく、お宮参りなどの儀礼への関与も頼み、その後もオビトキ(七五三)の赤飯を届けるなど、丁寧につきあうのは、村々の数%程度の家でした。 (続きを読む…)

一杯の紅茶と英文学 第2回

2019 年 10 月 15 日 火曜日

第2回 「ミルクティー、タピオカ抜きで!」

南野モリコ

「タピ活」は「ティー活」。

タピオカがブームである。昨年2019年から筆者の周りの20代の女子たちが「今日は絶対にタピる」、「タピオカなしではいられない」と話しているのを聞き、ブームの予感はしていたのだが、「タピ活」というワードまで浸透するとは思わなかった。こっくりと甘いアイスミルクティーの底にもっちりしたタピオカがごろごろと入り、太めのストローで吸い上げるのに初めは躊躇するものの、その食感は確かに美味である。第1次タピオカ・ブームの時に体験したタピオカより数倍、おいしい。Мサイズのカップ1つ600円以上。一瞬「高っ!」とは思うのだが、これ一杯で喉も潤いお腹も満たされるなら手頃な値段である。 (続きを読む…)

耳にコバン ちょっとためになるボク的ロックンロール通信 第5回

2019 年 10 月 15 日 火曜日

第5回 喫茶店備忘録

コバン・ミヤガワ

 

 

果たしてボクは善い人間か、悪い人間か。
あなたは、善い人間ですか? それとも悪い人間ですか?
自分自身の善悪の判断は、生活していると多かれ少なかれ常に頭のどこかに佇む問題だ。何をどうしたら善い人間になり、どこをどう間違ったら悪い人間になってしまうのだろうか。 (続きを読む…)

ひあり奈央の占星術 10/1〜10/31

2019 年 10 月 1 日 火曜日

ひあり奈央

9月中旬以降までは残暑が厳しく、災害などもあって体調がすぐれなかったり、やる気はあるものの、行動の焦点が定まらずに能率が上がらなかった人も多かったかもしれません。9月23日に秋分、9月29日にてんびん座の新月を迎え、星々の空気感はすっかり秋の雰囲気となりました。秋は人間関係の季節でもあります。突然に関係が始まるなど、関係性が変化する可能性があるでしょう。秋は収穫の季節でもあります。春から漠然と考えていたことが、はっきりと形になって現れてくる時です。抽象的だったアイデアが急速に形になり始める時でもあるので準備をしておきましょう。10月4日前後からは、関係性が活発になり過ぎ、トラブルを呼び込むこともありますので注意をしながら進んでください。

また今年の10月は特に、どんなことも思ったことが形になりやすい1カ月です。10月末の次の新月までは、「思考は現実化する」を体現するタイミング。秋の夜に、一人で成し遂げたい自分像や未来像を妄想し、想像する時間を持つことをオススメします。この機会にぜひ長期ビジョンを練りましょう。

(続きを読む…)

耳にコバン ちょっとためになるボク的ロックンロール通信 第4回

2019 年 9 月 15 日 日曜日

第4回 RadioにBottou

コバン・ミヤガワ

 

ラジオが聴きテェェ!!

唐突にそう思うことがある。最近めっきりラジオを聴かなくなってしまった。

いちばんラジオを聴いていたのは、中学生と高校生の頃であろうか。何気なくではあるが、学生生活中、ボクはよくラジオを聴いていた気がする。それが今となってはものすごく懐かしく、時に胸をキュンとさせるのだ。

中学生の頃は、親の運転する車の中で流れるラジオを聴いていた。よく聴いていたのは、毎日、夕方4時か5時頃から始まる地方局の番組である。ボクの故郷、宮崎の人なら「あー、あれね」とすぐに分かるであろう。所謂「ザ・地方局」な番組である。 (続きを読む…)

一杯の紅茶と英文学 第1回

2019 年 9 月 15 日 日曜日

「お茶の時間」は19世紀のインスタ映え

南野モリコ

承認欲求を満たすアフタヌーンティー

フランスの画家、ジェームス・ティソに『温室でのティータイム』(1875〜78年頃)という作品がある。ヴィクトリア朝中流階級の家庭のドローイングルーム。今でいうリビングのような広間でアフタヌーンティーを楽しむ人々が描かれている油彩画だ。陽当たりのいい、明るい広間が大きなガラス窓で囲まれていて、中庭には植物園のように熱帯の植物が葉を茂らせている。絵画の登場人物は、ゲストである二組のカップルと屋敷の住人である姉妹だ。当時の最先端のファッションに身を包んでいるが、客人をもてなす姉妹は、柔らかいミントグリーンのおそろいのドレス。インスタグラムでいう「#双子コーデ」である(1)。

自宅に親しい友人を招きお茶をもてなす「午後のお茶(アフタヌーンティー)」は、1840年頃、ロンドン郊外に住む七代目ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアによって始まり、ヴィクトリア女王がその習慣を取り入れたことからイギリス中で流行した。当時のイギリスは、夕食の時間が遅かったので、親しい友人を招いて食事の時間までの空腹を満たしたのだ。

しかし、招く女性たちが「素敵な暮らしをしていると思われたい」という下心を持つのも当然のことだろう。お茶の時間は友達から「いいね!」をもらう場でもあったのだ。 (続きを読む…)

オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶 第3回

2019 年 9 月 15 日 日曜日

プロローグ③:天皇と科学技術の信奉者

 

三輪祐児は2014年、弁護士の海渡雄一を訪ねた。海渡は「反原発へのいやがらせの歴史展」の主催者だった。

東京都新宿区にある海渡の法律事務所に足を運んだ。9月15日だった。三輪は、父が電通時代に記していた業務日誌や手帳など5点を海渡に渡した。

海渡は、反原発運動に関わる市民や弁護士らへ送られてきた嫌がらせの手紙のデザインや構成に、「広告関係の人間が絡んでいる」とにらんでいた。「広告のプロが腕をふるっているのではないか、簡単に作れるものではない、かなり手の込んだものだ」

海渡は業務日誌を一枚一枚めくっていった。三輪の父が、原発推進グループの一部となって働いていた姿を知る。そして、海渡は推理していた「犯人像」と三輪の父が重なった。

目の前の三輪は苦しそうだった。 (続きを読む…)