「出しておいて良かった」
2011 年 8 月 1 日 月曜日というのも、7月30日、昨年3月刊行の切手が伝えるシリーズの⑧が文献部門で金賞を頂いたのだ。
全日本切手展に打ち合わせも兼ねて行ってきたのだが、授賞式にも顔を出してきた。
版元としては、この賞はシリーズで2度目でもあり、受賞に驚く、といったものではないが、著者の串田さんが受賞され、授賞式にも出席できたのが「良かった」のである。 (続きを読む…)
というのも、7月30日、昨年3月刊行の切手が伝えるシリーズの⑧が文献部門で金賞を頂いたのだ。
全日本切手展に打ち合わせも兼ねて行ってきたのだが、授賞式にも顔を出してきた。
版元としては、この賞はシリーズで2度目でもあり、受賞に驚く、といったものではないが、著者の串田さんが受賞され、授賞式にも出席できたのが「良かった」のである。 (続きを読む…)
つい今週の月曜、今まで参加していなかった企画会議に参加しました。書店廻りで情報集め、他の売れる本の状況から「いい案持っている可能性ありそう」だからか「出なさい」とのお達しでしたが、これといっていい案提案できず、また次回に「他社で売れてる本の企画持ってきて参加」という結果になりました。またこれが、提案すべき企画が、かなり細い糸通すような条件がちょくちょくあり、「大手で3000部売れたというのでは参考にならないから、ウチみたいな中小版元で、ありそうでないようなスキマ通ったような本で3000部という企画」でそれを参考に作る方向性できる本とかで、編集の方も、「売れる企画、やりたくなくても同時にやりつつ、売れは厳しいがやりたい企画をやる」のだとのことで、一応小社のミリタリー本2000部は売れているので、皆で迷彩服など着てミリタリ本を倍増しつつ不振本一緒に作ればいいのか、とも思いましたが・・・売上げとしては、落語本の「快楽亭ブラックの毒落語」(1800円)2000部ぐらい「権太楼の大落語論」(1800円)2500部ぐらい売れで、いいせん行っていますが、3000部などまだもうちょっと届かずです。たまたま新刊チラシのあまりのマイナー振りに暑くて疲れ気味の様子なのにしゃべる気になったのか「御社どうやって企画たてているの?」とのことあり、その会議の話を横浜の書店Nさんにしたところ、「まず、2000円台はバツ。1900円とか千円台。それで、内容が読んでやっぱり面白い」とのことで、小社の新刊チラシ見つつ「これ、面白いかなあ」(なら売れるが)と、くれない注文もあったもののチラシ2枚(ひとつは6000円もする写真集)・各1冊発注頂きましたがトホホな感触。他社本見ると、近々新聞書評が結構でた「ミドリさんとカラクリ屋敷」(1500円、集英社)とか「いんちきおもちゃ大図鑑」(1900円、社会評論社)などが、身近な社会ノンフィクションでニッチビジネス道 という感じでウチより総数として売れているようですが、前者はやはり大手です。ウチの社だと似たような親しみやすい行ってみたくなる紀行モノで「ひたすら歩いた沖縄みちばた紀行」(2000円)も2500部売れでやはり3000部困難。なんとか「ニッチ企画」出して実売になる本出さないと、社が傾くというわけですが、なかなかいい案出てきません。どうせ売れていないのだから、有り余る在庫、劣悪極まり冷房無し虫を入れないため夜は締め切り蒸し風呂状態で寝れず朝はすぐ来てしまい読んだ新聞を何度も読んでしまうというギリギリの生活の被災避難者に、直送無料提供した方が、「社会的存在価値」は高まると思うものの、それもやれればやり、更にとにかく「売れる企画出して・・・」というところのようです。というわけで、今回はもっと涼しくなるかの中世の神秘作曲家の曲で、上の事は忘却しようという算段です。(玉崎)
先週末(2011年7月16日)の土曜、茹だるような猛暑の中、昨年より会場を池袋・芸術劇場から水天宮にある日本橋劇場に場所を移して開催されている「柳家権太楼一門会」にスタッフとして参加した。 (続きを読む…)
今年も東京国際ブックフェアが開催されたので、初日と二日目に行ってきました。
昨年と違って、弊社のブースの出展はなかったので、今回の東京国際ブックフェアを訪れる私の主な目的は作家や書店人や取次ぎの方々の講演を聴きに行くことと、あとは電子書籍のブースに行って何か新しい情報を拾ってくることでした。ということは…肝心の国際ブックフェアのメインであるはずの多くの出版社の出展については、正直それほど期待もなく(というと高い出展料を払って、しかも土日も働いていた各版元の方々には失礼かもしれませんが…)、まあどうしても欲しい本があったら2割引で購入しようか、ということぐらい…。
いくつかの版元のブースを覗いて、知り合いの営業マンや編集者を見つけては「最近どうよ?」とか「震災の返品がひどかったね」なんてダベりつつ、講演の時間になったら会場から少し離れた講演会場まで歩いて行ってわりと長時間(2時間前後)の講演を聴き、そしてまた会場に戻り、電子書籍の出展ブースもみたりして、あっという間に夕方になって初日は終了。
二日目は、まだ会社にいる午前中に、ブラジル大使館の方から電話があって「ブラジルの出版社が1社出展しているので、ぜひブースに立ち寄ってみてください」とのこと。私はブラジルとはなぜか縁があるというか、初めて編集した本もブラジル関係で、その仕事からできた人脈もブラジル好きが多く、このブラジル大使館の方も、それらの人脈から誘われたブラジル大使館であった出版記念イベントで知り合った方だった。その後、彩流社がブラジル関係の本をたくさん出しているということで、いろいろとブラジル大使館のイベントにも招待してくださっていたので、これは行かなくてはならない、ということで、さっそく二日目にそのブラジルの版元『callis』さんのブースにお邪魔してみた。ブラジル人はポルトガル語を話す。私はポルトガル語どころか、英語もカタコトなので、緊張しつつもブースにいたブラジル人のMiriamさんに声をかける。なんと日本語が日本人並みにペラペラだったので緊張もすぐに解け、いろいろとお話させていただく。なにか面白い本があれば版権交渉を…などと思っていたりもしたが、なんと全て綺麗な絵本ばかりの版元らしく、なかなか絵本の実績がゼロの彩流社から出すのは厳しそうな絵本…。というわけで残念だが話だけして、本を1冊買い、別れ際に私が知っている数少ないポルトガル語で『オブリガート!』(ありがとう)と言ってブースを後にした。
電子書籍の講演は、いろいろと考えさせることもあって面白かったが、やはり出展ブースに並ぶ色とりどりの紙の書籍を見ると、やっぱり紙の本が最高!と思ってしまうのである。
紙の本が未来永劫消え去ることがないことを祈る。

ブラジルの版元「callis」が出版し、日本で印刷製本したシルヴァナ・タヴァノの絵本


とても可愛くて美しい絵本です。定価は1260円。
本文は日本語とブラジル語(ポルトガル語)で併記されています。
【文責・春日俊一】
きょうは七夕である。というわけでバットを買った。
このあいだ、大田スタジアムで野球をしていたら
8年間もの長きにわたって、ぼくの相棒を務めて
くれたSSK社製の木製バットがとうとう老朽化の
ためか(?)折れてしまった(痛恨の極み!)。
で、すぐにバットを買いにシモキタのマリオに
走ったのだった。今回はディマリーニ社製の
メイプル材の黒バットを選んだ。ドス黒く光る
ニクいヤツである。いまから筆下しが愉しみなの
であった。


折れたバット(右)買ったバット(左)
[筆・南葵亭樂鈷]
つい先ほど、またもタダ酒(会社から出る)4000円宴会込みの「版元ドットコム」会員集会へ行ってきました。ここ数年は、版元ドットコム(ポット出版。スタジオ・ポットSD・・・小社の毎年の目録作成やって頂いています。いつも有難う御座います。・・が立ち上げ運営を中心になりつつ他の版元と協力して、漸進的に出版業界に大貢献しているのではと思われる団体)の有志が主催の「東京国際ブックフェア」での多数の小版元広報販促展開で、会員集会は、新橋から行く眺めの良いモノレールみたいので行くビックサイトで、販売やトークショーの後、会員集会開催されていましたが、今年は東京高円寺の「本の楽市」開催に注力するためか、中休みとなったようで、文京区シビックセンター26Fで開かれました。私も余り期待していなかった、宴会前の、若手会員のお話は、ポットの沢辺さんも言っていましたが、大変為になり、シャレも楽しめる講演でした。羽鳥書店の糸日谷さんの話は、小出版社を立ち上げどう、「地方書店」に羽鳥書店の本を書店員の意思で長く置いてもらうか(具体的には、ツイッター・ミクシイ戦略のようで、こちらはまるで疎く、実は参考にしないかも)・・社会評論社の濱崎さんの話は、自分を「広告材料」にしつつ、とてもシャレにシャレのめした楽しく知的なテーマのフェア展開で書店を盛り上げ、一部品切れ売れのものもあるなど凄いと思いました・・笠間書院の西内さんの話は、まだ入社3~4年ぐらい?で版元に入ってどこが驚いたかという話で、その中から今後どのように動きたいかという目標がしっかり定まった終わり方で、全く目標の無い私にも心動かされるものありました・・最後の花伝社の油井さんの話は、新卒最初の版元が内定取り消しでニート、めげず花伝社で2年ほど?の営業の方でしたが、初めて営業をしてそれからどうやって、取引相手に顔(版元名)を覚えてもらうか(どう書店員とコミュニケーションとるか)、ネット等での「知ってもらう努力」とプラス常に顔出す事の意味のような話で、こちらももうこの業界10年くらいにも関らず、とても見習わなければ な話ばかりで、大変来て良かったです。もちろんその後は、もう出せないという感じのところまで、焼酎飲みました・・それも良かったです・・というわけで今日は暑いけどクールな感触の曲。(玉崎)
いままさに甲子園歴史館では、「初代エース若林忠志と
助っ人外国人列伝」が開催されている。
この企画の主役・若林氏の「夢」とは何か深く追究する
コラムを本日6月15日より阪神タイガース球団公式サイト
にて連載が開始された。
コラムの執筆は弊社刊行『若林忠志が見た夢』の著者・
内田雅也氏(スポーツニッポン新聞社編集委員)が担当。
連載は今年11月上旬まで毎月1日と15日の2回ずつ
更新予定。
【球団公式サイト】http://hanshintigers.jp/[PC・携帯共通]
また甲子園歴史館での企画展は7月31日まで開催される。

[筆・南葵亭樂鈷]
この6月8日で、「秋葉原事件」から3年がたった。
3年…私も『秋葉原事件―加藤智大の奇跡』という本を読まなければ、もう忘れていたと思う。
報道などではしらされていなかった、加藤智大(ともひろ)の人物像に丹念にせまった本で、初めてしることばかりの内容である。
生い立ちから描かれている本書を読むと、私も、加藤という人物が特殊と思えず、あぁ、わかるなあと共感できる面も感じられた。
著者の中島岳志さんのトークショーが、先日、都内の書店であったので聴きに行った。
中島さん本来の専門であるインドや日本の近現代の思想史に関する本は読んでいたが、なぜ中島さんがいま、専門外かに見えるこのテーマでノンフィクションを書いたのか――。
中島さんは、1920年代の日本と現在がどうしてもパラレルに見える、と、当時の時代背景や具体的な人物をとりあげて語った。中島さんは、日本の近現代史を本気でいまの出来事と照らし合わせているところが、まず、さすがだと思った。
そもそも私が近現代史に取り組まねばと重い腰をあげたきっかけは、まさに、自分(たちの世代)に現在がわからないのは、過去がわからないからだと気づいたからだった。こう言ってしまうと当然のようだが、ある時期けっこう悩んだことがあった。どんな分野でも、つい専門の細い道に入り込んでしまいがちだが、自分の取り組みが、つねに現在としっかり結びついていないといけないと改めて感じさせられた。
また、事件直後にさまざまなメディアからこの事件へのコメントを求められたが、事件や犯人をめぐって何も理解していない時点でのコメントはすべて断ったという話から、そもそも、ズバッっと断言する「わかりやすい」言葉がメディアで求められることに対する疑義を、この本で提示しようとしたという姿勢を話された。
現実のわかりにくさを、そのまま伝えようということである。
まさにそれこそが単行本の役割であり、私自身がなぜ、雑誌も新書でさえも作ることに興味を持たずにきたのかということを、勝手ながら改めて思い出させてもらった。
それと同時に、研究者の言葉を捨て、高校を出たぐらいの人なら読めるように、自分の言葉を読者に開いた、とも言っていた。
また、どうすればこの秋葉原事件を食い止めることができたのかについて、「言葉」であると書かれている。言葉の力を信じているからこそ、他の表現ツールではなく言葉の仕事を選んできたのだが、そこがゆらぐことが多い私にとっては、読んでいて涙が出た。そんな特殊な読み方をする読者はあまりいないだろうが…。言葉の力について語られると、いつも涙が出てしまう。
そしてこの本を担当した朝日新聞出版の高橋伸児さんは、私が尊敬する別の著者(たち)の本も以前に担当された編集者である。今回この本の担当とは知らずでかけたが、会場で声をかけてくださり、担当だったと知った。こうした優秀な編集者が、いま誰の言葉を追いかけ、どんな本を作っているのかが、よれよれに疲れてしまっている私にとって良い刺激になる、有り難い存在といえる。
そういうわけで、この本は、事件への理解はもとより、自分の仕事を振り返るきっかけともなった。(出口)
もう後、一週間で終わってしまう三省堂神保町本店1Fレジ横のアジアの本の会フェアも昨年から棚規模縮小してレジ横展開してもらいましたが、5/11~6/3でおよそ68冊131450円ぐらいとなり昨年の縮小分売上も縮小した感じですが、さすが神保町本店さんの売行で同時期開催の紀伊國屋書店札幌本店がおよそ48冊93667円、紀伊國屋書店横浜店がおよそ21冊38990円と同時期では最多の売行きとなっております。当初、「TPP」関連の本、会版元出しているので揃えて出品お願いしましたが、震災でやはり話題が霞んでしまい関連書はアジア棚ではまるで振るわずでした。昨年と同種の傾向の本が売れていると思え、今年独自の「傾向」までは「読めていません」(そうすると次のフェアに生かせないわけですが)。「読む」のは「難しい」のは今に始まったことではありませんが、ちょうど週末までに読んでおかないとという資料があるのに、文字を目に通すのが精一杯で理解まで程遠く焦ったりしているので、読むなど元々不可能なのだ。読めない文字を「読んだ」時にようやく「生きた」ことになるのだと年中半殺し状態でなかなか死ねない=生きない私目の読解力に暗澹たる気分になります。もう少し読めるようになりたいものの近々始まったアジアフェア「オリオン書房ノルテ店」、「M&J梅田店」「紀伊国屋書店福岡店」「紀伊國屋書店新宿南店」がぞくぞく始まり、量に圧倒され、細かい棚配分までとても読めない、売上読めない・・・という感触でまだまだという感じです。では、読めた!のか 活き活きこの曲。(玉崎)
「BRUTUS」最新号は〈朝食〉の特集である。
たまたまページを繰っていたら、知った面々に遭遇。
権太楼師と智子おかみさん、そして一門の右太楼さん、
ほたるさん、おじさんである(「おじさん」とはいっても
一般的な「おじさん」ではなく、前座の柳家おじさん、
芸人さんのことである)。

病後の権太楼師にはお会いしていなかったが、本誌
上では満面の笑みで、体調も良いような感じである。
ともあれ、師匠宅の居間を見て、ピンときた方はスルドイ。
「ビッグコミック・スピリッツ」連載の落語マンガ「どうらく
息子」の師匠宅の居間にクリソツなのだ。
たぶんモデルになっているのではないだろうか。
[筆・南葵亭樂鈷]