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政治を市民の手に取り戻すための実践

10月22日の衆院選と同じ日に、私の地元・鎌倉で市長選挙が行われた。
その個人的なとりくみをご紹介させていただきたい。

私は現職対抗の候補者一本化の会を立ち上げ発起人となり、仲間とともに、短期集中で市民と候補者に対して直接的・具体的な運動を展開した。
今年7月の横浜市長選の「失敗」を見て、二の舞を踏みたくないとの思いも強かった。
一本化してさえも現職に勝てるかわからないのだから、市民が分裂し、候補者が乱立している場合ではないと協力を呼びかけ、最終的に150名以上の賛同人を集めた。賛同者への感謝の気持ちは、言葉にならないほどだ。
そのプロセスで、これまで政治に関心のなかった若い人たちがおもしろがって合流してくれ、一緒にイベント「鎌倉ちゃぶ台トークライブ――<ネット中継>鎌倉市長選三候補者と語り合う夕べ」をつくりあげた。

しかし、私たちの運動は無力であった。結果は3人もの対抗候補者が乱立したまま、圧倒的な敗北。
当初からの、わかりきった結末となった。
もっと早い時期から、いや普段から、動いているべきであったというのが反省点。

今回の市長選は、ある意味で変えられるチャンスでもあった。
現職は、鎌倉市職員の汚職・不祥事が目立ち、税金の多大な無駄遣いの計画に批判が相次ぐ中で3選をめざしたこと、開発問題がいくつもあったこと、衆院選が重なったことである。

衆院選では、共産党が野党統一候補のために67小選挙区で候補者を降ろし、一本化を具体的に実行した(それでも多数の選挙区で野党が分裂し、自民圧勝を招いた)。
「野党共闘」「一本化」の文字がメディアで頻出したのは、私にとってはありがたかった。
今回の市長選では、志位和夫氏の言葉に力を得た。
いわく、一本化は候補者のためではなく、市民のためにやるのだということと、違いはとりあえず棚上げし、共通点に着目するのだという趣旨のことを言っていた。

発起人で以下の声明を出した。そこにもあるように、市民が分裂したため私たちへの予断と偏見による誹謗中傷も多々あった。
しかし私個人がもっとも辛酸をなめさせられたと感じたのは、口では「理解」を示しつつ、具体的には(賛同するだけで良かったのに)何も動いてくれなかった人からの「裏切られた感」であった。そういう人たちは得てして、「評論家」という傍観者になっていた。

いっぽう、立場上オモテには出られないが、いくらでも協力すると言ってアドバイスをしてくれた人たち、交渉してくれた人たち、たった一人で候補者に説得してくれた主婦などに支えられた面がはるかに大きかった。本当に有難かった。

市民の手に政治を取り戻すために、「今日からの次」に向け、またゆるゆると、つづけていきたい。(出口綾子)
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2017年10月鎌倉市長選候補一本化の失敗・敗北を謝罪する声明

私たち「鎌倉市長選候補一本化を求める会」は、現職の松尾市長が3期目の立候補を表明した8月下旬から、6名の発起人を中心に活動を始め、150名を超える賛同者を集め、現職対抗候補一本化のためにあらゆる努力を積み重ねてきました。

残念ながら、多くの鎌倉市民の願いを受けた私たちの候補一本化の働きかけは実現できず、10月22日の鎌倉市長選は予想通りの結果となりました。松尾たかし46,666、飯田よしき20,816、岩田かおる9,893、石田ともつぐ8247という得票数でした。投票率は衆議院選挙との同日選挙となったこともあり、前回37.40%から、60.12%と大幅にアップしたにもかかわらず、この結果です。

私たち「鎌倉市長選候補一本化を求める会」にとってはもちろん、鎌倉市政の抜本的な刷新を求める多くの市民にとって、分裂しては勝ち目はないことは当初から明白で、想定内の結果でした。私たちは、分立した陣営から信じがたいような誹謗中傷を受けつつも、最後の最後まで鎌倉市長選候補一本化を働きかけ続けました。

しかし、鎌倉市民多数の希望を実現できなかったのは私どもの会の力不足であり、残念無念の断腸の思いです。飯田、岩田、石田の各陣営は、私たちが指摘した横浜市長選や過去の鎌倉市長選の諸結果を総括し、分立してては勝ち目がないとを十二分に理解していたはずです。普通の市民の眼差しから当たり前の冷静な判断がなされなかったのでしょうか。残念なことです。

私たちの主旨に賛同し、鎌倉市長選候補一本化のため様々に鋭意努力してくださった方々に心から感謝いたします。私たちの会の非力を、思いを同じくするすべての市民の皆さまに謝罪するとともに、この間のすべての記録を残し、今後の教訓としたいと思います。次の機会に、もっと熱あれ、光あれ、と。

2017年10月26日

鎌倉市長選候補一本化を求める会
発起人:草野智矢(鎌倉市佐助)、宇治 香(鎌倉市由比ヶ浜)、出口綾子(鎌倉市山ノ内) 他3名