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アレッポの石けん

アレッポという地名を、石けんで覚えている人も多いのではないか。
私もその一人。
あのオリーブの素晴らしい香りの大きな石けん。シリアの地で伝統的な方法で作られている。油分が多いので髪を洗うこともできる。
そのアレッポがここ数年、何度も集中的に爆撃され、めちゃくちゃにされた。
「あの石けんを作っている女性たちは、いまどうしていますか?」
シリアの支援をしている人たちに聞いたことがあるが、どうやら場所を変えて続けている「らしい」ことぐらいしか、わからなかった。

先日、うちでとっている生協のチラシに「アレッポ(シリア)から届いた手紙」というちらしが入っていた。現在の写真付きの手紙が、そこにはあった。
350年前に創業した地アレッポから100km以上離れた土地から届いたこと、再び平和が訪れる日まで、伝統を守り抜くため、奮闘を続けるとのことが書かれていた。
ずっと心配していたことが、これではっきりわかり、何だか行方不明だった人の居場所がわかったような気持ちになり、涙が出てきた。
この手紙には、「シリア国民のみならず世界中の人びとのために」シリアで起こっている戦争が早く終結するよう祈ってほしい、とある。
アレッポのことはシリアだけのことではない、世界の人びとのためだ――戦地にある人がこのように捉えていることに、また心動かされた。

それにしても私は勝手に、石けんを作るのは女性の仕事、と思い込んでいたが、写真は全員、男性だった(!)

ずっと前、佐藤真紀さんから、シリアがどんなに素晴らしい国かを聞いていたので、ガイドブックだけ買ってある。
いつかきっと、行ける日が来ると信じている。(出口綾子)

アレッポ_2.jpg