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あけましておめでとうございます。多難な一年になりそうな予感。心して前へ!(news043)

ここ数年、右肩下がりの業界はまだ当分トンネルを抜け出せそうもありません。売り上げは下げ止まらず、書店の廃業も加速度的です。読書離れを嘆き、企画の貧困を嘆いても出口は見出せません。出版点数の増大が売れ行き不振の要因とも言われていますが、価値観の多様化が深化している現状では、そのニーズに応える道であるのも確かでしょう。むしろ、問題は多様化した読者に本を知らしめ、届けるシステムの確立が課題なのだと思います。読者が見える企画、読者に繋がる情報、読者に訴える品揃え、これが今年のスローガンでありたいと思っています。。
また、今年は、出版業界にとって大きな問題を抱えています。それは、4月から実施される消費税の重税感隠しが本質の“総額標示”問題です。つまり、消費税を含めた定価を表示した本を作れというお達しです。これが実施されると在庫の本はカバーや帯の作り替えをしないと流通しないという建前になります。かつて、消費税導入の時に、標示カバーを作る経費より、在庫を処分する方が安いため多数の絶版本が出ました。また絶版にしないためには膨大な経費をかけてカバー作りやシール貼りをしたものです。今回の総額標示が完全実施されると、消費税が変わるたびに、在庫本の標示変更をしなければならないという馬鹿げたことをしなければならなくなります。本は知的産物の集積です。単に税金の標示の仕方によって、多数の知的財産を葬り去らなければならないとすれば、“文化国家”も看板倒れというものです。
そういえば、“平和国家”も“国際貢献”という名目で、その実は“アメリカ貢献”の軍隊派兵に踏み切りました。国内では自衛隊ですが、外国では当然ながら“日本軍”です。イラクにおける犠牲者が出ないことを祈るばかりですが、軍隊であることはやがて明らかになるでしょう。
“文化国家”、“平和国家”などという理念が問われる一年になると強く感じます。