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「いちばん幸せな国」にはお墓がなかった!

去年の夏休みはインドだったから南アジアが続いてしまったが、今年はヒマラヤのふもと、ブータンへ。

辺境を知り尽くす作家・高野秀行氏が、「ブータンには、桃源郷が偏在する」言っている。
私は、桃源郷はモンゴルにもあると思っているが、ブータンは、どこそこの観光スポットに行く、というのではなく、そこにある景色がすでにもうすばらしく、この世の天国という感じで、写真をいくら撮っても、とても天国らしさを撮ることは出来なかった。

たとえば1本の木が、なぜそこに、そのように美しく立っていられるのか、なぜ山がこんなに神々しくそこに存在しているのか、そのこと自体が神秘に見えてしまうような景色だった。

ブータンは、国の経済に注目したGNPやGDPではなく、国民全体の精神的ゆたかさや幸せ度を示すGNHを最大にすることが国として目指されていることで知られているが、人間だけでなく、自然や動物の幸せ度も高いように感じられた。

旅先で見かける道ばたのわんちゃんたちの様子や目つきが、その国によってかなり違うと私はよく感じるが、ブータンののら犬たちはたいてい肥えていて、人なつこいのが多いようだった。

人間は死ぬと火葬されるがお墓はなく、死者を偲ぶ白いのぼり旗が山間や田畑、道ばたにたてられており、眺めの良い岩の間などに小さな数々の仏塔をはめこみ死者を弔っている。
また、何百年も前に建てられた寺院や城塞をはじめとした木造の建造物を、修復しながら保存し、いまも現役の県庁などに使っている。

したがって、日本の一部の寺のように、墓地ビジネスで儲けるために史跡を壊すこともいとわないなんて、ブータン人にとっては考えられない蛮行なのだ。

ブータンにも難民問題が存在することや、若者の就職難などの問題が存在しているようだが、それでも私たちと比べたら、やはり天国と言わざるを得ない。

大国に囲まれ、周辺には紛争が絶えない地域もある。これだけ豊かな国の幸福度がいつまで保てるかは、国際社会、つまりは私たちの肩にもかかっている。

・首都ティンプーの風景

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・白い旗は死者のため、カラフルな旗は生きている人の幸福を願うもの。
ここは4000メートル地点。わんこはのら。声を掛けるとやってきて、すぐお友だちになれた。街の子も同様。

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・高野秀行さんが桃源郷の一つだと書いている、チミ・ラカン(寺)に行く途中の農村風景。

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・古い寺や城塞を修復して、いまも使っている。

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・マニ車で祈る人々にまじり、私も生涯で初めてというぐらい熱心に祈った。

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・棚田が美しい。

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・どんな店よりも民家のごはんが一番おいしかった。そしてアラ(焼酎)が最高でした!

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・宿泊所の近くにあった学校へ。ブータンは教育と医療が無料です。…という国がキューバとブータン以外にどこかご存じの方がいらしたら教えてください。

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・向こうの山の中腹の、断崖絶壁にあるタクツァン僧院にこれから向かいます。

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・岩場が苦手な私が、なんとか勇気を出して寺院に向かいます。

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・近づいて来ました。

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・なんと、帰りにとつぜんヒョウと大雨が降り、急斜面がこんな状態に!!
ここを下って無事に生還できたことが、いまでも信じられません。
ちなみに道中、てすりができたのはほんの10年ぐらい前で、それまでは人がけっこう落下して死んでいたのだと。

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