ほんのヒトコト

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第23回(その1) アマテラスの正体
──林順治(『アマテラスの正体』)

2014 年 7 月 16 日 水曜日
◎ 三つの仮説

「まえがき」にも書きましたが、『アマテラスの正体』は三つの説、言いかえれば三つの仮説の助けを借りて書いています。 (続きを読む…)

第22回 「世界の人は、皆同じ! 」
──アルバン・コジマ(『加山雄三と音楽の魅力――その独創性の秘密』)

2014 年 5 月 13 日 火曜日

ひと月ほど前に彩流社から出版していただいた『加山雄三と音楽の魅力』は、米国人である私にとって、初めて活字になった日本語の著書です。ペンシルヴァニア大学で25年ほど日本学研究文献情報学の仕事をしていたこともあり、数編の学術雑誌に記事を書いたり仕事のレポートを英文で書いたりしていたものの、日本語で本を出すということは夢以外のなにものでもありませんでした。 (続きを読む…)

第21回 文学研究とヒューマンウォッチング
──平林美都子(『「語り」は騙る──現代英語圏小説のフィクション』)

2014 年 5 月 13 日 火曜日

 本書『「語り」は騙る──現代英語圏小説のフィクション』では小説における語りの不透明性をあれこれと分析してきた。考えてみれば、現実においても「語りが騙り」というのは明らかなことである。対人関係を円滑にするために人々はお世辞も言うし、ときには嫌な頼まれごとを笑顔で引き受けたりもする。表現と内面の乖離状態は何も小説内の登場人物に限ったことではない。とりわけ私が興味をそそられているのは、「真実」を語っているように見えながら、それが「騙り」であることを当の本人も気が付いていないように思われる場合である。 (続きを読む…)

第20回 ほんのひとこと
──中尾真理(『ジョイスを訪ねて――ダブリン・ロンドン英文学紀行』)

2014 年 3 月 31 日 月曜日

ジョイスを訪ねて』には「ダブリン・ロンドン英文学紀行」という副題がついているが、最初は『ダブリン―ロンドン:本日休講聖地巡礼中』という題を考えていた。

書き始めたころは『オコンネル橋からミレニアム橋へ』という題にしようと思っていた。しかし、オコンネル橋がダブリンにあることをどれだけの人が知っているだろう。「ダブリン―ロンドン」の方がわかりやすい。「本日休講」というのは大学の授業を休んで文学聖地を巡礼したことを強調したかったのだが、それは実は、1日でも授業を休んで呑気に文学三昧の旅に出るなど、今の大学ではおよそ許されない状況であることを、遠回しに、揶揄したかったからである。しかし、そんな諧謔が通じるだろうか。 (続きを読む…)

第19回 熊野は遠かった
──大東俊一(『日本人の聖地のかたち――熊野・京都・東北』)

2014 年 2 月 13 日 木曜日

 本書『日本人の聖地のかたち――熊野・京都・東北』で取りあげた聖地は6ヶ所ですが、それぞれの歴史的な形成過程に焦点をあてて書いたとはいえ、文献を調べるだけでは十分な叙述をすることはできません。実際に現地を訪れ、その場を体感することが不可欠です。「六地蔵めぐり」や「六道めぐり」は京都市ですので、東京からのアプローチは抜群です。山寺(立石寺)や会津若松郊外の「冬木沢詣り」も、アプローチにそれほどの問題はありません。問題は熊野です。東京から熊野までどのように行けばよいのか。地図や時刻表のページをあちらこちらめくりながら考える羽目になりますが、ちょっとした頭の体操です。 (続きを読む…)

第18回 新右翼の論理と行動とは何かを明らかにした
──木村三浩(『お手軽愛国主義を斬る』)

2014 年 1 月 10 日 金曜日

お手軽愛国主義を斬る──新右翼の論理と行動』が彩流社から12月8日刊行された。

本書は、これまで私が書いてきた雑誌、一水会機関紙(月刊レコンキスタ)などから理論展開を行ったものや、実践活動を通して問題提起したものを、体系的に脈絡のある形で一冊にまとめたものである。その労をとっていただいた編集者の茂山和也さんには感謝している。

“新右翼”と冠がついているが、その思考とはいかなるものか、それによってどのような行動が導き出され、何を発信、提起しているのかが、お分かりいただけるのではないか。 (続きを読む…)

第17回 出版後、講演依頼を受けて(その2)
──林順治(『古代 七つの金石文』)

2013 年 12 月 16 日 月曜日

「継体とその時代・隅田八幡鏡」

名古屋YWCA林順治講演会、2013・11・24、AM10:00~1300、主催・三河塾<日本のなかの朝鮮文化―東海フォーラム>

第14回 出版後、講演依頼を受けて(その1)より続きます】

次に継体天皇の出自と即位の問題について述べたいと思います。しかも継体天皇の出自と即位と晩年の死が学者・研究者の見解がてんでばらばらであることは冒頭に申上げました。

これらのバラバラの見解をいちいちその矛盾を明らかにすることは容易なことではありせん。もともと根拠のないものをあるかのように探しても見つからないはずです。石渡説を知るようになってからそのことがよくわかりました。 (続きを読む…)

第15回 長崎の被爆者から見た3・11後―83歳の思うこと
──狩野美智子

2013 年 12 月 3 日 火曜日

「長崎の被爆者から見た3・11後―83歳の思うこと」という本を彩流社で出していただいた。
これは、2012年元旦から2013年6月までのブログを集めたものである。1年半で、150回になった。しかし、読者はとても少ない。ほんとに少ない。9人か10人。もう少し多くの方に読んでいただきたい。それで、紙の本にしていただいた。
ブログを書き始めた動機は、2011年3月11日の東日本大地震、大津波、そして何より福島原発事故である。原子力発電所というものが、 (続きを読む…)

第14回 出版後、講演依頼を受けて(その1)
──林順治(『古代 七つの金石文』)

2013 年 11 月 27 日 水曜日

 

「継体とその時代・隅田八幡鏡」

名古屋YWCA林順治講演会、2013・11・24、AM10:00~1300、主催・三河塾<日本のなかの朝鮮文化―東海フォーラム>

会場の皆様、お早うございます。只今、権寧準(こんねいじゅん)先生から御紹介に預かりました林順治と申します。このたび私のような者の話のためにお集まりいただきましてありがとうございます。

と言いますのも、私は昭和15年〔1940、干支は庚辰(こうしん・かのえたつ)〕の生れですから、今年の7月で73歳になります。ちなみに応神天皇が生れた西暦200年も庚辰にあたります。1940年は神武天皇即位紀元前660年(辛酉の年)から2600年にあたるとされ「皇期2600年祭」が盛大に行われたそうです。昭和10年ごろから橿原神宮の整備をかねて発掘調査をしたところ、 (続きを読む…)

第13回 執筆裏話
──Willie Whopper(『ボサノヴァの真実』)

2013 年 11 月 19 日 火曜日

本年2月に彩流社さんから『ボサノヴァの真実』を発刊させて頂いたWillieと申します。ちなみによく間違われるのですが、Willieとはペンネームで、中身は生粋の日本人です。

『ボサノヴァの真実』、お陰さまで各方面からお褒めの言葉を頂いております。日本で大変親しまれているボサノヴァですが、 (続きを読む…)