心臓病で急死した夫マリオの亡骸を前に、時空を越えて途切れることなく連綿と語る妻の心理を緻密に描き出し、人間の孤独に鋭く迫る。
ミゲル・デリーベス(Miguel Delibes)
1920年、スペインのバリャドリッド生まれ。2010年、バリャドリッドの自宅で逝去。1947年に『糸杉の影は長い』でナダル賞を受賞。それ以後、幅広い文学活動により数々の文学賞を受けている。1973年には王室アカデミーの会員となる。カスティーリャ地方を舞台にした作品が多いが、代表作として『エル・カミーノ(道)』『マリオとの五時間』『赤い紙』『好色六十路の恋文』『灰地に赤の夫人像』『異端者』などがある。
いわねくにかず
1945年 兵庫県生まれ。神戸市立外国語大学修士課程修了。神奈川大学外国語学部教授。
著書 『贋作ドン・キホーテ』『物語スペインの歴史』『物語スペインの歴史 人物篇』(以上、中公新書)
訳書 ミゲル・デリーベス『赤い紙』『異端者』(以上、彩流社)『バロック演劇名作集』(国書刊行会、共訳)『贋作ドン・キホーテ』(ちくま文庫・上・下)他
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