豊富なエピソードで、「黄禍」論争の核心に迫る。「帝国主義」と「人種国家」の時代にあって、「黄禍」は日本外交に自制を促す逆説的役割を果たしながら、一方で日本のみが世界史で特別な役割を担っているという日本例外主義の源泉ともなった。複雑で魅力的な「黄禍」の通説と論争を読み解く。
(社)日本図書館協会 選定図書
著者経歴
1956年、茨城県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。
1992年、国際大学大学院国際関係学研究科修士課程修了(国際関係学修士)。
現在、城西国際大学人文学部教授。日本国際政治学会会員(政策決定分科会責任者)。
主な著書(共著)『日本とアメリカ』(ジャパンタイムズ)
訳書(共訳)、ルイス・ネイミア『1848年革命』(平凡社)など。
他に小説『旅の果て』(第8回やまなし文学賞受賞作、山梨日日新聞社)
序章 論争と歴史のなかの「黄禍」
第1章 「黄禍」をめぐる基本概念の検討
第2章 ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世と「黄禍」の起源
第3章 ヴィルヘルム二世の寓意画再考
第4章 「黄禍」と新日本
第5章 甦った予測—「黄禍」論の先駆者バクーニン
第6章 ピアソンの『国民性情論』と影響
第7章 ラフカディオ・ハーンとピアソン
第8章 日露戦争時における英国の「黄禍」論争—「黄禍」と「文明」のはざまの帝国日本
第9章 ヴィルヘルム二世と「黄禍」思想の行方 ─日露戦争後の展開
終章 「黄禍」の終焉?
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