ジェイムズの内なる《アメリカ》に軸を据え、代表作を時代順に解読。ヨーロッパに憧れる“新しい国”から、富が支配する“消費大国”へ——作品の中にアメリカのたどった道のりを読み解く。
恵泉女学園大教授
著書:「ヒロインから読むアメリカ文学」(共著、頸草書房、1999)「英米文化学の
こころみ」(共著、彩流社、2000)「ポーと雑誌文学ーマガジニストのアメリカ」(共著、
彩流社、2001)「英米文化の光と陰」(共著、彩流社、2001)「ヒーローから読み直す
アメリカ文学」(共著、頸草書房、2001)
訳書:エレン・グラスゴウ「不毛の大地」(共訳、荒地出版社、1995)
第1章 ジェイムズの目指す芸術家像……『ロデリック・ハドソン』
1 「最初の」小説『ロデリック・ハドソン』
2 ローマに魅せられたジェイムズ
3 ロウランドに投射されるジェイムズの基軸
4 ヨーロッパの魅力と危険
5 「アメリカ人であることの複雑な運命」——ジェイムズの目指す芸術家像
第2章 越えられない文化の壁……『アメリカ人』『ヨーロッパ人』『デイジー・ミラー』
1 アメリカ人にとってのヨーロッパ
2 金銭では解決できない文化の壁——『アメリカ人』
3 ニューイングランドの人々から見た「ヨーロッパ人」——『ヨーロッパ人』
4 アメリカ人社会から締め出されたデイジー——『デイジー・ミラー』
5 異文化の相克にみる多様化しつつあるアメリカ人
第3章 自我の飛翔を求めて……『ある婦人の肖像』
1 ジェイムズの見るアメリカ女性
2 自由の幻想
3 ヨーロッパの洗練への憧れ
4 意識と現実との軋轢
5 自我の飛翔を求めて
第4章 消費社会への懸念……『ボストンの人々』
1 6年ぶりのアメリカ
2 消費社会の特質と女性運動
3 消費社会とパブリシティ
4 少数派としての消費社会批判
5 ヨーロッパに戻るジェイムズ
第5章 ジャーナリズムとプライバシー……『ザ・リヴァーバレイター』『アスパーンの手紙』『あるロンドンの生活』
1 6ヵ月のイタリア滞在
2 パブリシティの風潮——『ザ・リヴァーバレイター』
3 詩人のプライバシー——『アスパーンの手紙』
4 アメリカニズムのゆくえ——『あるロンドンの生活』
5 アイデンティティを修正するジェイムズ
第6章 アメリカ再評価……三幕劇『デイジー・ミラー』四幕劇『アメリカ人』「アメリカ文学批評」
1 苦境に立つジェイムズ
2 三幕劇『デイジー・ミラー』
3 劇作に目指したもの
4 アメリカ的な価値を見出す文学批評
5 ホーソーン批評の変化
第7章 生への希求と巨万の富……『鳩の翼』
1 『鳩の翼』の背景
2 金銭欲の渦巻く20世紀初頭のイギリス社会
3 生を希求するミリー
4 「鳩の翼」の意味するもの
5 富と寛大な心
第8章 パリから見たアメリカ消費社会……『使者たち』
1 『使者たち』とアメリカ消費社会
2 ストレザーの意識
3 パリにみる消費社会
4 消費社会と女性
5 新しい世紀のアメリカ
第9章 人間関係の商品化……『黄金の盃』
1 『黄金の盃』とジェイムズの時代認識
2 「商取引」の共通認識
3 「商取引」による人間関係のひずみ
4 マギーの挑戦
5 消費社会の危険
第10章 再訪者の目に映る不安な情景……『アメリカの風景』
1 21年ぶりのアメリカ
2 摩天楼に象徴されるアメリカ社会の変貌
3 異文化圏からの大量移民とアメリカ人のアイデンティティ
4 なつかしい場所を訪ねて
5 アメリカ社会のゆくえ
第2章 越えられない文化の壁……『アメリカ人』『ヨーロッパ人』『デイジー・ミラー』
1 アメリカ人にとってのヨーロッパ
2 金銭では解決できない文化の壁——『アメリカ人』
3 ニューイングランドの人々から見た「ヨーロッパ人」——『ヨーロッパ人』
4 アメリカ人社会から締め出されたデイジー——『デイジー・ミラー』
5 異文化の相克にみる多様化しつつあるアメリカ人
第3章 自我の飛翔を求めて……『ある婦人の肖像』
1 ジェイムズの見るアメリカ女性
2 自由の幻想
3 ヨーロッパの洗練への憧れ
4 意識と現実との軋轢
5 自我の飛翔を求めて
第4章 消費社会への懸念……『ボストンの人々』
1 6年ぶりのアメリカ
2 消費社会の特質と女性運動
3 消費社会とパブリシティ
4 少数派としての消費社会批判
5 ヨーロッパに戻るジェイムズ
第5章 ジャーナリズムとプライバシー……『ザ・リヴァーバレイター』『アスパーンの手紙』『あるロンドンの生活』
1 6ヵ月のイタリア滞在
2 パブリシティの風潮——『ザ・リヴァーバレイター』
3 詩人のプライバシー——『アスパーンの手紙』
4 アメリカニズムのゆくえ——『あるロンドンの生活』
5 アイデンティティを修正するジェイムズ
第6章 アメリカ再評価……三幕劇『デイジー・ミラー』四幕劇『アメリカ人』「アメリカ文学批評」
1 苦境に立つジェイムズ
2 三幕劇『デイジー・ミラー』
3 劇作に目指したもの
4 アメリカ的な価値を見出す文学批評
5 ホーソーン批評の変化
第7章 生への希求と巨万の富……『鳩の翼』
1 『鳩の翼』の背景
2 金銭欲の渦巻く20世紀初頭のイギリス社会
3 生を希求するミリー
4 「鳩の翼」の意味するもの
5 富と寛大な心
第8章 パリから見たアメリカ消費社会……『使者たち』
1 『使者たち』とアメリカ消費社会
2 ストレザーの意識
3 パリにみる消費社会
4 消費社会と女性
5 新しい世紀のアメリカ
第9章 人間関係の商品化……『黄金の盃』
1 『黄金の盃』とジェイムズの時代認識
2 「商取引」の共通認識
3 「商取引」による人間関係のひずみ
4 マギーの挑戦
5 消費社会の危険
第10章 再訪者の目に映る不安な情景……『アメリカの風景』
1 21年ぶりのアメリカ
2 摩天楼に象徴されるアメリカ社会の変貌
3 異文化圏からの大量移民とアメリカ人のアイデンティティ
4 なつかしい場所を訪ねて
5 アメリカ社会のゆくえ ジェイムズの内なる《アメリカ》に軸を据え、代表作を時代順に解読。ヨーロッパに憧れる“新しい国”から、富が支配する“消費大国”へ——作品の中にアメリカのたどった道のりを読み解く。
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