メディア・アートの先駆者モホイ=ナジ(画家・写真家・デザイナー・教育者)の知られざる創造世界の原点を、ハンガリーの革命と前衛運動、前衛雑誌「MA」やカシャークとのかかわりで描き、同時に初期作品と芸術理論の分析による“もう一つの美術史”への挑戦を試みた労作。
静岡県生まれ。筑波大学芸術学研究科博士課程修了。ハンガリー政府奨学生として、ハンガリー科学アカデミー美術史研究所に留学。芸術学博士。北九州大学文学部助教授を経て、現在、埼玉大学助教授。著訳書に『世界の写真家101』(新書館、共著、1997)、『バウハウスの写真』(川崎市市民ミュージアム、共著、1997)、『写真の歴史』(美術出版社、共訳、1998)、『ハンガリー・アヴァンギャルド MAとモホイ=ナジ』(本書、彩流社、2000)、『世界写真史』(美術出版社、共著、2004)、『アヴァンギャルド宣言ー中東欧のモダニズム』(三元社、共編著、2005)『ポーランドの建築・デザイン史』(デイヴィッド・クラウリー(David Crowley)著、井口壽乃・菅 靖子共訳、彩流社、2006年)などがある。
序論
① ハンガリーのモホイ=ナジ
② ハンガリー行動主義について
③ MAとモホイ=ナジ
1 前衛への道—モホイ=ナジとカシャーク
2 雑誌『A TETT』と『MA』
3 ハンガリー革命とMA
4 行動主義からダダイズムへ
5 構成主義への展開
6 国際的アヴァンギャルドのなかのMA
7 モホイ=ナジ——総合造形理論の確立に向かって
8 MAの終焉とその後
結論 資科編
① 宣言文
② モホイ=ナジの小説
③ 関係文献一覧
④ ハンガリー・アヴァンギャルド年表
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