『砂の戦士たち』(小社刊)の社会派ジョルジェ・アマードと対極をなし、倫理的内面追求派で、ブラジル文学界において最も正確で洗練されたポルトガル語を操る現代作家として定評のあるヴェリッシモの、文学史に輝く青春小説の初訳。ブラジルの『赤毛のアン』ともいわれロングセラーになっている作品である。「この作品はヴェリッシモに共通して見られる‘悪事や悲しみがまかり通る世界をなぜ神は許しているのか’という問いが強烈に打ち出されている。…かつて人生はクラリッサ(主人公)自身に素晴らしいもののみ与えてくれると固く信じていたが、非情なる現実世界に直面することにより、そんな期待も次々に打ち砕かれていく。…クラリッサを自らの代弁者に仕立て上げ、作家自身の将来に対する不安と渇望、祖国ブラジルが抱える社会問題と未来に対する展望を浮き彫りにしているようにおもわれる」(「訳者あとがき」より)
ブラジル文学 ラテンアメリカ文学
Veríssimo, Érico 【1905-1975】。邦訳書に『おなかの中で音楽をかなでるクマ ブラジル・ポルトガル語の絵本 エリコ・ヴェリッシモのおはなし玉手箱 2 日本人ブラジル移住百周年記念出版』 (伊藤 奈希砂訳、たかはし なな画、国際語学社、2008年)、『三匹のまずしい子ブタ ブラジル・ポルトガル語の絵本 エリコ・ヴェリッシモのおはなし玉手箱 1』(伊藤 奈希砂訳、たかはし なな画、国際語学社、2007年)、『遥かなる調べ』(伊藤 奈希砂訳、彩流社、2000年)、『野の百合を見よ』(伊藤 奈希砂訳、地湧社、1995年)などがある。
1968年4月、大阪府生まれ。ブラジル国立フルミネンセ大学文学部公費留学を経て、京都外国語大学大学院修了。現在は、ブラジル民族文化センター主任研究員。翻訳フリーランサー。著訳書に『社会の鏡としてのブラジル文学 文学史から見たこの国のかたち』(田所 清克・伊藤 奈希砂 著、国際語学社、2008年)、『おなかの中で音楽をかなでるクマ ブラジル・ポルトガル語の絵本 エリコ・ヴェリッシモのおはなし玉手箱 2 日本人ブラジル移住百周年記念出版』 (エリコ・ヴェリッシモ著、伊藤 奈希砂訳、たかはし なな画、国際語学社、2008年)、『ブラジルポルトガル語手紙の書き方』(田所 清克との共著、国際語学社、2007年)、『三匹のまずしい子ブタ ブラジル・ポルトガル語の絵本 エリコ・ヴェリッシモのおはなし玉手箱 1』(エリコ・ヴェリッシモ著、伊藤 奈希砂 訳、たかはし なな画、国際語学社、2007年)、『ネイティブもうなるブラジル・ポルトガル語会話の本』(田所 清克との共著、国際語学社、2007年)、 『「図と表で整理する」ブラジル・ポルトガル語文法』(田所 清克との共著、国際語学社、2006年)、『らくらくブラジル・ポルトガル語文法+演習問題』(田所 清克との共著 、国際語学社、2005年)、『現代ポルトガル文法』(田所 清克との共著、白水社、2004年)、『ドン・カズムーロ』(マシャード・デ・アシス著、伊藤 緑との共訳、彩流社、2002年)、『ゼロから始めるブラジル・ポルトガル語』(田所 清克との共著、三修社、2000年)、『ブラジル文学事典』(田所 清克との共編著彩流社、2000年)『遥かなる調べ』(エリコ・ヴェリッシモ著、伊藤 奈希砂訳、彩流社、2000年)、『野の百合を見よ』(エリコ・ヴェリッシモ 著、伊藤 奈希砂訳、地湧社、1995年)、『メモ式ブラジル・ポルトガル語早わかり』(田所 清克との共著、三修社、1994年・1997年・1998年(新版)・2000年・2001年)、 『教育現場のポルトガル語』(田所 清克との共著、泰流社、1992年)などがある。
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