アントニオ・タブッキの紹介で世界的に注目を浴びるポルトガル最大の詩人ペソア。そのペソアが1925年に書いたリスボン観光案内の原稿が発見された。その内容は詳細をきわめている。当時と現在の写真を入れて編集した魅力的な案内書。
(社)日本図書館協会 選定図書
Fernando António Nogueira de Seabra Pessoa 1888年ポルトガルのリスボンに生まれる。1935年リスボンで没。幼少期を南アフリカのダーバンで過ごし、英語による教育をうける。リスボン大学中退。詩誌「オルフェウ」を創刊するなど、当時の前衛芸術運動の中心として活躍するが、生前はほとんど無名であった。死後、トランク一杯の草稿が発見され、脚光を浴びる。生前刊行された詩集『メンサージェン』(1934年)にくわえ、現在では作品集が多数刊行されている。訳書に『ペソア詩集 海外詩文庫 16』(ペソア著、澤田 直編訳、思潮社、2008年)、『不安の書』(高橋都彦訳、新思索社、2007年)、『不穏の書,断章』(澤田直編訳、思潮社、2000年)、『ペソアと歩くリスボン』(近藤 紀子訳、彩流社、1999年)、『世界文学のフロンティア 5 私の謎』(共著、今福 龍太 他編、岩波書店、1997年)、『ポルトガルの海 増補版』(本訳書、池上岑夫編訳、彩流社、1997年)などがある。関連書に『リカルド・レイスの死の年』(ジョゼ・サラマーゴ著、岡村多希子訳、彩流社、2002)、『フェルナンド・ペソア最後の三日間』(アントニオ・タブッキ著、和田忠彦訳、青土社、1997年)、『レクイエム』(アントニオ・タブッキ 著、鈴木昭裕訳、白水社(白水社Uブックス)、1999年)、『現代詩手帖・特集フェルナンド・ペソア』(思潮社、1996年6月)ほかがある。
1969年生まれ。早稲田大学第一文学部文学科日本文学専修卒。出版社勤務のかたわらポルトガル文化センターでポルトガル語を学び、その後翻訳家に。カモンイス奨学金を得1998年、2000年ポルトガル留学、ポルトガルのコインブラとブラガに学ぶ。訳書に『待ちながら』(ルイ ズィンク著、近藤紀子訳、而立書房、2006年)『アマリア・ロドリゲス』(ヴィトール・パヴァオン・ドス・サントス著、近藤紀子訳、彩流社、2003年)『五十年ぶりの日本軍抑留所』(F.スプリンガー著、近藤紀子訳、草思社、2000年)『西欧の植民地喪失と日本』(ルディ・カウスブルック著、近藤紀子訳、草思社、1998年)などがある。
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