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『イギリス人の患者』の作者が、故郷スリランカに取材して書き上げた自伝的作品。忘れがたい人々、意表をつくエピソードの数々が熱帯の風景とともに鮮やかに蘇る。そして亡き父の面影を追い求める彼が発見したものは…。ポストコロニアル文学の傑作。
Michael Ondaatje 1943年セイロンに生まれる。1954年、ロンドンへ移住。1962年、大学進学のためカナダへ渡り、トロント大学とクイーンズ大学で学び、1971年から1983年までトロントのヨーク大学で英文学の教鞭をとった。1967年、初の詩集『繊細な怪物たち』を出版。以後、数々の文学賞を受賞。映画や演劇の製作にも関わり、職人肌の編集者としても知られる。『イギリス人の患者(English Patient)』で1992年のブッカー賞を受賞。アンソニー・ミンゲラ監督により映画化(「イングリッシュ・ペイシェント」)され、第69回アカデミー賞で作品賞・監督賞など9部門を受賞した。訳書に『ディビザデロ通り CREST BOOKS』(村松潔訳、新潮社、2009年)、『ライオンの皮をまとって』(福間健二訳、水声社、2006年)、『アニルの亡霊』(小川高義訳、新潮社、2001年)、『バディ・ボールデンを覚えているか』(畑中佳樹訳、新潮社、2000年)、『家族を駆け抜けて』(本訳書、藤本陽子訳、彩流社、1998年)、『イギリス人の患者』(土屋政雄訳、新潮社、1996年、1999年(新潮文庫))、『ビリー・ザ・キッド全仕事』(福間健二訳、国書刊行会、1994年)などがある。
早稲田大学文学部助教授。オンダーチェ関係の論文に「”父”なる故郷:Running in the Familyにみる自伝性の破綻」(早稲田大学文学研究紀要別冊(1990))”Multiculturalism and Ethnic Writing in English Canada”,W.Zach&M.Kenneally eds.,Nationalism vs.Internationalism:(Inter)National Dimensions of Literatures in English (Tubingen:Stauffenburg Berlag,1996)、「The English Patientを『読む』」(専修大学人文論集(1996))などがある。
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