あまり知られていなかった作品を読むおとなのグリム童話

フィギュール彩 91
おとなのグリム童話 あまり知られていなかった作品を読む

金成 陽一 著
四六判 / 232ページ / 並製
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7791-7092-8 C0398
奥付の初版発行年月:2017年06月 / 書店発売日:2017年06月09日
 ※PayPalでのクレジット払いか代金引換着払いがご利用いただけます
※受注翌々日営業日までに発送します。地域によりますが、2~5日ほどでお届けします。International Shipping is Not avabilable.
注文・返品などについて詳しくは「特定商取引法に基づく表示」のページをご確認ください。

内容紹介

「メルヘン」(昔話)は古いけれど新しく、
これからおこる話でもあるのだ。

メルヘンはこれまで以上にますます、
人びとに好まれていくはずだ。
なぜなら、現実が厳しければ厳しいほど、
人びとのファンタジーが花開く場所は、
メルヘンの世界以外には残されていないからだ。
メルヘンは、生や死といった哲学的命題までも
簡単な表現で提示する。厳しい現実に哲学的命題
ともなると、メルヘンは大人のためのものとも
いえるのである。
物語をとおして子供は、自分が考えもしなかった
悩みや苦しみが存在することを知り、
同じ悩みを持つ仲間がいるのを発見する。
子供にとってこんなに勇気づけられることがあるだろうか。
わかりやすく子供たちに伝えていくこと、
それだけで魅力的なのだ。そして、つい先ほどまで子ども
だった大人もしかりである。
グリム童話でよく知られた作品といえば、
「赤ずきん」、「白雪姫」、「灰かぶり(シンデレラ)」、
「のばら姫(眠りの森の美女)」、「ヘンゼルとグレーテル」、
といった作品だ。
しかし、これら以外の作品で
あまり知られていなくても面白い話がたくさんある。
本書は、主にそうした作品を取りあげ、グリム童話を通して
メルヘン(昔話)の想像力の意味をさぐるものである。

著者プロフィール

金成 陽一(カナリ ヨウイチ)

1948年生まれ。中央大学、跡見学園女子大学講師。
獨協大学外国語学部卒業。
日本大学大学院博士課程修了。
ポップカルチャー学会元会長。
主な著書には
『誰が「ねむり姫」を救ったか』、
『誰が「赤ずきん」を解放したか』、
『グリム童話のなかのぞっとする話』、
『誰が「白雪姫」を誘惑したか』、
『グリム童話のなかの呪われた話』、
『ドイツメルヘンのひそむ街で』(以上、大和書房)、
『エロチックメルヘン3000年』、『グリム残酷童話』
(以上、講談社)、
『「赤ずきん」はなぜ愛くるしいか』
(ハヤカワNF文庫)、『まだあるグリムの怖い話』
(東京堂出版)、『グリム童話のなかの愛と試練』
(弥生書房)等がある。

目次

第1章〈しあわせ〉のゆくえ

(1)「しあわせハンス」

(2)「漁師とその妻」

(3)「六人の家来」

第2章 兄と弟のはなし

(1)「命の水」

(2)「唄う骨」

第3章 愛と憎しみのかなた

(1)「お墓へはいったかわいそうなこぞう」

(2)「親不孝なむすこ」

第4章 かぎりないユーモア

(1)「ものぐさ三人兄弟」

(2)「おいしいおかゆ」

(3)「もの知り博士」

関連書

ページの上部へ▲