憐憫の孤独

フィギュール彩 52
憐憫の孤独 Solitude de la pitié

ジャン・ジオノ 著, 山本 省 訳
四六判 / 239ページ / 並製
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7791-7053-9 C0397
奥付の初版発行年月:2016年03月 / 書店発売日:2016年03月11日
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内容紹介

『憐憫の孤独』は二十の中・短編で構成されている。物語もあればエッセイもある。
初期「牧神三部作」(『丘』『ボミューニュの男』『二番草』)のあとに書かれた作品で、ジオノ文学の重要な要素が見事に凝縮された内容豊かな傑作である。
これ以降に出版される多種多様な作品群を予告するような物語が多く含まれており、
ジオノ文学の扇の要にたとえられるような作品だといえよう。

著者プロフィール

ジャン・ジオノ(ジャン ジオノ)

Jean Giono(1895-1970).
南フランス、オート=プロヴァンスのマノスク生まれ。
第一次大戦出征。1929年に出版された『丘』が
アンドレ・ジッドに絶賛される。
第二次世界大戦では、
戦争の無意味を[説き、フランスの武装解除を]
主張したため、逮捕される。1953年に書かれた
『木を植えた男』は、雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」の
[「あなたがこれまでに出会った最高に並はずれた人物」に
ついて書いてほしいという]アンケートへの回答だったが、
架空の物語だということが判明したので、
編集部は掲載を見送った。しかしこの作品はその後、
二十数か国語に翻訳され、世界中で読み継がれている。

山本 省(ヤマモト サトル)

やまもと・さとる
1946 年兵庫県生まれ。信州大学名誉教授。
京都大学大学院博士課程中退。
主な著書には『ジャン・ジオノ紀行』(彩流社)、
主なジオノ作品の翻訳には
『喜びは永遠に残る』(河出書房新社)、
『世界の歌』(河出書房新社)、『木を植えた男』
(彩流社)、『丘』(岩波文庫)等がある。

目次

(1)憐憫の孤独[放浪者の物語]
(2)牧神の前奏曲[鳩をひとりの男が助ける物語]
(3)畑[妻の心が自分から別の男に移って
しまったので、家を出て見知らぬ土地で畑を開墾して
暮らしている男の物語]
(4)イヴァン・イヴァノヴィチ・コシアコフ
[第一次大戦中、ジオノとロシア人が見張役を
務めることになり、言葉が通じないにも関わらず
心が通い合うようになる物語]
(5)手[盲人がすべてを手で確かめる物語]
(6)アネットあるいは家族のもめごと
[孤児が21歳になり孤児院から出て働きはじめ、
おばさんが雇い主を表敬訪問する]
(7)道端
[メキシコに行ったことがある男の妄想を聞く]
(8)ジョフロワ・ドゥ・ラ・モッサン
[買取った果樹園の木を抜こうとしたところ、
売った男が情熱の注がれた桃の木を引き抜くなら
殺すぞと脅し、注意されると男は自殺する
といって騒動を引き起こす]
(9)フィレモン[豚の屠殺を生業とする男が、
娘の結婚式の間際に豚を殺さざるをえなくなり、
殺し処理する物語]
(10)ジョズレ
[太陽を食べるという妄想を語る男の物語]
(11)シルヴィ[男に捨てられ田舎に帰ってきた
シルヴィは男への未練を捨てられない。シルヴィを
素朴な青年が見守る物語]
(12)バボー[自殺した青年の様子を女が語る物語]
(13)羊[樹木の気持になりきることができる男が、
樹木や風景などについて語る物語]
(14)伐採人たちの故郷[農場にはどこでも糸杉が
植えられているが、糸杉が音楽を奏でるという物語]
(15)大きな垣根[襲われた野ウサギからカラスを
追い払ったが、野ウサギは怖がっているのが分かった。
人間と動物のあいだには垣根がある]
(16)パリ解体[大都会に未来はないという物語]
(17)磁気[自然のなかに放り出されても
生きていける男とはどういう人間なのかを考える]
(18)大地の恐怖[生きていることが不安なため
さまよい歩く男]
(19)漂流する筏[山の中には無人島のような
暮らしをしている住人がいる。そこでは非人間的なこと
が時として行われている]
(20)世界の歌[世界の歌が聞こえてくる作品を
書きたい。その必要があるという主張]

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